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カメラの修理、雑記帳

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2005年11月09日
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カテゴリ:カメラ

一眼レフの殆どがペンタプリズムを使っている、日本では最初に採用したのが Miranda T 1955(昭和30年)です、其れまでの一眼レフには無い、全て上からのぞき込むウエストレベル ファインダーでした。


これの異常で有名なのが Nikon F 1959(昭和34年)です蒸着して有る反射膜が腐食、フアインダーを覗くと中央上から下に向かって黒い氷柱の様に見える様に成る、こうなると写りに影響は無いのですが大変気になる、不思議な事にそれより古いMiranda Tには殆ど出ていません、この後に発売の Nikomat FT 1965(昭和40年)にも出ます、それ以外のメーカーでも出ていますが数は少ない。


Nikon F の場合、蒸着してある反射膜の劣化による腐食剥がれですが、原因はその上に塗布してある黒い塗料の劣化で固く脆くなる、その上に保護の為にプラスチックの板で囲ってある、それも劣化して固くなっている、その上に金属カバーをしてスプリングで引いて固定している、当たっている部分で力の架かる最上部の先端のプリズムの尖った先端の塗料にひびが入る、反射膜が空気に晒され腐食が始まり黒い氷柱になる。

以上の考察から Nikon F の場合、まず反射膜が他のメーカーより酸化に弱い事も有る、対策ですが実は無い、理由は現在起きていない物を分解すると癒着して塗料と共に反射膜が剥がれる恐れが有る、上手く外して再塗装、保護のプラスチック板を取り除き合成ゴム板でカバーする事が出来る場合も有る、確率は不明何とも言えない。


Pentax の場合にも塗装塗装の劣化剥がれが発生しても反射膜に腐食が始まるのは遅い、大体が黒い塗料を上から塗り直して直る。


面白いのは Konica FT のプリズム保護の方法だ、合成ゴム系の塗料を使っている、大体が現在でも弾力を保って保護している、先の事を考えた立派な設計だ。


ペンタプリズムですがカメラメーカーが違ってもプリズムは同じ物を使っているケースが良くある、寸法が同じなのです、入れ替えて見ると問題なく使える事も有る。


一番大事な事は修理が可能なのか、ガラスの割れ以外は全て可能です、しかしオリジナルでは無くなります、理由は反射膜ですが当時の蒸着方法と同じ再蒸着は出来無いからです、但し覗いて判る方はまず無いでしょう。







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Last updated  2005年11月09日 19時38分16秒
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Comments

+ かず +@ Re:Pentax SP 名機のオーバーホール 終了(02/11) はじめまして、参考に読ませて頂いており…
himajin3898@ Re:カメラのメカニズム Zenza Bronica S2(03/02) S2の巻き上げの感触はその前のSやECとも違…
fuji7538@ Re:Speed Graphic 1947-1970(12/27) 昔新聞社のカメラマンは左手の腕にカメラ…
zenzaiya@ 外せたー レチナのファインダーって 中古曇ってい…
macco0206@ Re:完治 おめでとう御座います。(03/23) Hiroki Naraさん シオン さ…
macco0206@ Re:ねぎ(03/24) JE2LUZさん > 夏に比較的弱いですから…
JE2LUZ@ ねぎ  夏に比較的弱いですから夏に消えること…
macco0206@ Re[1]:安心の日本製????(03/24) シオン★さん >目でなく出たのは芽ですか…
シオン★@ Re:安心の日本製????(03/24) 立派なネギになります。 目でなく出た…

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