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SAROMAN BLUE 鈴木健司

SAROMAN BLUE 鈴木健司

15チャレンジ富士五湖118km完走記~第2章~

75キロ 8時間51分13秒 36分11秒

とりあえずはトイレ大を済ませなくては!駐車場のトイレへ一直線!ここでも3番目。前にはまたまた50番さんが!『奇遇ですねぇ(笑)』3回とも同じトイレを利用。しかもすぐ後ろではなく間に1人挟む感じで(笑)
待ち時間は大切な回復時間。ゴミが出ないオキシーショットをたっぷり流し込んだ。さらに壁を使っての足首のストレッチと肩甲骨もしっかりと動かす。股関節も固くなり始めるのでしっかりと動かしておく。5分程度で順番もきて、用を済ませて顔を洗ってから表に出た。

駐車場に戻ると荷物を受け取りその場に置いて荷物を探る。サプリメント類は別の袋に入れてあるのでそれを取りだし、ウエアの中からアームウォーマーと袋に入ったウインドブレーカーを取り出した。サプリメントはシェイカーに詰め込んであるので、蓋を取ればすぐに中身がわかる。必要なショッツを4本とメダリストジェルを2本とMAGMAを3本取り出してポーチに差し込む。
エイドを見るとドリンクとグレープフルーツがあるだけ。予想通りの展開にポーチから山よりだんごを取り出して食べる。『この先のエイドをにも固形物がないよ!』という情報を得たので、プラスしてショッツのカプチーノを1本流し込んだ。時計を確認すると9時間を過ぎたところだった。『よし!行こう!』と荷物の袋を結びながら歩いて出口の方向へ歩き出す。ナンバーカードにチェックを入れてもらってからコースに出る。ここで右折はゴールへ、左折は本栖湖周回の12キロへ向かうのだ。
休憩は10分。トイレと補給と後半への準備で予定の行程をこなした。いつもよりも省いた点はスペシャルドリンク作成・ウエアの着替えが主の部分だ。これを加えていたらいつも通りの15分掛かったはずだ。
走り出すと右足の甲が痛む。おそらく計測チップとフットポットの2つが悪さをしていそうな感じ。しかし当たる部分はもう少し横かな?とシューズを脱いでみたりするが、原因はわからない。とりあえず歩いていては駄目なので、気にしながらも走る。違和感に加えて疲労が徐々に溜まり出す。先程と同じような感覚の倦怠感がカラダを襲う。一旦立ち止まり深呼吸。オキシーショットを注入してゆっくりと走り出した。この時から既に必殺技『電柱走り』を繰り出した。このまま走っているのは厳しい。この先にも登り坂があるので、平坦の場所は走らなくては!そんな思いもあり、電柱走りでリズムを作る。
77.5キロの表示ではラップタイムが29分を経過しており、10分の休憩を差し引いても38分ペースだ。立ち止まったりもしているので当然だが、これは遅すぎる。止まらずにいけるリズムで行こう。逆さ富士の駐車場までの登りは電柱走りで走ることができた。登り切ってからは歩き、またすぐに走り出すとエイドに到着。
ここのエイドは水と塩水しかなかったが、塩水にオキシーショットを混ぜて飲み干した。コースは一旦急な下り坂になりまた湖畔沿いの平坦を進む。下りでも飛ばせないが、平坦でも走れるリズムを崩さない。徐々に前にいるランナーを捕らえるようになってきた。この本栖湖は何回も走っている。いつもならは本栖湖駐車場が約70キロでスタートしているが、今日は75キロ。その場所をいつもと変わらない(ちょっと遅い)経過時間で走れている。感覚の問題だが、ここまでのタイムのゆとりが気持ちまで『必ず間に合う!』という気持ちにさせてくれた。単調な本栖湖は応援もいない。今年は観光客の中国人のおばさま達がレンタサイクルで逆走してくる。派手な洋服なので日本人でないことがすぐにわかった(笑)そんなくだらないことを考える余裕も出てきた。そして80キロへ!

80キロ 9時間41分25秒 50分12秒

2.5キロではキロ9分半だった走りが電柱走りに因ってキロ7分まで上がったことがわかる。このリズムを崩さなければ40分以内でしっかりと進めるはずだと確信した。いつしか右足も気にならなくなり、走りに集中している。遠くに本栖湖2つ目のエイドが見えてきた。このエイドにも固形物はなく、ポーチの中から山よりだんごを取り出して食べる。そして20キロ毎のZEN&塩熱サプリ&2RUNを忘れない。ここからは湖畔沿いの木々が競り出した道を進んでいく。電柱走りを繰り返して、ペースは作れている。本栖湖駐車場に戻って87キロとわかっているので、85キロの通過タイムを見ながら今後の計画を立てていこう。

85キロ 10時間19分03秒 37分38秒

約2分半の貯金を貯めることができている。このまま貯金を確実に貯めたかったが、再びトイレ大のお告げが!これは仕方ない。とりあえず今後も貯金を貯めるためにも行っておこう。まもなく本栖湖駐車場という手前でトイレに向かい、当然誰もいないので約3分でミッションクリア!次のラップを42分以内で行ければOKと確認してからスタートする。

戻ってきた本栖湖駐車場には立ち寄るコース設定になっているので、水をもらいショッツを流してからそのまま出口へ向かう。この時間には関門は閉鎖されており、ドロップバックも全て撤収されていた。コースへ向かうランナーも少ない中を走り出した。地下道までの登りを歩いては走り、走っては歩き向こう側へ渡る。
さて、ここからは我慢の走りを続けなくてはいけない。例年ではこの先のエイドは青木ヶ原樹海大橋を登り切った先の所までないはずだが、今年は100キロと71キロの折り返し地点となる旧精進小学校にエイドがあるはずだ。となれば、この距離は3キロくらい。登って下っての3キロならば、先程のトイレ休憩を取り戻すことは問題なさそうだ。
ここからも電柱走りで進む。前からのランナーはいない。たまに後ろからランナーが追い越していく。皆しっかりとした足取りで置いていかれてしまうが、こちらは自分のリズムで組み立てるしかない!自分の信じた走りを繰り返す。

90キロ 11時間00分47秒 41分43秒

旧精進小学校手前で90キロをパス。トイレを含めてのタイムなので、差し引けば37分前後では走れている計算だ。そしてエイドに到着。こちらには既に100キロのランナーの姿はなく、エイド自体の内容も寂しい感じ。ポーチからメダリストジェルを取り出して、オキシーショットと共に流し込んだ。
エイドを離れ再び国道へと戻ると、赤池交差点までは緩やかな下り坂。その先に樹海大橋が待ち構えている。走りに集中しているので、右足の甲の痛みも気にならず良いリズムだ。登り坂に入ってまずは走れる所まで頑張る。と言っても100メートルがやっと。前方で歩いているランナーを目標にしながら、歩く時間を少なくして電柱走りを繰り返す。歩く時間は5秒程度で、大きく息を吐いて呼吸を整えたらすぐに走り出す。この走り方で何人かのランナーを交わして先へ向かう。補給は次のエイドでと思ったが、ここは水くらいしかないのでフラスクからショッツを飲んで、水だけもらって先を急いだ。
次は西湖の入口までの登りを辛抱して進まなくてはならない。100キロ付近となる西湖公民館を抜けるまでは気を抜けない状況だ。リズムを崩さずに、目線も落とさずに前を向いて走り続けた。
西湖の入口では往路と同様に車を静止してくれるので、待ち時間もなくスムーズに渡ることができた。ここから野鳥の森までは下り坂となる。登りで頑張った分いつもここでトーンダウン。今回も下りなのに稼ぐことができなかった。こうなるとまた右足が疼く。歩きは補給ポイントと決めて、オキシーショットとショッツで回復を待つ。野鳥の森には吉田うどんがあるが、復路でも今回は食べないと決めていたので、お腹に貯めるにも山よりだんごを口に入れながら進む。

95キロ 11時間38分54秒 38分07秒

12時間20分での100キロ通過まであと41分ある。これならば十分クリアできる時間だ。やはりうどんを食べている時間はないようだ。
エイドに到着すると元アートの阿川くんと昨年も途中ご一緒になった柴田さんの姿が。2人ともうどんを食べて休憩しているが、僕はショッツグリーンプラムを1本摂って『食べずにすぐに行きますよ!』と1分程度でスタートする。関門となる西湖公民館はこの先3キロ。下って登って平坦で到着だ。一気に100キロを越えてしまおう!柴田さんは僕の後ろをしっかりと着いてくるので『走ったり歩いたりなんで、自分のペースにしてくださいね!』と声を掛ける。下りになると右足が気になるので歩いて下る。下った先を右に曲がると西湖の周回道路に出るので、そこからの登りは行けるはずだ。
周回道路の起点となるスタート地点を目印に1キロ毎の表示をペースの参考にする。ここでもとにかく電柱走り!それしかない!徐々に歩く時間が伸びてしまうので、気合いを入れ直して進んでいく。1キロは大体8分くらいのペースだ。西湖の終わりは周回表示の5キロを過ぎたところ。あと4キロは32分以内では通過したい。
平坦に入ると計測ポイントがありチェック!しかしここはまだ100キロ地点ではない。200メートルぐらい先に西湖公民館が見えてきた。
このエイドでも時間を掛けている余裕はない。とにかく5キロ40分でクリアしたい。水分だけもらい20キロ毎のお約束を飲み、ショッツも1本流し込む。ここからは下りでようやく西湖の湖畔に辿り着く。なかなか終わりの見えない西湖だが、周回表示であと3キロということはハッキリしている。変わらない景色にめげずに、走りに集中しよう。細かい距離での電柱走りになってきている。あそこまで!というよりは、我慢できる所までという感覚だ。歩いているよりは速い。前を行く阿川くんの姿が近づいたり離れたり。一緒にいる柴田さんもかなり辛そうな呼吸が聞こえるが、とにかく自分のリズムで進んだ。
ふと気が付くと102.5キロの表示が!あれ?100キロどこだった?と思いながらも、手元の時計が12時間36分を刻んでいたので、8分ペースとして100キロ通過を12時間16分とした。

100キロ 12時間16分00秒

目標の12時間20分以内はクリアできたわけで、この先の約16キロに残された時間はあと2時間24分。8キロで1時間12分と4キロで36分と細かく刻んで確認する。ステラシアターの関門時間が18時15分と45分前になる。3キロの登り坂にキロ10分と2キロの下り坂にキロ8分では46分ということで、ギリギリの通過でもなんとかなるが、このステラシアターには苦い経験があるので、とにかく早めに関門をクリアしたい気持ちだった。しかしまだステラシアターまでは約10キロある。10キロを90分で行けば、関門には間違いないことを確認して西湖を後にする。

トンネルを抜けてから西浜小学校までは長い急な坂となる。ここはゆっくり進むしかない。エイドは奥の方に行っても固形物は無さそうだなぁと思いながらも、とりあえず立ち寄ることを決めてゆっくりと歩いていった。
往路の時のような賑わいはなく、完走を目指すランナーが出ていくのが見えてきた。水分だけは摂らないと思いエイドへ。やはり一番奥に水があったので、ショッツと共に流し込んだ。ここでもほとんど立ち止まらずに先へと続く長い下り坂へ向かった。右足の痛みを気にしながらもゆっくり下りていく。
そしてようやく河口湖に到着だ。復路の河口湖もなかなか終わらない印象だ。自分が遅いこともあるが、いつまで経っても河口湖大橋の通りに辿り着かないのだ。道の駅かつやまを抜けて、電柱走りを繰り返してペースを確認しながら進む。止まることはないので、計画通りの走り。ペースは8分後半まで落ちるくらい歩く時間が長くなってきた。ご一緒だった柴田さんには、『歩く時間が長くなっているので、ご自身のペースで行ってくださいね。』と伝える。柴田さんも相当脚の痛みがありそうだが、僕の前に出てゴールを目指した。

105キロ 12時間57分29秒 41分29秒(1時間18分35秒)

100キロのラップを取り忘れたので、10キロ単位で見ても8分ペース以内では刻めているのだ。ステラシアターまであと8キロ。関門までは1時間18分だ。たくさん余裕があるわけではない。エイドに到着し、ボランティアの方といちごオレジャージの話で盛り上がってから出発。この先は数回ハンガーノックで一気にペースダウンした経験もあるので、ショッツを1本流し込んだ。次のエイドはステラシアターまでない。ようやく湖畔を離れて河口湖大橋の交差点を目指す。富士山を正面に向かって走っていると不思議な形をした雲が浮かんでいる。笠雲が取り外されたような渦を巻いている感じ。先程までは気が付かなかったけどいつからそこにあったのか不思議だった。
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その時だった!50メートルくらい前方を走る柴田さんが『痛っ!』と声を上げるとふくらはぎを押さえて後ろ向きに倒れてしまった!こむら返りが起きてしまったようで、周りのランナーと共に道路脇に寄せて、近くの自転車で応援していた方に係りの方を呼んでもらう。後方から阿川くんも合流したが、痙攣対策のアイテムは既に使いきってしまい、どうすることもできなかった。起き上がることもできない様子で『大丈夫ですから、行ってください!』と。後方を気にしながらも前を行くランナーが係りの方にお願いしているのを確認して、ゴールに向かった。何もできずにごめんなさい。柴田さんとは帰りのほうとう屋さんで会うことができて伺うと、ステラシアターまではなんとか進めるくらいにはなったのだが、そこからの登り坂は無理と判断しリタイアを決めたという。大きな怪我にならなくて良かったです。また来年も頑張りましょう!
河口湖大橋の交差点で110キロ。

110キロ 13時間41分07秒 43分37秒

ここからステラシアターまでは約3キロとなる。1キロくらいの登り坂と平坦の組み合わせだ。登りは無理しても仕方ないので、歩きを多くしながら進む。平坦になってから、少しずつ走る距離を延ばしていった。
先程の怪しい雲はまだ形を崩さずに残っている。辺りはまだ明るいが、この先の登り坂に入ると一気に暗くなっていく。今年は風が穏やかなので、体感として冷えることはなく歩いていても問題はない。国道に掛かる信号は復路もスムーズに渡ることができた。
目指すステラシアターはあと2キロもない。ちょっと走りにくい歩道を進んでいくと、緑の屋根が段々と大きくなってきた。時間を確認すると18時を迎える。ステラシアター近くの船津口登山道への交差点が見えてくると、そこにはなにやら見覚えのあるオレンジ色の格好をした人影が!湯藤さんだ!首には完走メダルを掛けて、『あと400メートル!関門まで15分だよ~!』と大きな声で声援を送っている。首には完走メダルを掛けている!『いいなあ!その欲しいです!』ガッチリと握手して、ステラシアターへと向かった。
ステラシアター到着は18時06分を過ぎたところ。制限時間9分前だ。エイドに到着すると河口湖のエイドでお話をした方が『向こうは撤収してきましたよ!』と。学校の先生らしく、周りの学生に色々と指示をしていた。こちらはコーラをいただき出発。あと5キロの表示がまだない。登り始めれば出てくるはずだ。発見!
あと5キロ。残り時間48分。後ろを振り返るとエイドを出てくるランナーの姿がパラパラと続く。周辺には100キロランナーはほとんどいない様子だ。皆118キロのゴールを目指している。
電柱走りをしながらも歩く時間が長くなっている。あと4キロの表示で確認しながら進もう。前を行くランナーもほとんどいない。あと4キロ地点で、36分残せていれば大丈夫だ。前に歩いてしまっている118キロの若いランナーが居たので声を掛ける。『大丈夫ですか?あと2キロ登ったら下りですよ。』『歩いてて間に合いますか?』『走れるところ走らないと!間に合わないかな?』『走らないとダメかぁ。』本音だと思う。
僕も自分のリズムで行くが、後続から追い付かれることはほとんどない。後ろを振り返ると、ヘッドライトの明かりが何個か付いているのが見える。あと4キロには38分残った。登りはあと2キロ。18分我慢すればいいんだ。歩きながら補給して、ハンガーノックを防ぎラスト2キロに備える。黙々と走りながら考えることは100キロの部のランナーは何処へ?ということだった。たまに100キロランナーを見掛けるが、皆無に等しい。5時スタートのランナーにはどんな人達が走っていたのだろう?ウェーブスタートは遅い人から?それではコースが混雑してしまう。速い人からが基本だろう。でもこの時間に19時の制限時間に向かう100キロランナーが少ないのは、完走率が低いかも?と予想した。足切りが厳しくなった昨年から前半でリタイアするランナーが多くなった。そして今回のコース変更。はじめからキロ8分で13時間20分の計画では関門に引っ掛かってしまうのだ。そんな理由もあって誰もいないのかと判断した。そうこうしているとラスト3キロに到着。

115キロ 14時間33分07秒 52分00秒

残り3キロで27分。問題ない。ラスト2キロはキロ7分で刻める自信があった。周囲の目印としてチェックしていた富士桜銘水の工場が見えてくると、T字路に差し掛かる。最後の登りだ。後ろには先程の声を駆けた若者が近づいてきた。『もうちょっとだよ!』登りを走ってからアドバイス。『この後ラスト2キロから下りになるんだけど、北麓公園までの下りで歩道に入らないといけないから、ライトある?』彼が荷物からライトを探している間に距離が離れる。ラスト2キロの表示。残り時間は18分ある。ここからはペースを上げる。最後のエイドも通過!富士スバルラインの信号も止まりたくなかったけど、赤信号で止められて(笑)
その後は再びペースアップ!北麓公園へ向けて左折してから歩道を一気に下っていく。公園の入口が近づいてきたらライトをバックポケットにしまい、右折すると競技場だ。
ここからはランナーの為のウイニングロードだ!時計を確認すると14時間55分を経過している。下りで飛ばしたので貯金はある。ライトアップされた道を進むので周りの応援の方の顔はよく見えない。声援を頼りにイトーさん達を探すと、先に居たのはウルトラクリニックの皆さん!『おかえりなさい~!早過ぎる早過ぎる!(笑)』ハイタッチを交わして競技場前に差し掛かるとイトーさんはじめサロマ湖メンバーが迎えてくれた。こちらは『ダッシュ!ダッシュ!』と急かしてくる。前後のランナーを確認して前のランナーをトラックの入口で交わして前に出た。ラストのゴールテープまでは両手を挙げて声援に応えながら、『よっしゃ~!』という気持ちでテープを切った!アナウンスでも『いちごオレが帰ってきました!おかえりなさい!』と声を掛けていただいた!

118キロ 14時間56分03秒 22分56秒
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制限時間5分前以内のゴール。計画通り申し分ないレース内容だった。チャレンジ富士五湖は第20回の記念大会ではリタイアしており、記念メダルをゲットできずにいた。今年はなんとか118キロと延びた距離の中でも、絶対に完走したかった。その為の準備は、最終的には1週間前にぶち込んだ感じではあったが、3月の10~15キロ走のスピード練習が活かされた結果だと思う。

補給に関しても、今回ばかりはエイドの立ち寄り時間を減らし、ポーチに詰め込む形で臨んだ。これは時間短縮にはかなり貢献した作戦だった。後半からベスト型バックを背負う作戦も考えたが、結果的に一番アクセスしやすいウエストポーチで通したことは正解だった。
サプリメント類は、即エネルギーと血糖値安定のショッツ・お腹に貯まるメダリストジェル・少しずつ食べられるスポーツようかん・1袋で小分けにできる山よりだんご・水なしでも摂れるアミノバイタルパーフェクトゼリー・内臓疲労対策にだるま&トラ・痙攣対策に塩熱サプリ&2RUN・乳酸疲労対策にスポーツオキシーショット・活性酸素除去にMAGMAとそれぞれの役割を持たせて、それぞれのタイミングで摂ることができたので、レース後のダメージも最小限で抑えられた。

ウエアリングは朝の0℃から日中の20℃までの寒暖差をアームカバー&グローブで対応し、後半はアームウォーマーに変えて保温性を保った。アンダーシャツはPPメッシュノースリーブと姿勢維持メッシュといちごオレの3枚重ねていたが、体温調整としては完璧だった。朝からたくさん厚着をしていたら脱水症状になってしまいそうなくらい、腕や顔には塩がたっぷり付いていたので、晴れる予報での重ね着やアームカバー&グローブは今後も変わらないスタイルになりそうだ。

レース内容を振り返ると、トイレ休憩が15キロ手前・45キロ付近・60キロ過ぎ・75キロ・86キロと後半は15キロ毎に行くことになってしまった。それでも前半15キロ以降30キロまではキロ6分で走れたのが大きい。平坦と下り勾配とはいえ良いリズムで走れたことが、完走に繋がった。また50キロ以降もキロ8分を越えることなく、7分ペースで走り休憩を加えたラップを刻めたことも、トイレ休憩の時間を生み出す要因だった。
苦手とする河口湖の付近と、復路の青木ヶ原樹海大橋から野鳥の森までのペースダウンはこれからの課題となるが、小江戸大江戸に続いてチャレンジ富士五湖118キロをクリアできたことは自信に繋がった。次の野辺山100キロでも全力で挑みたいと思う。

参加されたランナーの皆さんお疲れさまでした!皆さんの結果はいかがでしたか?納得のいくレース内容でしたでしょうか?失敗したとしても、振り返って次への糧としてください。僕もリタイアはたくさんしています。悔しい気持ちが次に繋がるので、今の悔しさを忘れずに次に向かって切り替えていきましょう。
次の大会は野辺山です。参加される皆さん、よろしくお願いします。

2015年チャレンジ富士五湖118km完走記~第1章~


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