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カテゴリ:徒然
金曜日の朝のこと。
いつも通り、おばあちゃんはデイケアに行く予定でした。 朝ごはんを食べて、デザートにバナナも食べて。 んじゃ、トイレに行ってくるわ。 と、おばあちゃんはトイレに行った。 そしたら、デイケアのお迎えの人が来たので、おかあさんがおばあちゃんをトイレに呼びに行った。 そしたら、まだ座っていたらしく、 「おばあちゃん、お迎え来たよ。ふいてあげるけん、立ちよ?」 というと、おばあちゃんは立てなかった。 お母さんは、おばあちゃんに、 「どしたん?スリッパ脱がんと。お迎えきたよ?」 というと、おばあちゃんはお母さんに手を引かれて立つはずが、そのままへなへな、ってなった。 慌てて、おばあちゃんをベッドの上に連れていき、デイケアのお迎えの人に、「すみません、なんか調子悪いみたいで、お休みします」と伝えて、すぐにベッドに戻った。 おばあちゃんに呼びかけても返事がない。 これはおかしい! そう思ったお母さんは、離れにいた私に電話してきた。 「早く来て!おばあちゃんがおかしい!!」って。 慌てて私は母屋のおばあちゃんの部屋に行った。 そしたら、おばあちゃんは目を見開いたまま。ベッドからずり落ちそうになっていた。 お母さんは、おばあちゃんの手を握って、呼び続けた。けど、反応がない。 私が声をかけても反応が無いし、だらんとしている。どう考えてもおかしい!! 私はすぐに119番に電話をした。 けど、なんて言ったらいいかわからなくて救急車をお願いします!って言って、その後色々聞かれたけど、焦りや不安で、うまく言葉にならなかった。 「落ち着いてください。もう救急車は向かっていますから。もし、着くまでに心臓や呼吸が止まった場合処置ができますさ?」 !!?? 無理です!わかりません!! と言うと、昔教習所で習った心臓マッサージのやり方を説明された。 電話を切って、おばあちゃんに声をかけ続けた。叩いたり、腕をさすったりしながら。 おばあちゃんをかかえて玄関まで運び、また声をかけた。 ちょっと意識が戻り、呼びかけたら頷いたので、少し安心した。けど、んー、とか、あぁ、とかしか言葉が出ない。 それでも、目を開けて、ちゃんと声のする方をみてくれた!! 救急車が着き、状況や発生した時間と経過をきかれ、どうにか意識もあることを確認。 救急車で鶴見病院へ行くことに。 私が同乗し、お母さんは戸締まりして保険証やお薬手帳を持って後から病院へ。 病院へ向かう途中。何がムカつくって、普段からムカついていたことだけど、交差点を救急車が通るのに、道を開けない奴らがいたこと!!! お前ら、死ね!!!! いつも思ってた。なんでよけない人がいるんやろって。そいつらや、その身内が同じ運ばれる立場になったら、道路塞いでやろうか?って本気で考える。 んで、病院へ着き、また発生した時間や状況の説明。 この時は、おばあちゃんに呼びかけるとこっちを見て、反応はしていた。 いくつか検査をして、先生から説明があった。 「脳梗塞です。広い範囲に見られます。現在は右半身に麻痺が出て、失語という症状が出ています。認知症で、ご家族も大変だったようですし、かなりご高齢ですが、どうされますか?」 私もお母さんも、おばあちゃんは施設にも入れないし、基本的には家で最期を看取るって前から決めていたので、できることはすべてお願いします。と答えた。 そしたら、まだ脳梗塞に気が付いてからの時間が速いということで、最も適しているお薬が使える、という説明を受けた。このお薬は、発症して3時間以内でないと、使えないらしい。けど、効果は大きいと。 副作用の説明を受け、「どうしますか?使いますか?」と言われたので、お願いします、と私もお母さんも希望した。 それと、脳のCTを撮ってわかったのが、どうやら昔にも脳梗塞の軽いのがあったらしい、ということ。脳にその痕が残っていたらしい。ただ、軽かったので、本人も気づいていないだろう、という話。 ここで、落ち着いているので、いったん帰って、入院の用意をするように言われた。 ホスト野郎も、心配して何度も連絡をくれていた。ハニも、電話をくれた。 二人に、一応ヤマは越えたことを連絡して、お母さんと二人で家に帰ってパジャマやおむつの用意をした。 その後病院に行くと、ICUに移っていた。 また、先生からの説明。 「お薬は効いています。ただ、範囲は広いので、失語はどうしても残るでしょう。できるだけ家で、ということだったので、回復次第で、リハビリなどを組み込み、自宅で過ごせるようにしましょう。麻痺も若干は残りますけど、お薬があったようですね。」 しかし、完全に大丈夫、というわけではないことや、高齢だから、入院中でも、ほかに合併症や別の場所に脳梗塞ができてもおかしくはないことを説明された。 介護の仕事をしているし、麻痺や失語のことも一応わかるし、理解できる。 うちは業者だから、普通よりも安くリハビリの器具も手に入れられる。 ICUに入ると、おばあちゃんは少しうとうとしていた。 けど、麻痺のあった右手が動いてる!右足も動いてる!! 私たちが声をかけても反応するし、頷くし、手を握って?って言うと強くはないけど、ギュってしてくれる。 ああ。よかった。本当によかった… 5月には、父親がこの病院に入院して、次はおばあちゃん。 父親に関しては、たばこの吸いすぎが原因だから、どうでもいいけど、おばあちゃんには本当に助かって欲しかったから。 たまたま、お母さんの目の前で悪くなり、たまたま私も家にいる時で、本当によかった。 沢山のたまたまは、おばあちゃんの今までへの神様からのご褒美か、お母さんがわずか8ヶ月で亡くなったおいじいちゃんからのサービスかもしれない。 毎日一日三回の面会しかできないけど、認知症も進まないように、毎回いって、しっかり声をかけようと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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