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2006.08.17
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カテゴリ:プチ旅行記
東京滞在2日目。
この日はどこに行こうか決めておらず、表参道ヒルズでも行こっかな~なんて思ってたんですが、前日夜に入潮さんが下さったコンドル先生の記事を読んでたら、題記ツアーに決定!
とはいえ、先生の代表作でもある岩崎邸は前回、前々回の江戸巡りで続けて訪れたばかりだったので、今回は生徒さんのみです。
まずは、ホテルから歩いていける距離の、日本橋と日本銀行本店から。


日本橋

日本橋です。全景の写真は下手クソだったので載せません(笑)。
設計は妻木頼黄。欄干の「日本橋」「にほんはし」の文字は、徳川慶喜の筆です。
妻木さんは、コンドル先生の弟子(工部大学校造家科)ではありますが、5期生で、しかも中退しています。
この人については、自分用メモを兼ねて今度詳しく書きたいです。(いや、そんなに詳しくはない)(どっちや)

日銀1

日銀です。設計は辰野金吾。唐津藩出身。「4人の弟子たち」の代表格。明治建築界の首領(笑)。
予約すれば内部見学もできるそうですが、そんなのしているわけがありません。
「辰野堅固w」だの「力士が四股踏んでるみたいw」だの酷評されたという建物ですが、言うほど威圧感は感じないな。
通りをはさんで隣の三井本館のほうがよっぽど威圧的だ(笑)。オーダー多すぎですから!

東京駅 井上勝

説明不要の東京駅。左の写真は皇室専用出入り口、右は鉄道の父・井上勝像。
勝さん、台座が木で隠れてしまったため、宙を歩いてるみたいになってしまったー(笑)。
東京駅の設計者も、辰野金吾。修復工事着工は来年1月に延期だそうです。早く見たいなあドーム屋根の東京駅。

赤坂離宮1 赤坂離宮2

赤坂離宮。
な、なんと、工事中でした…!!ほえー(L)
暑い中永田町からえんえん歩いて行ったのに(泣) あんまりだ(下調べをしてない自分がわるい)!
悔しいから柵の隙間から隠し撮り(R)。木々に隠れて見えないけどね…。
設計は片山東熊。長州藩士で元奇兵隊士で山県有朋のお気に入り。宮内省勤務の宮廷建築家として活躍。
まあ彼も順風満帆なばかりではなかったようですけど(笑)。なんとなく憎めないキャラクターだ。

水準標庫1 水準標庫2

くじけずに国会前まで歩き、憲政記念館の公園へ。(記念館自体も気になるけど、また今度)
この建物は、日本水準原点標庫といいます。設計は讃岐藩出身の佐立七次郎、明治24年竣工。
佐立くんはコンドル先生の1期生4人のうちの1人なんですが、他3人に比べ少作で、現存する建物もほとんどなく、どうにも影が薄い。
しかし日本人建築家が手がけた本格的西洋建築としては最古であり、しかも水準原点の入れ物ってことでバリバリの現役選手、おそらく今後もずっと。
160cmの私の身長が、青銅の扉の上部くらいという小さな建物ですが、大きな仕事したんですね、佐立くん。
ちなみに水準原点ってのは、文字通り、「海抜○メートル」を計るときに基準になるもの。
日本中の「海抜○メートル」は、この原点(海抜24m41cm4mm)から計ってるんだそうです。
右の写真、軒先に「大日本帝国」って書いてあるの、わかりますか? これって超貴重ですよ(笑)!

門扉

本日の(私的)メインイベント、小笠原伯爵邸訪問です!
幕末期の小倉藩主・小笠原忠忱の子息、小笠原長幹が、昭和2年に市谷の下屋敷跡に建てさせたスパニッシュ様式の洋館です。
設計は、曾禰中条建築事務所。フフフ…メインにもなりますわな。だってわたし曾禰ファンだから!
曾禰達蔵、辰野と同じく唐津藩出身(とはいえこちらは江戸詰藩士の子)、老中小笠原長行の小姓もつとめ、小笠原胖之助(三好胖の名で新選組入隊)とともに彰義隊として上野で戦ったり奥羽まで転戦したりしています。
工部大卒業後は、主に民間の建築家として活躍しました。
この建物は、廃墟になりかけていたところを、現在のオーナーが買い取って地元の皆さんと一緒に修復してレストランとして復活させてくれたのだそうです!
ずっと来たかったところなので、もうウッキウキ☆
………とはいえ、レストランは値が張るため(ていうか1人で本格的コース料理はちょっと…)(ていうかそもそも要予約:しているわけがない)、建物内部への潜入はあきらめてカフェのみ利用(ヘナチョコ)。見たかったなあ喫煙室内部。
この写真は玄関へ続く門扉なのですが、お花などの可憐なモチーフがあしらわれておりラブリーv

玄関1 玄関2

玄関です。ラブリーすぎ。
庇は葡萄棚のデザインなのです。そして玄関には籠の鳥。

喫煙室1 喫煙室

外から見た喫煙室。ラブリーの極致!

庭

お庭は噴水や薔薇の垣根なんかがあったりしてガーデンパーティーなんかが似合いそう。

にわとり

庭にいたヘンなにわとり…をかたどった焼き釜。
残念ながら建築当時のものではないらしい(笑)。

カフェ

カフェでは、プリンとカフェオレをいただきました☆

定礎板

定礎板です。Sone & Chujo, Architects. 1926.A.D. と書かれてます。イラストは建築に従事するエジプト壁画風(笑)。
曾禰中条がこうやって自分の名前を刻むのは珍しいそうで。それだけお気に入りの建物だったのかも。
こちら、大江戸線若松河田駅を出て、徒歩1分弱です。
お近くの方は是非。わたしももう1回行きたい! できればディナーを!!(笑)


そんな感じの、弟子ツアーでした☆ 楽しかった~!
(しかし5月に日本郵船小樽支店に行って、今回の水準原点庫。けっこうこれは自慢できるかも? 笑)
翌日は横浜です♪





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最終更新日  2006.08.18 02:47:37
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