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カテゴリ:ハーブ
今日も雨ですね。。 寒いと思ったら13℃・・この季節にしては低めですよね。 今週いっぱい、この肌寒さは続きそうです。 中断していましたが 今日は4月の薬用植物研修会の続きです。 長くなるので2~3回に分けて綴っていけたらと 思っております。 まずは、これ 雌雄異株ですが、時に性転換をする植物。 マムシグサ サトイモ科の多年草。関東以西~九州に分布。 名の由来は偽茎上の斑紋がマムシを思わせることから。 マムシが首をもたげているようにも見えますよね。 受粉の仕方は残酷。 生存のために何度も雄雌の切り替えができるらしい。 この斑紋は、かなり個体差があり ここでも多くを観察できましたが 収集家にはその多様な斑紋が魅力的で盗みもあるのだとか。 毒もちです。 全草が毒で汁に触れると炎症を起こすので 見つけても素手で触らないでくださいね。 講師からも「触らないで」と言われました。 ◇ こちらは有用木 シロダモ クスノキ科の常緑高木、雌雄異株。 北海道を除く日本全国、中国、台湾、朝鮮半島に分布。 名の由来は葉裏が白いから。 ただし、生育の悪い葉は白くならないらしい。 春の新芽です 高木になるイメージないなぁ。。と思いながら そこらへんにたくさん生えている新芽を眺めておりました。 種子から採油をして蝋燭用のろう(ツヅロウ)になるらしいです。 お高い和ろうそくになるのかしら。。 ◇ ネームプレートがなければ素通りしてますわ^^; この木はまだ若いのかな。 花期も6月なので、今は地味です。 ムクロジ ムクロジ科の落葉高木、雌雄異花、同株。 新潟県以南~沖縄県、朝鮮半島南部に分布。 無患子(漢名)の由来は 神巫がこの木で作った棒で鬼退治をし 鬼を払って患いを無くすという言い伝えによるもの。 ハリーポッターの杖みたい^^ 果皮を延命皮といい、去痰薬、強壮、またエコ洗剤にもなりますが 種子が数珠に利用されることの方が有名? ◇ 講師が見つけてくれました。 早速、薬剤師の方が即席のネームプレートを設置。 薬剤師会から配布された植物園のリストにはなかったので たまたま見つけた自生種かも。 ウド ウコギ科の多年草。 九州~北海道、朝鮮半島、中国、サハリンまで広く分布。 芽吹いたばかりの新芽は山菜で有名ですよね。 根は土当帰、和独活として薬用になります。 独活と呼ばれたのは、 昔、セリ科のシシウドの代用品として使われていたからだそうです。 ◇ ここからは3種類のアケビをご紹介。 まずは、これ ミツバアケビ アケビ科の蔓性落葉低木、雌雄異花、同株。 本州~九州、中国に分布。 掌状複葉で名前の通り3葉です。 茎(モクツウ)を消炎、利尿、通経薬とし、また 腎炎、尿道炎、膀胱炎などのむくみ対策にも。 ● アケビとミツバアケビの雑種らしい。 ゴヨウアケビ アケビ科の蔓性落葉低木、雌雄異花、同株。 掌状複葉で名前の通り5葉。 隣接する、ちょっと変なアケビが絡んでわかりにくいけど 5葉の方がゴヨウアケビ ● その、ちょっと変な「アケビ」がこちら アケビ アケビ科の蔓性落葉低木、雌雄異花、同株。 本州~九州、中国、朝鮮半島に分布。 掌状複葉で本来は5葉なのですが ご覧の通り6葉、7葉のものも。。 普通のアケビより花色が鮮やかでハッキリしてるね~ 葉の数も変だよね~ 変種か? と 講師もおっしゃっていました。 茎(モクツウ)を消炎、利尿、通経薬とし、 腎炎、尿道炎、膀胱炎などのむくみ対策に(ミツバアケビと同じ) 五淋散、消風散、通導散、などの漢方方剤に配合されます。 -つづく 少々退屈な内容ですが、良ければまたのぞきに来てくださいね。 (参考)公益社団法人 八幡薬剤師会 薬用・有用植物リスト ◇ では、また。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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