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カテゴリ:不思議話コレクション
前の日記 からのつづきです。父はベッドから起きられない日々を送っていました。
ここからは交替してくれた次兄のメモ。 4月6日(日) 午後8時頃 聞き分けられないが、ファンタジックな面白そうなこと(日常雑事など)をしゃべる。 午後10時頃 「しんいちが動かんから、写真の人物かと思った」 「僕はあかんのだ。危ないでブレーキ踏んでくれ。早よ。」 「しんいちーーーーー そこのブレーキ踏んでくれ、適当でええ」 「ベッドがなくなっちゃった」 「サンダル履かせてくれ」次兄、ミニタオルで足を包む。 「ブレーキ踏んでくれ。サンダルが軽いんで、つい踏んだら動き出した」 「落っちゃった…」「何が?」「ハンドル、アクセル、、、 」「替わってくれ」 それにしても左右の手はよく動く。痛みを感じなくなっているのか。 日付変わって4月7日(月) 午前0:50 看護師さんを呼んで、強制的に眠らせられないか相談する。 鼻パイプを忘れて、はずしかける。 口から何かを取り出したかのように思って、指を見せたりする。 日中は注入食やオムツ替え、ケアマネージャーとの面談のメモ。 後で看護師さんから聞いたところによると、この時も 「15mの魚が泳いどる」「ええ?どこに」「ほら、あそこに泳いどるだろ」「ああ、ほんまに~」 看護師さんは見えないなりに話をあわせてくれているのだった。 午後7時 私が交替し、注入食。酸素吸入してもらう。(鼻へ) 酸素吸入は、鼻よりも口呼吸しているようなので、吸入口を口に移動、 マスクで耳が傷ついているので、酸素が漏れないようにガーゼを口に当て、傷テープでほほに止める。 今夜は疲れたのか、Hi な時期がピークを過ぎたのか、よく眠っている。 翌日は、酸素+ガーゼマスクが効いたのか、意識が通常に戻っていて、自分の言動を聞いて驚いた様子。しかし、昨日までのびっくりとは表情が違って、安定した印象。 この週の金曜日(4月11日)昼に横になったままの退院をするまで、特異な言動はあまり無し。 そういえば、水曜あたりに「西村さんが足元に居たけど」 私「親戚の西村さん?」「同級生」 私「何か言うとんなるん?」「何も。しゃべっとらん」 4月11日(金) 昼12時過ぎに退院で家に帰ってから、酸素吸入器もレンタルで設置したけれど、酸素マスクでは痩せこけた頬から空気が漏れまくっている様子。本人としては、しているという安心感があるかな。 午後10:50頃 帰ってきた日の夜。次兄が番をしてくれた。そのときのメモより。 「火曜と水曜の間に、すごい幻覚を見た。いろんなことがあった。しんいち(次兄)やまゆみはすごい?、ひどい?(聞き取りにくい)人たちと知り合っているようだった。しんいちやまゆみに無理をさせんようにせんといかん、と思った」 4月12日(土) 午前2:30 悪夢を見たらしい。「お化けが、、、」という。少し明るくする。 ある程度以上の明るさがないと幻覚が見えるらしい。 かなり明るくして、酸素量を2リットル/分にする。 午前3:30頃 天井の木目模様がいろんな映像に見えるらしい。父もそのことに気づいた。豆球だけにする。 「そうそうそれでええわ」「雷のような映像が消えた」 午前9:15~9:40 番は私に替わっている。 「落ち着いて聞いてくれよ。昨日はこの家と同じような建物が現れて、僕はそこに歩いてきたみたいだった。「ああ、ここまで歩いてこられてよかった」と思った」 「5日前は、鈴を振ったらしんいちが現れて、僕がその家に戻った」 「今日の朝飯はじめ頃(8時頃)、天井が2/3くらい白くなって、3人くらいの人が天井を削っとった。真っ白で、普通の大きさくらいの人。削ったところが白くなる。鈴の音がしたら一斉に消えちゃうんだあ」 結局この日の午後、父の容態がおかしくなり救急車で再び病院へ。 翌4月13日(日)午前2時15分 心停止。 私好みのファンタジックな言動を集めてみましたが、ほとんどは夢想と恐怖心の表れですね。 ただ、黒い大きい人やベッドサイドの人などは、私たちの次元で見えないだけで、酸素が薄くなった父の意識には知覚できたのかもしれません。その映像に西村さんとか運転手さんとか、意味を持たせているところは夢想のようです。それとも西村さん、来られてたんですか? 酸素が薄い脳状態になればそういう別次元に触れられるのかも。しかし、戻って来れず、周りに手をかけられながら生きなければならなくなりそうなので、それよりは修行や訓練してそういう感覚を手に入れられることをお勧めします。 灯りがついているとそういう幻覚が見えにくいというところも、「お化けは明るいところが苦手」という通説に通じますね。おそらく平安時代など、栄養状態が偏りなおかつ運動不足だった時代にはそういう意識状態にいる人が多く、共通していることから「明るいところが苦手」説が出たのではないでしょうか。 お化けが苦手としているのではなく、人間の意識が、明るいと現実に帰りやすいのかもね。 黒い人たち、何だったんでしょう。でもパワーアップする置き土産をねだっておいて、さっさと帰っていただきましょう。 白い人たちも出てきましたね。 父のこの現象、あなたは何を考えたでしょうか? ------------------------------------------ 不思議ドキュメンタリー翻訳本「光のラブソング」表紙カバー制作裏話→ プロジェクト愛歌 藤田まゆみ画集「いつか飛ぶ日のために」誘涙発売中♪ ------------------------------------------ ●実際に手に取ってご覧戴けるところができました。大阪・JRなんばから、地下鉄:谷町6丁目に移行しています。 プライマリーフィールドにどうぞ 谷町6丁目から徒歩5分くらい →地図 私にメールくだされば、お繋ぎします。→藤田まゆみ(楽天名:卯月) ●アマゾン まさかプレミアつき!? 下の方へ行くと4名の方のレビューを見ることができます。 *こちらは楽天→ ありりゃさんの感想 ●明窓出版 立ち読みOKページ 立ち読みと購入ができます。 ●銀たまより愛を込めて 画集に綴られた物語とスパイラルロッドの謎。 スクロールで下の方を見てね。 ●フェアリーブルー 制作裏話の詳細が読めます。サイン本ならここで「買い」! その他おもしろい買い物いろいろ♪ ポストカードも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月01日 22時24分14秒
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