2006/11/15(水)23:04
ちょこっとシルクロード(5)-同盛祥の羊肉泡【食莫】
2005年8月末から9月始めに行った旅行記の続きです。
さて、兵馬俑博物館から西安市内に戻ってきた、あるきち。
本日のお食事は、鐘鼓楼広場に面していて、徳発長の隣にある、同盛祥。
ここの名物は、羊肉泡【食莫】(食へんに莫という字)。
パンと春雨が入った、羊のスープなんですが、日本人的には、
羊スープのすいとん
みたいなものをイメージいただくと、一番近いのではないかと思います。
とても、こってり濃厚な味なので、羊がダメな人はちょっと辛いかも。
さて、この食べ物、羊と香菜に抵抗がなくて、B級グルメ好き(私?)な人には、結構ハマる食べ物になるんじゃないかと思います。美味いです。
#というか、私は好き(^^♪
しかし、この料理、作法(というのは大げさですが)を知らないと食べられないのです。
これから西安へ行かれる方のために、ちょっと、詳しくご紹介します♪
同盛祥、ここのお店も、1階が気軽に食事できる店で、上の階はちょっとゴージャスなイメージのようです。
お店に入っても、なかなか、声をかけてくれないので、もうズンズンと中に入っていって、座ってしまった方が良いかも。
で、前菜を適当にみつくろって、飲み物と名物メニュー、羊肉泡【食莫】を注文します。
すると、前菜とこんなドンブリが出てきます。
へっ??
パン??
そんなもの、頼んでないのに…
と、おそらく、初めて注文をした方は、ひるむはず。
…いや、私は一瞬ひるんだので、ひるんでほしい(笑)
そこで、ここは郷に入れば郷に従えで、周りを観察する、あるきち。
さすがにこの料理は人気メニュー。どこのテーブルでも注文されてます。
そして、同じような段階にいるお客さんを見てみると、
…これをみんな楽しそうに、ちぎっています。
そう、羊肉泡【食莫】は、まず自分でパンをちぎらなければいけません。
それもできるだけ、細かくちぎらないといけません。
面倒になって、かなり大きめにちぎっていたりすると…美味しくないんです。
#それどころか、店の小姐に「大きすぎる。これじゃスープと絡まなくて美味しくない」と受け取りを拒否されます(されました…)
ということで、無心にパンをちぎってみました。
ちぎる
ちぎる
ちぎる
…
パンは丸型が2枚なのですが、ちぎるのに結構時間がかかります。
#実は、結構な重労働かも。。。
まあ、何とか15分ぐらいかけて、ちぎりました。
それがこちら。
ドンブリを埋め尽くす、ちぎられたパン。
これを、お店の小姐に持っていってもらいます。
その際に、テーブルにある、お盆に載せていってくれるのですが、このお盆にプレートで番号が振ってあって、「この番号を覚えておくように」と小姐から言われます。
人のちぎったものが、間違えて自分のテーブルに来ないように確認をする必要があるのです。
#なかなか来ない時は、○番のまだー?とお店の小姐に聞きましょう。混んでる時は結構時間がかかります。
さて、しばし待ちます。
この間、調理場では、ちぎったパンにスープを絡めて、煮込む作業が行なわれます。
パンの大きさが大きすぎると、パンにスープが染みこんでいないので、少し悲しい気持ちになります(パン自体は別に美味いわけではないので)。
そして、出てきたのが、これ。
これが、羊肉泡【食莫】です♪
これに、薬味の香菜やにんにくなどをお好みで放り込んで完成です。
これを食べるのですが、かなり濃厚な味で、旨みが凝縮された感じのスープです。
まさに、羊肉のエキスがぎゅーッと詰まったスープで、すいとんを食べている感覚。
大量に入れた香菜や薬味が、非常に効くんです。
これは美味しい(^^♪
と思うのですが、羊肉がダメな人はホントにダメかもしれません。
#ただ、それではシルクロード、羊文化圏なので、辛いです。。。
ということで、私はこの美味しさに感激して、西安を離れる前のお昼にも、また立ち寄ったのでした♪
#その2回目に、ヒトバシラー魂を発揮して、この写真を撮ってきた、というわけです(^^ゞ
西安に行ったら、是非試してみてください(^o^)/
さて、明日は西安から空路で敦煌に向かいます。
いよいよ、シルクロードの始まりですよ~(^^♪