2006/09/17(日)06:35
あたらしい年には、あたらしいものを
春頃にちょっと大屋から耳にしていたが、
来年秋に、いま住んでいるアパートを建て替えるそうな。
大屋が言うには、「鉄の階段が錆びて老朽化が激しくてねえ」と。
…いやぁ、そこ毎日上り下りしてますがな…。
と思ったが、住宅地の中でそんな適当なところもご愛嬌、
さまざまな思い出のある建物だけに、ちょっと残念。
これまで住んできた物件の中で、
設備や内装面ではなく、住んだ感じが一番素敵な部屋だったのだ。
(大学時代に住んだ、外から電話で風呂も沸かせる、オートロックの部屋が設備は最強)
閑静な住宅街のど真ん中で、陽当たりもよく、
自分の自転車を3台止める場所もあり、図書館までも250mほど。
(図書館と郵便局の重要さを、以前清里に住んだとき思い知ったのだ)
何よりも、住んでいる住人がわずか4人で、1階は大屋だけというのが、静かでよかった。
風の強い日には、よく、干していた洗濯物を飛ばしたが、
いつも大屋が袋に入れて階段の下へ下げておいてくれた。
家賃は、銀行か直接持参を選べた。手数料が馬鹿にならないので、もちろん、持参した。
取材やキャンプの仕事で家にいないとき、
家賃の支払いがかなり遅れることがたまにあったが、
催促することもなく、待っててくれた。
ほんと、マイベストお部屋なのだ。
借りるとき、部屋探しの条件にも
これまで必要と思ったものすべてを盛り込んだ結果が、ここなのだ。
だから、もう部屋を借りるのはいいや、そう思える一軒。
もう借家住まいはいい。
わたしは来年には悔いなく、
きらきらした海と広大な畑と犬が7匹待っている実家に戻ります。