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私は一人駅に降り立った。あたり一面、背の高い若草色の草が生い茂っている。 どこからともなく現れた、おじさん。彼の手には、大きな鎌がある。鈍く光る三日月形の刃! 突然おじさんが、私めがけて鎌を振り上げて、追いかけてきた。私は全速力で走って逃げる。でも、おじいさんはずっと追いかけてくる・・・・ ~~~あーあ、怖かった。 私の母の実家は、幡豆郡吉良町にあった。小学校当時は母が実家に帰る時は、西尾駅から電車に乗り、吉良吉田まで行った。その途中に「鎌谷」という駅があった。無人駅で降りる人はほぼいない。 電車に乗るたび、毎回、毎回通過する「鎌谷」と言う文字が私の頭の中に刻み込まれていたのであろう。あるいは、潜在意識のなせる技か。一度もその駅で降りた事がないのに、夢に出てきたのだ。 その後、母は自動車教習所に通った。母の身長は145センチくらい。足が短いから、自動車の座席に座ってもペダルに足が届かない。最大限、座席を前に移動させても届かない。仕方なく母は、分厚い座布団を2つ折りにし、座席と背中の間に入れた。そうして、苦労して自動車教習所を卒業した。 私はほっとした。なぜなら、もうこれで二度と、鎌を持ったおじさんに追いかけられる事はないだろうから。 #自分史#名鉄鎌谷駅#小学校の頃の思い出#悪夢#こわいおじさんに追いかけられる お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 3, 2021 09:39:10 AM
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