2004/12/31(金)21:33
綴る文字
雪ともみぞれともつかないもの空から落ちてくる。
車を駐車場に止め、郊外型の本屋に入った。
特に買いたい本は無いのだが、いつもの習性で棚を一つ一つ眺めて回る。何度か足を止めて本を手に取ってみるが、この正月に読もうと思って机の上に積んである本を思い出し、棚に戻した。
今買って本棚に寝かすよりも、読める時に手にとって、そのまま読み出した方がいいに決まっている。
そして最後にレジ近くの特設コーナーで日記帳を手に取った。
来年は手書きの日記をつけようと思ったのは、つい最近のことだ。
それまでも一太郎やOneNoteをつかって覚え書きをつけてはいたのだが、なぜか手書きの文字を残したくなったのだ。
PCを使って、手の勢いを借りて文字を綴ることにすっかり慣れてしまったが、手で一歩一歩歩むようにゆっくりとした足取りの文字を残すことが、今の僕には必要な気がした。
僕にとっての2004年は「焦燥」と「弛緩」の1年だった。
どこかタイミングがずれて、そのことで焦って、半分投げやりになったこともあった。
来年はゆっくりであっても、確実な一歩を築いていきたい。
そのため、来年は手書きの文字を残そう。
十年後、その文字をくすぐったい思いを感じながら読み返せるように。
この「定時制教員のつぶやき」をお読みいただき、ありがとうございました。
皆様が残してくださる足跡や、掲示板等へのお言葉に背中を押していただき、200近いものを残すことができました。
どうか、来年も気が向いたらでけっこうですので、またここに残した言葉に目を留めていただけたらと思います。
どうぞ、良いお年をお迎えください。
ゆき