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テーマ:花・草・樹木(440)
カテゴリ:植物探索山歩き・研修会
先日の日曜日 ちょっと遠いけど、うんしょっと早起きをして 薬用植物研修会に参加してきました。 今回で3回目の参加です。
今年は去年の春とはコースが変わり 皿倉山8分目から山頂付近を散策後 最後に薬用植物園を回るという約4時間のコースでした。 過去にアップした植物たちと かなり重複するので、今回は簡単にご報告します ![]() まずは ケーブルカー山麓駅に集合し 各班に分かれて 8分目までケーブルカーで登ります。 ケーブルを降りるとヤマザクラがお出迎え。 ![]() ![]() 優し気な花色に癒されます ![]()
今年もタイリンアオイを見つけました。 去年、見つけたものよりは小ぶりで色も濃かったです。 (写真を撮り忘れたので、これは去年のもの ![]()
いや~。もう小さすぎて気が付きませんでした。 夏ごろだとすぐわかりますよね。 この時期だと踏みつけてしまいそうです^^; オミナエシに似ているので 「ハルオミナエシ」という別名も。 根(吉草根)を鎮静、神経過敏症、心悸亢進時などに 浸剤やチンキとして使用されるそうです。 薬草園でない場所(国定公園内)では こうやって薬剤師会の方が プレートに植物名を書いてくれるので助かります。
(講師と離れていたので確認できずでした)
いくつかのアケビが自生しています。
去年の春の研修会では それぞれのアケビが こんな風にお花をつけていました。 ここ
今年も出会いましたよ、マムシグサ。
去年のブログにも書きましたが 珍しい斑紋を持つものは株を盗まれるらしい。
あ、 見かけても、決して素手では触らないでくださいね。
ヤマザクラより葉の産毛が少ないことから 昔から桜餅などに利用されてきました。 独特の香りはクマリン
オオシマザクラは丈夫なので 家具、建材、薪、工芸品など様々に利用されるそうです。
「ウサギのフンに気をつけてくださいね~」 と言われ ふと、足元を見ると 丸いコロコロした塊がいたるところに^^; 野生のウサギの住処なんですね。 ![]() コブシ ![]() お花がまだ咲いていなくて残念でしたが 生薬には蕾(辛夷)が使われます。 鎮痛、消炎、排膿薬(鼻炎、蓄膿症)などに。 辛夷清肺湯、葛根湯加辛夷川弓などに配合されます。
タブノキ
芳香原料に利用されるものが多いですよね。
キブシ
このお花を見ると、いつも簪を連想させます。 果実は五倍子の代用として黒色染料に用いられ また お歯黒の原料となった木でもあります。 材の密度が高いので杖などの材料にも。
![]() 別名「地獄の釜の蓋」 認知度は高いのではないでしょうか。 お彼岸頃から花が地を覆うように咲くさまを 表現したらしいけれど 生薬(筋骨草)としては 鎮咳、去痰、解熱薬など 気管支炎、咽頭腫痛、下痢、などに用いられ 昔は赤痢にも使われたとか。 ということで 「地獄の釜に蓋をする」 という意味もあるらしい、とのことです。 かつては グルコサミンのサプリにも配合された というのも有名。 ![]()
そういえば昔 柿渋でテーブルの塗装をしたことがあります。
散策した辺りは採取厳禁ですが 低い場所で自生しているものは切り取られてました。
残念ですね。 根皮、樹皮は 糖尿病、腎臓病、肝臓病、胃腸病、神経痛などに 用いられます。
そして 時々、足を止めて見る景色にも和みました。
重なり合う山々の稜線がきれい。
もう少し続きます。 よろしければ、またお付き合い下さいね。
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