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2006.04.17
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カテゴリ:本&テレビ&映画
東京ステキ建物めぐり&大鳥スキー狂乱の宴(ウソ)の感想は、また今度!
(なんかいろいろあったけど思い出しきれてないので・笑)


さて、「新選組!」ブロガーさんの間で、じわじわ流行ってる様子の『武揚伝』。
今、妹さんが読んでます。
辰野金吾伝をブツクサ文句言いながらも読み終えて(なんか気に食わなかったらしい、お話自体ではなく辰野が。笑。「コイツまた仕事辞めやがった」「おまえちょっとは曾禰さんの気持ちも考えろ」とかなんとか)、「なんか本なーい? 読みやすいヤツ。『バッテリー』くらい読みやすいやつ。」と聞いてきたので。
「これが一番読みやすいヨ☆」と、文庫4巻ドサドサ渡しました。
イヤほんとは石田衣良とか持ってんだけどね(笑)。
妹さん、最初は怯んだ様子でしたが、読み始めたら「あっ圭ちゃん出てきたよ圭ちゃん」「関西弁萌えるな~」「釜ってさあ、派遣社員とかやったらいいと思うよ」(何故?)とか言いながら楽しそうに読んでます。
仕事あるのに毎日夜中まで読んでる模様。大丈夫か。
でもこれ、わたしも読み始めたら一気だった。
最初は一昨年の秋に図書館で借りて、読み終えてすぐ文庫揃えた。
一緒に借りてた『黒龍の柩』は遅々として進まなかったのに(笑)。
(『黒龍』、まだ文庫版手をつけてません…ってゆっか、別に読み返さなくてもいいかなという気がしてきた・笑)
このお正月に、オマエ中央公論社の手先かってくらい宣伝したおかげか(笑)、「組!」ブロガーさんのあいだでじわじわ流行ってきているようでほくそ笑んでいます。
このまま、あのお正月ドラマを見た人全員が、この本を読んだらいい!!
これからも頑張って『武揚伝』と、ドラマ「五稜郭」の布教に励むぞ~。細々と。(笑)

「五稜郭」といえば、コレに出てきた大塚兄弟は仲良しっぽかったですが、先日読んだ子母澤せんせいのお話ではすごい仲悪くて面白かった(笑)。
史実をまったく知らないんだけど、そのお話では、大塚霍之丞(兄)は養子で、でも養子に入ったあとで浪次郎(弟)が生まれるのね。んで、霍之丞のほうが出来はいいんだけど、親はやっぱり浪次郎を跡目にしたいのね。
そんな複雑な間柄だからか、浪次郎はなんか一方的にお兄ちゃんを嫌ってる(笑)。
で、弟ってば、宮古湾で戦死するんだけど、ふだんは兄に悪態ついてるくせに最期に「兄上、おすこやかに」とか言うの。
わー、コレもいいな!! ドラマでの、弟の形見の帽子をかぶって出撃する兄ちゃんも良かったけど、萌え度が違いますな!
この大塚霍之丞、榎本の切腹を止めようとして素手で脇差取り押さえて指3本プラプラになったり(でも落ちはしなかったそうな)、降伏会見の際は新選組の安富才輔とともに榎本ら幹部に付き添ってたりした人です。
明治に入ってから、一時期「北辰社」の管理人を任されたりもしていました。
っていう程度の知識しか持ち合わせていなかったんですが、新たに1ページ、萌えエピが加わりました。
仲悪い兄弟萌え。
ちなみにドラマでは、霍之丞を若き日の船越英一郎がやってました。…あんまし萌えない?(笑)

うお、妹さん早くも読み終えた! めっちゃ早!!
やっぱり4巻ラストで来たらしい(笑)。細かい感想は今度聞こうっと。


☆『武揚伝』を読んだ人にオススメ小説☆
自分が持ってるのだけですが。

『長崎海軍伝習所』(星亮一/著)
海軍伝習所時代に的を絞った小説。
伝習の内容や寮生活の様子に詳しいです。
赤松大三郎ととっても仲良し釜。一緒に丸山通いをする釜(笑)。けっこうやんちゃ。
勝海舟はここでも食えないオッサンです。悪いやつじゃないけど。
永井様に福砂屋のカステラをご馳走になってご機嫌の釜が可愛い(笑)。
『武揚伝』の釜はちょっと完璧すぎてなぁ…とおっしゃる方は(武揚伝釜って男性の描く理想の主人公って感じだし)、合わせて読まれてみては。いい具合に中和されます(笑)。

『会津残照譜』(星亮一/著)
あ、図らずもまた星さん。
若松城落城後、故郷を離れ蝦夷地に渡航した会津藩士たちの、ノンフィクション風味小説。
榎本ももちろんキーパーソンなのでいっぱい出てきます。
『武揚伝』では陽気で快活な好青年だった雑賀さん、ここではも少し陰を背負って登場。
彼も、妻子を残して蝦夷地に渡って来てたのですよね…。
あと、ドラマ「五稜郭」でも重要なシーンだった高龍寺の場面も詳しいです。
高龍寺の「傷心惨目の碑」は、この雑賀さんや元家老・梶原平馬らが建てたそうです。
昨年行った函館で、高龍寺や称名寺あたりを散策したとき、この本思い出してなんかグッと来ましたですよ。

『くろふね』(佐々木譲/著)
中島三郎助に惚れた人にはこちら。
浦賀奉行所与力見習いになった10代の頃から、箱館までを追っています。
メインは与力時代、奉行の代わりにペリーの黒船に上がって応接したり、造船や砲術に夢中になった頃。
もちろん釜や、江川担庵先生も出てきますよー。高島秋帆や、あの悪名高い(笑)鳥居耀蔵、井沢美作守(『武揚伝』にもいっぱい登場してた謹吾の父ちゃん)もヤな役で出てきますよー。
これを読んだら、わたしが声高に「榎本が降伏を考えたのは5/11じゃなく5/16だ!」って言い切るのも解ってもらえると思う! それくらい、中島さんはカッコイイのだ。
同じ作者さんだけあって、『武揚伝』とリンクする部分がたくさんあって面白いです。
でもプロローグが千代ヶ岱ってのは、反則だ(泣)!

『箱館売ります -幕末ガルトネル事件異聞-』(富樫倫太郎/著)
これは個人的にはオススメしないけど、いちお挙げておいた(笑)。
話は面白いです。箱館戦争を舞台にした活劇モノ? 目の付け所がマニアックで、史実とのミックス具合も上手い。
土方率いる素人兵たち vs 戦闘のプロ伝習隊(本多も出てるよ)なんて、この辺好きな人にはたまらん場面も。
正直、同じ荒唐無稽なif小説なら、『黒龍』より面白いと私は思った。
でもコレに出てくる大鳥圭介って人は、この世に存在しなかった、架空の人物ですんで。作者のオリキャラですんで。そこんとこヨロシク!
…あ、圭介は今はいいのか。今は釜の話だもんね。
コレの釜はなかなか良いです。あと土方がカッコいい。(なんか投げやりですな)


「史資料を読むのはシンドイけど、小説ならどうにか読める」という、私みたいな人への(笑)オススメ釜関係本セレクトでした~。
(わたしは次は子母澤せんせいの「行きゆきて峠あり」を読むつもり!)
こちらでも、何冊か紹介してますので、興味のある方は合わせてドゾ☆





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最終更新日  2006.05.17 02:13:34
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