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カテゴリ:ミーハーれきしトーク
もうすでに誰が読んでくれてるんだか定かでない自分用備忘録タカエフですスミマセン。
大・本・命、大鳥さん編です。 ただ、大鳥さんに関しては、見る前から「まあ、かわゆくて憎めないチッコイおっさんに描かれてればそれでいいや! んで、見た人が新たに大鳥に興味持って色々調べ始めてくれれば万々歳」くらいの、非常に低いハードル設けてましたので(笑)、けっこう満足しております。 かわゆくてちっこくて憎めない、挙動不審のオッサンに描かれてましたしね(笑)。 いやもう、続編決まった当初は最悪のパターンも想定してたくらいなんで。 昔NHKで流したという、某早○女貢の妄言「土方を撃ったのは実は大鳥の用意した刺客」とかさあ(笑)! もう、アホかバカかって感じでしょ? でもそう言ってる人がいるのよー。頭沸いてるよネ★ ノータリン通り越して、ノールスだよね☆(ノータリン=能足りん、ノールス=能留守) まあそこまで極端なのはないにしても、『燃えよ剣』、いや、『箱館売ります』系大鳥(厭味でヘタレで無能)は、充分ありえるなと思ってたので。 ミタニンの大鳥にもそのケがなかったとは言えませんが、なんか屈折した複雑な人物に描いてもらってたし、そして何より吹越さんが可愛かったんで、まあいいかと。 わー、評価甘いな私! 激甘だな! 怒れよもっと! 「大鳥はこんな権力志向ないわよ!」とかね! 「大鳥は会議室に籠もってるような男じゃないわよ! 常に最前線で殿(しんがり)よ!」とかね! ………って言ってたら腹立ってきたぞ。よし。ちょっと怒ってみることにする。 でも心底怒ってるわけじゃないので(どっちだよ)、とりあえず、「ドラマではこういう設定だったけど、実はスゴイよ大鳥さん」くらいの調子で行きます。 ドラマのシーンの順番にね。 ジオラマ 可愛かったので不問にしようかとも思ったんですが、大鳥さんをねぎらうためにひとこと追加。 えー、ここまで凝った模型を作ってるヒマはなかったと思います。(笑) この人すっごく忙しかったから。五稜郭の補修や四稜郭作りとかもやってるし。 (五稜郭を作ったのは適塾出身の武田斐三郎なんですが、そのさい大鳥の翻訳・出版した『築城典刑』を参考にした、とか言われてます) 夜襲も毎晩のよーに出てるし、奉行とは思えないフットワークの軽さ。部屋で模型作りしてた時間はないかと。 でも似たような地図は作ってたハズなので、まあいいや。これは視聴者サービスですよね。 おかげで箱館周辺の地形を知らない視聴者さんも、戦局を掴みやすくなってたと思う。小道具さんグッジョブ☆ (しかもこのジオラマ、反古紙などを使って作った設定だそうです。芸コマ! 大鳥、使いそう、反古紙! なんせ手紙は紙を節約して両面にしたためる男) (まあそれだけじゃなく、箱館政権じっさいすごく貧乏だったそうなので・笑) 史実では、こういう地図を作るために、大鳥さん2,3月(現在の3,4月。まだ雪積もってますよね…)の蝦夷地を、視察して回っています。 内陸部、海岸線の地形を見て、敵がどこから攻めやすいかを想定し、砲台を築くのや宿陣するのに適した場所を調べる。 築城や軍隊の運用や砲術の専門家だった大鳥の、得意分野ですね。(もちろん一人で回ったわけではなく、フランス軍事顧問のブリュネ、カズヌーヴ、ブッフィエらと一緒に行きました。ブリュネさんが途中で凍傷にかかって温泉寄ったりしてますよー) で、このドラマで、こんな精密なジオラマを作れるってことは、やっぱりこの大鳥も史実通り視察して回ったハズで。 おヒゲだのマゲだのに雪積もらせながら、ときどき頭まで雪に埋もれて長身のブリュネさんに「ケースケ!? ケースケ、ドコデスカ!?」言われながら、えっちらおっちら測量してたわけで(笑)。かわいいな! それを「世の中机の上の計算通りにはならねぇってことだ」とバカにする土方には、「土方君はその間暖かい箱館でなにやってたのかね?」と言ってやりたいですね(意地悪笑顔)。 ちなみに、ジオラマをぱちんぱちん作ってるとこに土方が尋ねてくるシーン。 ここではもう、榎本は降伏を決めていて、大鳥は内心反対だけど榎本の考えに従う事を決め、榎本の代わりに「全滅を避けるための降伏だ」と土方に説明してます。「榎本さんとわたしの思いは同じだ」とも言ってます。 そう言いながらも、もう必要の無いジオラマ作りをやめない姿に、キュン。いじましい! 「ありもしねえ敵の反撃を恐れてアンタは陣を明け渡した」 土方たちが二股口を守っている間、大鳥は、木古内・矢不来で、海岸沿いに攻めて来る新政府軍と対峙していました。 スルーされがちですが、木古内第1戦では快勝してます、敵を「サンドウィッチ」にして(笑)。 と、その前に、軍議で決まっていたそうです、兵を五稜郭と大野周辺、箱館市内に集めようって。 ただでさえ少ない兵力を、多方面に分散させたらどうなるか。大鳥は会津でも散々痛い目に遭わされましたからね。 でも、木古内第1戦と二股口の勝利を聞いて湧いていた松前の兵たちは、陣を放棄して箱館に引き上げるのをイヤがります。 結果、松前戦争で多くの死者を出しています。伊庭八郎が重傷を負ったのもこのとき。 で、知内に取り残された味方の退路を確保するため、大鳥ももう1回木古内に赴きます。 そのあと敵さんに援兵だの軍艦だのがやってきたから、見晴らしのいい木古内では戦えんと思い撤退を決めました。 しかし、次に布陣した矢不来・茂辺地で集中攻撃を受け、旧幕府軍は壊走しました。 ドラマの土方が言ってるのは、この木古内撤退のことと思われます。 せっかく勝ち取った陣を簡単に明け渡すのは、松前の兵同様、潔くないと考えたのでしょうか。 でもこれって当然じゃないですか? 敵の襲撃が予想され、守りきれないと解ってる陣地に固執して何になりますか? 武士の矜持を守れたところで、兵の命を守れなければ何にもならない。大鳥はそう考えたんじゃないですかね? そういう部分はすっ飛ばされるのが、にくたらしい。今回に限らず。 この大鳥は口数は多いくせに口下手だよなあ。 言ってやれば良いのに、そんな「言いがかりだ」の一言だけでなく、「では君ならあの艦砲射撃をどうしたね?」って。 もっとも史実の土方はちゃんと理解していたと思いますがね。…と思いたいですね。 今回のドラマや、『燃えよ剣』始め各種小説で二股撤退時に文句言う土方を見ると、時局の読めなさに泣きたくなる(笑)。 「篭城か」 コレはかなりガッカリ~。 ないです、ないない。こんな甘い戦術立てませんてー。 これも燃え剣みたいですね。あの圭介も篭城を主張して、土方に一蹴されてました。 史実の大鳥は一度も篭城戦など試みたことありません。 会津でも、城外でゲリラ戦を行ってたし。「会津藩士じゃないから」って締め出されたせいもあるでしょうけど。 「細かい戦を何度も仕掛け、敵に恐怖心を芽生えさせる」のも、箱館総攻撃を前にして、毎晩大鳥らがやってたことです。 あと、ここで土方が「学者さん、もっと人の心を読めよ」「いったい誰が援軍になど来てくれるっていうんだ」と言いますが。 実際、戦局がひっくり返るほどの援兵があるはずはないのですが、しかし4月に仙台藩中心の部隊「見国隊」約400人が援軍として上陸しています。 この大鳥が篭城戦を口にしたのは、この援軍に勇気付けられたからかな。ってそこまで深読みせずとも(笑)。 ところで「篭城」で「圭介」といえば、「気球」ですよねっ! もしこのドラマ圭介が「気球」のひとことを口にしてたなら、わたし間違いなくミタニン信奉者になってた! 「全部確信犯かよっ!」って(笑)。(いや、当時ありえないから、気球) 「ひーじーかーたー君!」 可愛かったので不問にしようかとも思ったんですが、大鳥さんの名誉回復のために。 どうなんだろう、コレ、大鳥ってこんな権力振りかざすタイプかなあ? 言動や経歴をいくつか見ると、正反対っぽい印象なのですが…。 でもまあ「私が陸軍奉行だ」は言っとくべきか。命令系統はハッキリさせとかないといけません。 …ってことを、この土方も良く知ってると思うんだが(笑)。 こんな、上司にタメ口きいたり突き飛ばしたり、あまつさえ抜き身突きつけたりする人、もし新選組にいたら「切腹じゃ済まねえぞ」(笑)。 ただ大鳥が、どうも下からイマイチ恐れられてなかったっぽいのは、事実かも知れない?(笑) 「もちろん銃弾は雨あられと飛んでくる。そこで部下の者は、『総督危険です、危険ですから下りなさい』と勧める、しきりに勧める。」(『死生の境』にて、圭介じいちゃんの回顧談) 「下りなさい」って! 命令形!?(爆笑) このあと、部下が弾避けになろうと大鳥の前に立ち塞がったりそれを押しのけてまた前に出るとまた立ち塞がったり、陣羽織にいくつも銃痕が穿たれるほどの壮絶な状況の中、妙に微笑ましいやりとりが。いや、命がけなんですけどね。 なんか、司馬センセの『花神』に、報恩寺で「圭介が来やがったからもう大丈夫だ」なんて歩兵に言われちゃってる(そしてそれをクソ真面目に憂えてる)可愛い大鳥さんが登場するんですが、実際にありえたりして、呼び捨て&「来やがった」(笑)。 あー、やっぱ思ったとおり、長くなっちゃった。文字制限にひっかかってしまった。 なんかねー、土方さんのときより書くのが難しいよー。 不当に貶められてる大鳥さんを庇おう! とは思いつつ、このドラマの大鳥さんのこともけっこう好きなんだもん。(キャラクターとして) キャラとしても気に入らなければ、もっと簡潔にビシバシ文句言えるのに、こりゃ大変だわ(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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