旅の空はうわの空 ~空感工房 ~

2006/09/17(日)06:35

あたらしい年には、あたらしいものを

日々雑感(318)

春頃にちょっと大屋から耳にしていたが、 来年秋に、いま住んでいるアパートを建て替えるそうな。 大屋が言うには、「鉄の階段が錆びて老朽化が激しくてねえ」と。 …いやぁ、そこ毎日上り下りしてますがな…。 と思ったが、住宅地の中でそんな適当なところもご愛嬌、 さまざまな思い出のある建物だけに、ちょっと残念。 これまで住んできた物件の中で、 設備や内装面ではなく、住んだ感じが一番素敵な部屋だったのだ。 (大学時代に住んだ、外から電話で風呂も沸かせる、オートロックの部屋が設備は最強) 閑静な住宅街のど真ん中で、陽当たりもよく、 自分の自転車を3台止める場所もあり、図書館までも250mほど。  (図書館と郵便局の重要さを、以前清里に住んだとき思い知ったのだ) 何よりも、住んでいる住人がわずか4人で、1階は大屋だけというのが、静かでよかった。 風の強い日には、よく、干していた洗濯物を飛ばしたが、 いつも大屋が袋に入れて階段の下へ下げておいてくれた。 家賃は、銀行か直接持参を選べた。手数料が馬鹿にならないので、もちろん、持参した。 取材やキャンプの仕事で家にいないとき、 家賃の支払いがかなり遅れることがたまにあったが、 催促することもなく、待っててくれた。 ほんと、マイベストお部屋なのだ。 借りるとき、部屋探しの条件にも これまで必要と思ったものすべてを盛り込んだ結果が、ここなのだ。 だから、もう部屋を借りるのはいいや、そう思える一軒。 もう借家住まいはいい。 わたしは来年には悔いなく、 きらきらした海と広大な畑と犬が7匹待っている実家に戻ります。

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