2009/03/11(水)21:40
映画『チェンジリング』
ネタバレ注意
2月は映画を観に行く暇がありませんでしたが、これだけは観ておきたいと思っていました。
『チェンジリング』ですが、始まって事件が起こってから怒り怒りでした。
これって実話を基に描かれているんですよね?
本当にこんなことがあったとしたら…
警察ってなんだろう? 権力ってなんだろう?
担当警部の横暴さにも、自分たちの利権を守るだけの所長や市長にも腹が立ち…
実際に事件を起こした犯人よりも憎々しく感じました。
子を思う母の心…自分の子供を取り戻したい…ただそれだけの願いなのに…
そんな腐った警察の中にも、真実を見つけようとする人間がいてよかった。
そしてその権力に逆らおうとした勇気ある牧師さんがいてよかった。
無償で代理人となり、戦ってくれる粋な弁護士さんがいてよかった。
弱者が虐げられ、歯向かえば精神病院送り。
『コール12』…怖すぎです。
『18部屋』…恐怖です。
本当に怖い現実。
でも負けずに頑張って戦った母の強さはやっぱり素晴らしい!
前半は怒り怒りで、全てが明らかになったところでようやく泣けた。
それでも全てが明らかになったわけではなく、母の戦いは一筋の希望に縋りつつ一生続くのだ。
この映画を観ていたら、北朝鮮の拉致被害者とその家族の方々を思い出しました。
同じような状況なんですよね。
丁度今日、田口八重子さんのご家族が、大韓航空機爆破事件の実行犯で元死刑囚の金賢姫さんと体面をされたというニュースが流れたので、余計にリンクしてしまった。
田口八重子さんは逆に攫われてしまった方だけど、きっとずっと子供のことを心配していることでしょう。
そう思うと胸が張り裂けそうな気持ちでいっぱいです。
ただ平穏に幸せにつつましく生きていこうとしてただけの親子にこんな悲劇が訪れることのない世の中になって欲しい…
本当にそれだけです。
自分の利権を守るだけのために善良な市民をどん底に突き落とすような真似をするなんて以ての外!
この映画の悪名高きロサンゼルス警察は、まず初動捜査から躓いている。
10歳かそこいらの子供が行方不明になっても、24時間経たないと捜査しない?
しかも全くの別の子供をあてがって事件を解決させようなんて、女はバカだからわからないって?
そんなわけないでしょう…
時代がそうであったとしても、20世紀に入ってからもそんな非人道的なことが行われていたなんて…しかも市民を守るべき警察がそういうことを行っていたなんて驚きでした。
悲しいですが、強さを教えられる映画でした。
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