中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

2007/03/18(日)22:57

福寿山農場の福寿長春茶

お茶(261)

さて、そろそろ新茶の声も聞かれ始めた今日この頃。 悔しいので、ハイエンドな台湾茶で応戦してみます(笑) 本日のお茶は、福寿長春茶。 ・・・というと、何だかマイナーなお茶のような気がしますが、そうではありませんで、梨山の奥にある福寿山農場の烏龍茶です。 そう、このお茶、農場の売店で買って来た例のお茶です(^^♪ #そこまで&そこからの珍道中?は、こちらの台湾旅行記参照。 普通のお茶屋さんでは、おそらく福寿山という名前で並んでいると思いますが、本家の福寿山農場が販売をする際には、このブランドで販売をされます。 何だか、長生きしそうな縁起の良い名前ですねぇ。 ちなみに、福寿山農場のお茶の出回るルートとしては、 1.福寿山農場が直販するもの 2.福寿山農場にお茶を作りに来た茶農からの放出品(彼らの給料は茶葉!) の2つがあるようです。 1のお茶は、本家がよそから持って来て売り捌くということを考えるのはちょっと難しい(なにしろ福寿山農場のオーナーは政府ですから)のですが、2のお茶については、自称・福寿山である可能性もあるので、買い手側の目利きが必要です。 そういう観点からも、信頼の置けるお店で買った方が良いです。 #現地の農場直売で75g700元(約2800円)ですから、輸入・通関・検査のコストを考えると、日本で100g5000円以下の価格で売っている福寿山は、多分嘘ですねぇ。。。 さて、茶葉を見てみます。 #我が家の茶荷(ちゃか・お茶の葉を急須や蓋碗に入れる前に一旦入れておく道具)、初登場(笑) もう1年近く前の茶葉ですが、なんのなんの。 まだまだしっかりした緑です♪ 粒自体は大きめで、しっかりと成熟した茶葉を使っていることが、うかがい知れます。 #烏龍茶は、一芯四葉のように少し成長した茶葉でないと、発酵の過程で香りと味わいがうまく出ないのです。 ただ、仕上げは少し粗いかなぁ。。。 今日は、味の傾向を見たいので、蓋碗で淹れます。 香りのレポートもしてみようかと思いまして、普段は使わない聞香杯も登場(笑) まず、聞香杯に残る香りは「素晴らしい!」の一言。 最初は青い感じがしますが、徐々に変わっていき、最後には熟した果物系の香りが持続します。 いやはや、このクラスの高山烏龍茶を飲むといつも思うんですが、ホントにこれはお茶の香りかと。 なぜ、こんなに青いお茶から、果物の香りがするのか。烏龍茶の不思議♪です。 ・・・この香りの高さと強さ(持続性)だけで、やはり只者ではないことが分かります。 さて、飲んでみますと。。。 最初に来るのは少し青っぽいかな、という感覚。 しかし、舌に残る感覚は。。。 ・・・甘い (^・^) 某社のペットボトルの宣伝ではありませんが、甘いは美味いのです。 旨みがぎゅっと詰まった茶水です。 香りも口の中に含むと変化していきます。 やはり、果物系の豊かな香りがやってきます。 美味しい~~~ さらにさらに。 一煎目、二煎目と飲み進めていくと、別の現象が起こります。 変な表現ですが、自分の喉が聞香杯みたいなことになるのです。 口から入ってくる茶水の香りと甘みだけではなく、喉を伝って、熟した果物系の良い香りが戻ってくるのです。 至福~(^。^) 飲み進めていくうちに、こんな香りの挟み撃ちにあいます。 そして口には、甘ーい茶水が残ります。 香り・美味い・香り・美味い・香り の無限ループ♪ 美味いんだな、これが(^^♪ ハイエンドな台湾の高山烏龍茶が持つ、この特徴。 それをハイレベルに楽しめる、福寿山でした。 もうすぐ春茶も出てくると思うので、是非一度は、じっくりとお試しください(^^♪ #少量でも、煎が利くので、かなり楽しめますよ~

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