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SAROMAN BLUE 鈴木健司

SAROMAN BLUE 鈴木健司

甲州街道215キロ完走記~第2章~

出発前夜に八王子で応援予定のHANAと通過時間の確認をした。
所要時間表
基本は100キロを15時間として、高尾での残り50キロを遅くても朝8時(26時間経過)には通過したい。夜間八王子ランでは、途中食事をして、後半歩き気味で2回とも8時間掛かった。残り10時間あればゴールできるギリギリのタイムだと思っていた。

逆に100キロからの65キロを11時間で進まなくてはいけない。この部分が不安だった。睡魔・疲労・痛みがある中での65キロはどんなものなのか想像つかなかった。

さらに細かく設定し、大垂水峠手前の最後のセブンイレブンが148キロとなるので、高尾までの13キロを約2時間で走りたい。と言うことはセブンイレブンに6時(24時間経過)には着いていないと厳しくなる。そして夜中の100キロからの約50キロも9時間でカバーすると言うシナリオが完成した!

HANAにはセブンイレブンにてメールすることで、目覚ましとして起きてもらう。走りによっては早いか遅いかは変わるわけだ。

そのセブンイレブンを前に雨足はさらに強まり、豪雨になってきた。『ここまでの連続総雨量は2mmです』の表示があったが、この後のランナーが見る時にはもっと増えていたに違いない!

ようやくセブンイレブンが見えてきた。前を行くランナーも立ち寄る人はいない。自分は上野原以降約10キロを走ってきたので、補給とメールの為に中に入った。

辺りは段々と明るくなってきていて、どんよりとした低い雲が空一面を覆っている。金曜日の夜の時点では日曜日の天気は曇り、朝晩に雨が残るか?と言う感じだったので、雨は今我慢すればなんとかなると思っていた。

ここでは朝食にとサンドウィッチとコーヒーを買った。ズブ濡れになっていたのだが、トイレだけは拝借し早々に店内を後にして軒下で食事をした。雨の状況から座れる状態でもなかったので、ストレッチをしながら済ませた。

そして携帯でブログ更新とHANAへ連絡!

さあここから大垂水峠だ!雨足もさらに強まり本当に止むの?仕方がない、いくぞ!ここで今までのウエアにザックも含めた上からモンベルU.Lジャケットを着てスタートした。



車での試走の時にはこの大垂水峠は登りが短く、下りが長いと感じていた。とにかく笹子峠のような延々と続く登りではないので、頑張って登ろうと思った。車の通りはほとんど気にならず、ローリング族がいたらどうしようと思ったが、余計な心配だった。

それでも路肩を走るのでなるべく端っこを選んでいく。足元は水溜まりだけでなく、下り坂では雨水がまとまり小川になっている。シューズにもたっぷり水を含むようになってきた。

この雨では眠気どころではない!朝5時30分になったところだが、この後まったく眠くなることはなかった。少し走れた登りも勾配がキツクなりはじめ、歩き始める。時間的には予定よりも30分くらい早い。ここは歩きでも仕方ないのだ。その分登りは長く感じるが、決して遅いペースではなかった。

まだかなまだかな?とコーナーを曲がってはまたコーナーが見え、見覚えのある茶屋が見えたところで、その先にヘアピンカーブが延びている。我慢我慢の大垂水峠だ!

やっと大垂水峠の看板が見えるには45分掛かった。
大垂水峠

ここからは基本的に登りはない。大きな2つ目の山場を越えたわけだ。峠越えのせいか雨足が弱まった気がする。それとともに足取りは軽くなり、ゆっくりではあるが確実にペースを刻んでいる。

大垂水峠を越えるとスポーツエイドジャパンの私設エイドがあると聞いていた。しかしあると聞いていてないとショックが大きいので、次の給食は高尾山口駅前のファミリーマートと考えていた。うかい鳥山と過ぎ、ラブホテル街を抜けてなだらかな下り坂を進んでいく。前方に4人ほどのランナーがいて、道の脇に固まっている。『エイドか?』と期待したが違ったようだ・・・。

4人をパスして走るが、また追い抜かれていく。お客さんの姿もあり、互いにエールを送る。

今度は前方にこちらも向いて手を振る人の姿がある!『来たか!?』どこかでやはり期待していた自分がいた。こんな雨の中、いないかもしれないと思いつつ、カレーライスを想像しながら走っていた!目印となってくれた人に『この先の車の所にエイドがあります!』『ありがとうございます!』先着している人は1人だけ。『おはようございま~す!朝ご飯食べていってくださ~い!暖まりますよ~!』

早速うわさのカレーライスを戴いた!『旨い!』美味しすぎて食べるのに夢中になって写真を撮るのを忘れていた!ランナーの中には胃をやられていて食べられない女性もいたが、おかゆまで用意していてくれて至れり尽くせりだ。本当にこの寒い中での朝ご飯はとても美味しく、おかわりもしたかったが眠くなってしまわないように食べるのを抑えた。

ここで食事をしている間にもランナーは到着してきたが、第3エイドの時よりもランナーの間隔は開いているようだ。夜中は仮眠している人もいるので、そのせいだろうか?

美味しいカレーライスを用意してくれたスポーツエイドジャパンの皆様ありがとうございました!必ずや完走します!少し雨の残る中、再びスタートした。

ここまでくれば高尾山口駅まではもう少しだ。予定していたファミリーマートはパスしよう。HANAもこの状況ならば応援に向かっているだろう。

圏央道の工事現場抜ければ高尾山口だ!

この後、雨が降るような天気予報ではなかった。またいつものシルク5本指では後半足裏が痛くなりそうだったので、高尾山口駅でソックスを替えるつもりで用意していた。

高尾山口駅に到着しコインロッカー前にあるベンチに座る。この時間にもトレイルの為に準備しているランナーがいた。お客さんだった!なんでも大会があるので、会場まで走って行くと言う。先程までの雨の状況から相当ぬかるんでいそうだが、気を付けて行ってきてくださいね。

ソックスを替えるにあたり、今から思えばシルクの上に重ね履きするべきだったと後悔している。

用意したのは左右非対象立体ソックスだ。普段でも使っていて、帰宅ランなどでも問題なく走れていた。クッション性重視と締め付けがないようにこれを用意したが、この後の大雨により事態は急速に悪い方向へと流れていった。

この時点では予定通りの履き替え、トイレも済ませて再び国道20号線に戻った。

HANAの合流は度の辺りだろうか?自転車で来てくれると言っていたので、高尾駅前にはいるだろう。前方を探しながら走っていると、後方の車から『鈴木さん頑張って~!』の声が!こちらも手を振り返して応えた!

後日、お店にご来店頂いたお客様に『声を掛けたの私だったんですよ!』と『そうだったんですね~!誰だろう??って思っていたんです!ありがとうございました。』

しばらくすると自転車で兎虎BBQシャツを着たHANAがやって来た!ちょうど小仏峠に向けての信号の所だった。雨の降る中ご苦労さま。雨なのでさすがにピヨちゃん・ペコちゃんはお留守番。残念!

しばらくは歩きを混ぜながら並走して今までの状況を報告!中央線の線路をくぐり、あと少しで高尾駅という付近で前方の車からケンさんが登場!!

スタート前日にメールをしたら電話が掛かってくるし、走っていてもどの辺り?的なメールが来ていた。これは応援に来るな?と思っていたが、やはり来てくれた(笑)

トイレ休憩を取りたかったので、ケンさんには先のコンビニへ行ってもらった。高尾駅前のファミリーマートに立ち寄る。この後はコンビニも増えてくるのでトイレの心配はないだろう。

しかし先程も高尾山口でトイレに、そして今回も・・・正直あまり良い調子ではない。できればウォシュレット希望な状態だ(汗)ファミリーマートはウォシュレットではなかったので、とりあえず我慢した。トイレが近いと走れない状況になってしまう。
2007-07-09 05:54:36(試走時の画像)
コースに戻り、東京まで50キロの八王子マラニックのゴール地点に到着!その先にケンさんが待っていた。
ケンさん登場!HANA到着!
ケンさんは自転車で来ようと思ったが、並走は禁止とホームページにあったので、車で来てくれた。途中経過メールを頼りに探しにきてくれた。しかも午後からは日本橋でウクレレ教室だと言うので、すぐにトンボ帰りだ。差し入れに小型の月餅を頂きエネルギー補給OK!『ゴールに間に合えば日本橋で!』と爽やかに帰って行った!

いつもハイテンションのケンさんが嵐のように去って行き、またHANAと2人で進む。信号の多さが気になる。前後にランナーは少ないが、HANAが逆走している時にはパラパラとランナーが走っているらしい。

西八王子を過ぎて再びトイレに行きたくなったが、この先はしばらくないようだ。そしてまた雨も降り始め、かなり本降りになってきた。

八王子の追分の交差点を右折し、八王子駅前の直線に入る。所々、屋根付きの商店街となっているので雨は凌げるが、足元のシューズはかなり水を含んできた。

国道から少し逸れたところにセブンイレブンを発見し、行ってみるとウォシュレットトイレだったので、スッキリ!!これでなんとかペースを回復した。


ところが雨はバケツをひっくり返したように降り始め、容赦なく叩きつける。カラダは問題ないのだが、気になりだしたのは例のソックスだ。

雨が止む前提で厚手のノーマルソックスに履き替えた。クッション性重視の為に。しかしここまで雨が降るとなると逆効果だ・・・。それまでのシルク5本指の方が圧倒的に雨向きだ。特に高尾山口駅で絶対に履き替える必要などなかったのだ。

厚手のソックスは雨を含み、生地も膨らんだ感じになる。余計にできてしまう足裏の緩みがシワになり、それで水ぶくれができてしまったのだ!

走るにもカバーをしようとして着地がバラバラ。変なところに負担が掛かってしまっている。

八王子駅を前にして雨も強すぎるのでHANAに戻るように促した。『ピヨちゃん・ペコちゃんも待っているから帰ってあげて!』朝早くからありがとう。兎虎BBQシャツも着てくれたのは一緒に走っているという気持ちの表れだね!必ずゴールするから、連絡待っていてね!・・・って言うか、日本橋には来ないよね?(笑)


また1人旅が始まった。高尾から7キロ、残り43キロの地点で浅川の大和田橋を渡り、日野台に向かっての登り坂に差し掛かると、雨はさらにこれまで以上に強くなった!

さすがに雨の大好きな自分も『止むのかよ!どんだけ降るんだよ!』と叫んでいた。いつものバンダナだけだったので、下を向いてひたすら歩き続ける。

足裏の水ぶくれは左右の人差し指と中指の間にできてしまい、踏み付けるたびに指の間からはみ出してくる!これで蹴り出しができなくなってしまったのだ。しかし歩いても痛みは変わらない。もうこうなったら、ただただ我慢するしかないのだ。

国道には車の数も増えてきて、信号待ちなどではドライバーの不思議そうな視線が痛かった。そりゃそうだ、こんな雨の中ウインドブレーカーだけ着て傘もささずに歩いているタイツにバンダナ姿の男をみたら『なんだありゃ?』ってなことになりますわ。

なんとか通勤の男性と同じペースで歩きながら日野駅まで到着し、あまりの雨の降りようにコンビニでビニール傘を購入した。

脚の方は、内転筋の疲れから右膝の内側のスジが異常に痛くなってしまった。レース中盤から気になっていた部分だが、バランスの取れていない歩き方をしていたので負担が掛かったようだ。それでもなんとか制限時間にはギリギリ行けそうだと思っていたので、諦めずに進んだ。


この日野駅付近は国道20号線ではない。2回目の八王子マラニックの時に気が付いたのだが、バイパスが完成したので表示上はそちらが20号線になっている。スタート前にコース上に日野橋がある事を確認していたので、地図は持たずに走っていた。しかし、知らない人が20号線に沿って行くと迷ってしまうのではないかと思った。

案の定走っていると日本橋に向かっているにも関わらず、国立IC入口の交差点で20号線右折(甲府)の看板があった。新宿方面は20号の表示ではないのだ。後ろを振り返った時に日野橋を渡ってからいたランナーがその付近で追い付いてこなくなったのが、ちょっと不安になった。

1キロごとのカウントダウンが日本橋まで続いている。早歩きでキロ10分から11分では進んでいるのは確認できる。雨の為カメラでの記録もできず、本当に日本橋を目指して歩いているだけとなった。目指すは時間内完走。自分のミスで起こった水ぶくれ発生に、少しいらつく部分もあったが我慢するだけだった。


まともな朝ご飯を大垂水峠以来食べていなかったので、お腹が空いてきた。ミニストップで暖かい物を食べたかったが、止まると冷えてしまいそうだったので国道沿いのローソン入って、菓子パンを2つ食べながら歩く。

まもなく府中だ。府中駅付近で180キロオーバーとなる。直前で携帯をチェックすると・・・?昨年に続き大会にエントリーしていたが、座骨神経痛の為不参加となったイーハトーブママさんが、府中駅で応援しています!と言う内容だった。信号1つ前に気が付き、姿を探しながら歩く。すると、小柄なイーハトーブママさん発見!!一緒に並走してくれました。(歩いていたが・・・)たくさんの激励の言葉を頂き、ゴール日本橋で会う事を約束して別れました。
2007-02-26 03:07:50(試走時の画像)
府中到着は12時近い時間だったと思われる。そして東京まで30キロの地点『小金井街道入口』に到着。午後6時までの残りはあと6時間。キロ10分~11分では進めているので、単純にキロ10分で5時間となる。ゆっくり休んでいる暇はない。とにかく、とにかく歩くぞ!


基本的に平らなコースだが、西武多摩川線を渡る白糸台ではちょっとした登り坂が出てきて歩く速度を遅くする。この先にも仙川のキューピーマヨネーズ工場に向けての登り坂があるのは分かっていた。が、しかし!味の素スタジアムのある飛田給駅前の歩道橋を渡らなくては行けなかったのは誤算だった。マラニックでは夜中の為歩道橋は使わなかったのだ。

雨も降っていてスタジアムに向かう家族連れの後ろを付いて階段を登って行く。そしてスタジアムに向かうはずもなく、反対側の階段から降りる。この日は東京ヴェルディの試合があったようで、キックオフは13時からだった。歩道橋の上を横切るのも大変なくらいの人だった。

その先は手に取るようにコースを把握できた。いつもと反対を向いていて、歩道も敢えて反対側を走る事にした。知っているとそれだけあとどのくらいかを考えてしまうのだ。道路自体そんなに広くないので、見える範囲は変わらないのだが気分的に重要だ。すぐに中央道の調布ICをパスし、電通大の脇を通って行く。その先はかなり単調だ。布田・国領・柴崎・つつじヶ丘・仙川駅と続くが、大きな駅ではないので変化がない。

目印としていたキューピー工場を過ぎると190キロだ。10キロに1時間40分掛かっているので、13時半を回っている。必死に歩いて距離は確実に少なくなって来ている。次の目印は環八の交差点とその先から重なる首都高速との合流地点だ。

追い付いて来たランナーの中に女性の方がいた。3月のお台場24時間走でお会いした方で、昨年の女子の優勝者の方だ。この大会は4回目ぐらいの出場だと聞いている。お台場の時には皆、前半の飛ばし過ぎで笹子峠の手前でへばってしまうので、そこまでは抑えて走った方が良いとアドバイスを頂いた。もっと前にいるかと思いきや、ここで会うとは思っていなかった。ここでも『絶対間に合うので、新宿を4時前には通過してくださいね!』と的確なアドバイスを頂き、安心した。

高井戸の首都高速との合流地点に到着した。ここまでくれば安心感がある。新宿までのイメージがつけやすい。が、意外と細かい登りが多いことに気づく。いつもは元気なうちに通過するので気にしていなかったが、この体力には結構キツいものだ。しばらくすると明大前に到着した。明大前駅はよく乗り換えで使っていたが、明治大学和泉キャンパスがここにあるのは改めて初めて知った(汗)

次に到着したのは環七との交差点大原だ。そして住所は笹塚となって来た。段々と新宿が近づいてくる。この地点が約200キロだ。残り距離数でカウントダウンしていたので、200キロ来た!って感じはほとんどなかったが、15時を前にお腹が空いてきたのでまたまたコンビニへ!

お決まりの肉まんを2つ買って歩きだす。とにかく食べられなくては負けだと思っていたので、美味しく好きな物を食べた。そして幡ヶ谷駅前の交差点が赤に変わっていたので、右側の歩道へとコースを変えた。すると、今大会の参加者だろうか?すでに帰り道と言う雰囲気のランナーが『頑張ってください!』と声を掛けてくれた。その人はまた走って去って行ったが、ここまで走って来たのかな?

東京まで10キロの標識を見つけた!!場所は初台だ。新宿まではあと2キロくらいかな?時刻は15時26分。ゴールで待っている方や応援してくれている方に途中経過メールを送る!

『17時15分前後到着予定!今、初台で残り10キロ。ひたすら歩くのみです!もうしばらくお待ちください。』

オペラシティ・パークハイアットを通り過ぎ、西新宿の高層ビル群が見えて来た。『キタ~!!』って感じだ。新宿駅南口はとても混雑するので、敢えて先に右側に渡っておいて正解だった。雨も降っているので傘で多くの人が広がって歩いている。無理せずに流れに沿って進んで行く。

一般の人はそのまま高島屋の方向へ流れて行くのだが、自分は新宿御苑へ向かう。反対側を見るとたくさんの人の流れの中にランナーが埋もれているのが見える。明治通りの交差点を越え新宿御苑へ出たところで、ウルトラランナーの丹代さんが応援に来ていた!突然の出会いにこちらがビックリしたが、激励を頂きゴールを目指した。

国道20号は御苑トンネルとなっているので、ここでは新宿御苑の脇道を通り四谷4丁目で合流する。今日はなんだか警察官や警察車両が多いと思っていると、信号無視で左折したタクシーがすぐ後ろにいたパトカーに止められた。どう見ても捕まる状況だったけど・・・なんで曲がったのかな?(笑)

この辺りは1月の新宿シティハーフマラソンのコースにもなっている。来年は参加できるかな?四谷3丁目を越えて歩いていると、よく大会でご一緒している高橋さん(理想のパパさん)が追い付いて来た!昨年は5分前の完走という事だったが、今年はかなり元気そう!話を聞くところに寄ると、家族の到着時間が17時にゴールという事で時間調整していたらしい。しっかり仮眠もとって食事もバッチリなようだ。

このまま皇居桜田門手前までご一緒したのだが、2年連続完走の為にいろいろと努力されていたようです。自分は初参加だったので、不安な部分も多くお店に来て頂いてはアドバイスを頂いた。ありがとうございました!本来高橋さんはもっと早く走れたんでしょうね。仲間の方のサポートとかもしながら走られたのでしょう。

2人で歩いているとあっという間の時間と距離だった。半蔵門からの下り坂ではまた雨が強くなり嵐の中にいるようだった。さすがにこの天候で一般ランナーはいなかった。

日比谷公園からは再び1人旅となった。ここから道に迷うわけにはいかない。試走の甲斐あって地図も見ずにこの215キロを走って来た。最後も日比谷の交差点から日比谷通りに入り、馬場先門・和田倉門から大手町方面へと進む。

後方を見てもランナーの姿は見えない。ゴールが近くなって来て雨が止んできた。記念のゴール写真がウインドブレーカーとビニール傘姿ではみっともないので、信号を利用して見えなそうなところに差し込んだ(笑)

大手町の交差点を渡ってから右折し、永代通りに入る。JRの線路をくぐる手前に関係者の方が迎えてくれる。ここまで来ると自然に走っている自分がいた!『お帰りなさい!』の声が嬉しい!呉服橋の交差点でお客さんの藤島さんが迎えてくれた。一緒に並走し、日本橋の交差点に向かう。

前方に竹田さんの姿が見える!手を振って応える!自然とガッツポーズになる!やっと帰って来た日本橋!215キロがもうすぐだ!日本橋の交差点を左折してゴールを前に写真を1枚。

ゴール前には応援に来てくれた父の姿もあった。ウルトラマラソンを走っている姿など見てもらったことがないのでとても嬉しかった。そしてイーハトーブママさんやケンさんに多くのお客さんが待っていてくれた。その中からも『鈴木君にしては早過ぎるでしょ!!』なんて声も聞こえる!!

日本橋に差し掛かり走り終えたランナーの脇をゴールテープに向かって一直線!!人混みを抜けると写真で見た光景が見えて来た!念願のゴール!!!
甲州街道ゴール写真
タイムは35時間22分28秒 95位のゴールとなった!ゴールでは海宝さんが迎えてくれて、大きな大きな完走メダルを手渡してくれた。重い・・・ズッシリ。完走したからこそ得られる最高の贈り物です。
2007-09-30 18:18:33甲州街道完走メダル!
たくさんの仲間に迎えられてすごく幸せでした!35時間以上も動いていたのに、充実感の方がありすぎて疲れを全く感じない。疲労感がドット来ることもない。ただただ足裏の水ぶくれが痛いだけだ。応援の方々とお礼の挨拶を交わしてから着替える。

この後にいつもサロマ湖でご一緒している『へろへろ』のだんしんさんの結婚式2次会があるので出席する様に予定していた。あまりのんびりはできない。さっそくCW-XからSKINSに履き替え、ケンさんに送ってもらい竹田さんと共に参加した(爆)

竹田さんは総合3位でゴールしたが、内蔵系をやられてしまっていてあまり元気がない。一方自分は膝の痛みがピークに達していて、歩幅15センチ・・・。品川駅高輪口から港南口の会場まで20分以上掛かってしまった。

無事、2次会にも参加し美味しい食事も頂き体力的には回復!!本当に215キロ走って来たの?と座っていたら言われるかもしれません・・・。でもちょっとお祝いの言葉をお願いしますなんて言われたもんなら、マイクポジションまで1分少々掛かります(汗)力石モードは全くならずに済んだので、ダメージは膝だけ。

帰宅するにも品川駅まで30分・・・最寄り駅でも自転車置き場まで通常5分のところ20分掛かってしまった。自転車で膝はギシギシと・・・なんとかマンションのエントランスから部屋まで10分掛かって帰宅できた。

その後翌日の朝から足先は象の足になり、木曜日まで続いた。SKINSのみでサプリメントなどは摂らず回復を図った。仕事は火曜日から開始。水ぶくれの処理の後がダメージとしては一番最後まで残ったが、5日目までには筋肉痛はほとんどなくなった。


甲州夢街道215キロラン&ウォーク遠足を振り返って
1年前から準備して来たこの大会で完走できたことはなによりも嬉しい。地図上で日本の真ん中辺りから日本橋まで走って来た満足感はとても大きい。

しかしまず初めに考えてしまうのは、八王子からすべて歩いてしまったことの後悔だ。完走できたことは嬉しいのだが、八王子マラニックで試走した場所を走れなかったことに満足していない。それだけが心残りだ。しかも自分のミスで起こってしまった水ぶくれ。普段やっていないことはやらない方が良いという事を学んだ。

全体を通しては楽しく走ることができた!雨が降っていたことでずいぶんと楽に走れたと思っている。昨年は猛暑で体力の奪われ方がまったく違ったレースとなっていたのだろう。来年も参加するかは今のところ未定だ・・・。

ウエアリングに関しては完璧と言えるぐらい完璧だった!
CW-XスタビライクスHOT 肩バランスアップアンダー モンベルULジャケット X-FITHOT SKINSパワースリーブ シルク5本指ソックス

今更語る必要もない、アート鈴木ウルトラマラソン必須アイテムだ。個々の商品に付いては日々のブログで振り返るとしよう。

応援して頂いた皆様本当にありがとうございました。おかげさまで甲州夢街道215キロラン&ウォーク遠足を完走することができました。アート鈴木にもできたという事は、アートをご利用頂いているお客さんにもできると思います。

ウルトラマラソンは走り方で全く違った競技になってくるのが難しいところです。早く走りたい!早くゴールしたい!と言う人と、自分のように長く走りたい!長く楽しみたい!では、求めているものが違うんですよね。人それぞれが自分のペースでできるのが、ウルトラマラソンですから皆さんもチャレンジしてみてくださいね。

自分の練習方法など知りたい方などはお気軽にご質問くださいね。

ありがとうございました。


2007甲州夢街道215kmラン&ウォーク遠足写真集
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甲州街道完走証


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