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カテゴリ:カメラ
一眼レフの殆どがペンタプリズムを使っている、日本では最初に採用したのが Miranda T 1955(昭和30年)です、其れまでの一眼レフには無い、全て上からのぞき込むウエストレベル ファインダーでした。 これの異常で有名なのが Nikon F 1959(昭和34年)です蒸着して有る反射膜が腐食、フアインダーを覗くと中央上から下に向かって黒い氷柱の様に見える様に成る、こうなると写りに影響は無いのですが大変気になる、不思議な事にそれより古いMiranda Tには殆ど出ていません、この後に発売の Nikomat FT 1965(昭和40年)にも出ます、それ以外のメーカーでも出ていますが数は少ない。 Nikon F の場合、蒸着してある反射膜の劣化による腐食剥がれですが、原因はその上に塗布してある黒い塗料の劣化で固く脆くなる、その上に保護の為にプラスチックの板で囲ってある、それも劣化して固くなっている、その上に金属カバーをしてスプリングで引いて固定している、当たっている部分で力の架かる最上部の先端のプリズムの尖った先端の塗料にひびが入る、反射膜が空気に晒され腐食が始まり黒い氷柱になる。 Pentax の場合にも塗装塗装の劣化剥がれが発生しても反射膜に腐食が始まるのは遅い、大体が黒い塗料を上から塗り直して直る。 面白いのは Konica FT のプリズム保護の方法だ、合成ゴム系の塗料を使っている、大体が現在でも弾力を保って保護している、先の事を考えた立派な設計だ。 ペンタプリズムですがカメラメーカーが違ってもプリズムは同じ物を使っているケースが良くある、寸法が同じなのです、入れ替えて見ると問題なく使える事も有る。 一番大事な事は修理が可能なのか、ガラスの割れ以外は全て可能です、しかしオリジナルでは無くなります、理由は反射膜ですが当時の蒸着方法と同じ再蒸着は出来無いからです、但し覗いて判る方はまず無いでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年11月09日 19時38分16秒
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