アルバム紹介(580)
COHEED AND CAMBRIA / GOOD APOLO I'M BURNING STAR 4, VOL.1コヒード・アンド・カンブリアのサード・アルバムは、全4章(5作)で完結予定のSFストーリ「THE BAG ON LINE ADVENTURES」の第4章の前編。今回の物語はストーリーテラーの視点で物語を捉えて、ストーリーテラーである作者自身にどういった影響を及ぼしたかということを描いていて、所謂パラレル・ワールドみたいに描いてます。ストーリーは"THE BAG ON LINE ADVENTURES"と銘打って、"THE SECOND STAGE TURBINE BLADE"、"IN KEEPING SECRETS OF SILENT EART : 3"、"GOOD APOLO I'M BURNING STAR 4, VOL.1&2"、"THE BAG ON LINE ADVENTURES OF COHEED AND CAMBRIA"の5章からなる。カンブリアとコヒードのキルガノン夫妻は、78の惑星が連合するヘヴンズ・フェンスの一団にモンスター・ウィルスを植えつけられる。そのウィルスが暴れだすと文明を支えるエネルギー(キーワーク)全体が破壊されてしまうと思い込ませる。そしてそのウィルスは彼らの4人の子供にも感染し、さらに強力なウィルス(ザ・シンスター)に変化し、そのシンスターには対抗する策が無くヘヴンズ・フェンスにとって最悪の結果になる...と信じ込まされてしまう。このアルバムでは前作が終わったところからはじまり、前作収録の「THE LIGHT AND THE GLASS」に出てくる歌詞、「僕の親愛なるアポロよ、僕は赤く燃える惑星4となる...」というフレーズが今作のキーとなる。コヒードの兄弟のインファーノ(別名ジェシ)と、前作でキーワークの仲間に捨てられ無理やりクラウディオ(キルガノン夫妻の4人の子供の一人)にガイドをさせられたアンベリーナ(キーワークの守護者であるプライズ)の"死"が物語のハイライトとなる。ちなみにアポロとは、物語中でクラウディオのガールフレンドNEWO IKKINが飼っている犬の名前(笑)。2007年リリースの"VOL.2"では、クラウディオ自らがクロウイング(救世主的存在)であるという事実をつかみ、ライアン(ヘヴンズ・フェンズの最高責任者)とその部下で最高指揮者のデティンウルフと最後の戦いを挑む。さらにその次のアルバムで、全てはいかにして始まったか...KBI(レオナード・ホーヘンバーガー博士が創設者で、インファーノは彼のクローン)やヘヴンズ・フェンス、キルガノン夫妻、モンスター・ウィルスの謎が全て明らかになる...音楽性は所謂"エモ"と呼ばれていたが、本作ではプログレ度が格段にアップしています。ヴォーカルの声質がケディ・リーに似ていることもあり、RUSHと比較されますね。でもRUSHより遥かに聴きやすいです(笑)。まずは3曲目の「WELCOME HOME」という曲を聴いてください...2005年作。