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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2007.09.24
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カテゴリ:旅行
お茶づくりの作業に入る前に、東方美人の製茶プロセスをおさらいしておきましょう。
東方美人茶は、発酵度が70%程度なので、発酵させる作業がちょっと長いのが特徴です。

簡単に書きますと、

1.茶摘 (ちゃつみ) ・・・ 一芯二葉で
 ↓
2.日光萎凋(にっこういちょう) ・・・ 日光に当てて、発酵をさせる
 ↓
3.室内萎凋(しつないいちょう) ・・・ 室内で香りを見ながら発酵を調整する
 ↓
4.殺青(さっせい) ・・・ 釜に入れて、発酵を止める

 ↓
5.悶熱(もんねつ) ・・・ 茶葉を丸めて塊にし、水分を含ませた布で覆い、茶葉に水分を戻す
 ↓
6.揉捻(じゅうねん) ・・・ 形を整える
 ↓
7.玉解き(たまとき) ・・・ 揉捻でくっつき合った茶葉をほぐす
 ↓
8.乾燥(かんそう) ・・・ 乾燥機で乾かす
 ↓
9.焙煎(ばいせん) ・・・ 水分を飛ばして保存しやすくする


という流れになります。

赤字が、発酵に関わる部分です。
ここがなかなか難しいところです。

あるきちたち、お茶づくりツアーの一行は、2~3の工程を自力で。4~8の工程は機械を使って危険なので、茶師の先生のお手伝いをしております。

※蛇足ですが、お茶の発酵というのは、納豆やチーズみたいに、微生物を使って発酵させるものではありません。茶葉の中にある酸化酵素の働きで、茶葉が「酸化」することを「発酵」と呼んでいます。結構、紛らわしいので、念のため。


・・・というわけで、最初の日光萎凋。

まず、自分のテリトリー(置き場所)を決めます。

林さん:ちゃんと風水見てね~

風水??
某ロールプレイングゲームの風水師じゃあるまいし。。。


と軽く思っていたのですが、実はこれがすんごく重要だったのです(後述)。


とりあえず、あるきちは工場の建物寄りの場所をGetして、先程もらった、茶葉を7皿のざるに取り分けます。

1つのざるはこんな感じで、茶葉が重ならないように、できるだけ均等に茶葉をばらけさせます。

ざるに取り分けたところ

これを手早く7枚作って並べます。

7つ並べた

ツアーのみなさんが、全員並べると、こんな感じ。

みんなのざる

このざるは、置いたら最後。日光萎凋が終わるまで、触るのも動かすのも禁止です。
#動かすと雑味が出るのだそうです。


並べる作業中は、陽が出ているので、上に黒い覆いが被さっていました。

並べ終わったら、タイミング良く?曇り空になったので、覆いをあけて日光萎凋がスタート♪


最初の茶葉は、こんな状態で、まだ新鮮です。

最初の茶葉

香りも、青い葉っぱの香りしかしません。
しかし、少し日光が当たって30分もすると、次第にクタッとなってきます。

次第にくたっとなった茶葉

・・・と同時に、ものすごく生っぽい香りがでてきます。
青臭いというか、あまり好ましい香りではありません(-_-)

この茶葉が、東方美人の華やかな香りになるとは、ちょっと信じられません。


その状態がしばらく続きます。
日光萎凋開始から、1時間経過。

かなりくたっとしてきた茶葉

かなりクタッとしてきました。
香りが少し薄らいできます。
#15分おきにチェックして、メモをとってます。アサガオの観察日記を思い出します(苦笑)


さらに15分後。

だいぶ隙間が空いてきた

だいぶ、全体的に葉っぱがクタッとしてきました。
さらに1つ1つ茶葉を見ていくと、だいぶ色が変わってきています。

かなり色が変わってきた

そして驚くべきことに、青みばかりの香りから、少し良い香りが出始めてきます!
茶葉の色が変わっているものから、特にその香りが出ているようです。

これは不思議♪不思議♪


そして、さらにしばらく放置。
日光萎凋開始から、3時間半後。

・・・ここで、他のみなさんの茶葉を見ていると、異変に気づきます。

あるきちの茶葉だけ、発酵のスピードが遅い(T_T)

他のみなさんの茶葉は、もっとすごく良い香りだったり、全般的に色が変わっているのに、あるきち茶葉たちは、まだ青々してる。。。

さらに隙間が空いてきた

他のみなさんの茶葉は、大体こんな感じに茶葉の色が変わっていて、これがほとんどなのです。

色も変色してきた

黒っぽくなってきた

明らかに遅れている、あるきち茶葉たち(-_-;)

皆様の茶葉たちは、先に室内へ移動して、室内萎凋の工程に入ります。

室内萎凋へ


・・・取り残されたorz


その原因は、やはり「風水」だったのです。
ざるを建物寄りに置いてしまったのですが、建物がある方は南。

つまり、太陽の光が、建物の陰になってしまって、熱エネルギーが十分に行き渡っていなかったようなのです。

風水って、そういうことだったか。。。(T_T)


同じ作業場なのに、置く場所だけで、発酵の差に違いが出るなんて。。。
おそらく、この時点でみなさんのものと味が違う傾向に出るのでしょう。

製茶の作業も、ホントに奥深すぎます。


というわけで、未だに日光萎凋継続中のあるきち茶葉たち。
しかし、時間は既に午後3時を回っていて、陽も西に傾きかけてきました。
太陽のパワーも低下中です。


確か、日光萎凋を失敗すると、青くさい香りの残ったお茶になっちゃうと聞いています。

いきなり、ここで失敗作決定か??

焦る、あるきち。
不安な気持ちのまま、ひとり作業場に残ります。

続く。


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Last updated  2007.09.24 23:49:05
コメント(14) | コメントを書く


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Re:台湾秋茶づくり旅行(4)-日光萎凋(09/24)   Sissi@管理人 さん
すごく不思議な光景です。摘まれた茶葉がこんなに早く形状を変えていくなんて・・・!あるきちさんの茶葉も、上手くできていくのかなぁ? (2007.09.25 00:10:56)

Re:台湾秋茶づくり旅行(4)-日光萎凋(09/24)   rubina さん
こんばんは♪
うわ~、林さんの「ちゃんと風水見てね~」って口調が想像できます~。
きっとその場でさらっとこう言われたら、私も意味はわからなかったかな。
読みすすめて、やっと納得。
うーん、発酵一つとっても奥深いですね。

(2007.09.25 01:54:01)

Re:台湾秋茶づくり旅行(4)-日光萎凋(09/24)   ミキ52 さん
わたしも読んでいて「風水??」と思いましたが
日光萎凋、茶葉を置く場所ひとつで
発酵の進み具合が違ってくるんですね~。
ビックリしました!
お茶作りって本当に奥深いですね~!!

あるきちさんの茶葉たちがどうなるのか気になります!!
(2007.09.25 04:51:23)

風水ですかぁ。。   ちょし さん
お茶作りレポート、楽しみに読ませてもらっています。
以前、狭山で茶摘み体験した時に、摘んでから時間がたつに連れ香りが変わるのを実感したのを思い出しました。

置き場所ひとつにしても出来具合が全く違ってくるんですね。
あるきちさんの東方美人、どんな風になるのかな?
何だかワクワクしてます! (2007.09.25 08:10:37)

あ~れ~なんと~   ちび子 さん
すごーい、生のお茶作り初めてみた~
あんなに大きなザルでほすんですねーー。
やってみたい~!!
それにしても、風水ねぇ。
やられちゃったワケですね、初っぱなから^^;
この後を知りたい!! (2007.09.25 20:12:28)

Re:台湾秋茶づくり旅行(4)-日光萎凋(09/24)   ぽっくんママ さん
やはりここから始めるとそれだけの時間がかかるのですね、
摘んだ葉が分刻みで様変わりするするのを画像で見て
茶葉作りの難しさが本当に良くわかります。 (2007.09.25 23:23:39)

Re:台湾秋茶づくり旅行(4)-日光萎凋(09/24)   ティーコジー さん
奥が深いですね・・・これだけ手がかかるとお値段が高いのに納得です。
(2007.09.26 13:13:44)

Sissi@管理人さんへ   あるきち101 さん
そうなんですー。
変化がホントに面白くて、発酵を最初に見つけた人はエライ!とホントに思いました。

あるきち茶ですか?
フフフ。。。
(2007.09.27 01:10:41)

rubinaさんへ   あるきち101 さん
さすが、想像できちゃいますか(笑)

私も、風水というのが、「ああ、こういうことか」というのが今回のことで、身をもって体験できました(^^;)
このあとの室内へ入ってからがまた大変なのですよ。
(2007.09.27 01:12:11)

ミキ52さんへ   あるきち101 さん
そうなんですー。
すごく微妙な差で、全然できばえが違っちゃうんですよ。難しい農作物です、お茶は。
あるきち茶葉は、このあとの工程で化けるのです。
(2007.09.27 01:13:28)

ちょしさんへ   あるきち101 さん
ご愛読ありがとうございます♪
そして進行がゆっくりで、すみません(^^;)
なかなか時系列を思い出すのが大変でして。。。

香りの変化はきっと緑茶でもかなり変わったと思うのですが、これが青茶になると、さらにスゴイですよ~。
今回は、発酵度が高い東方美人だったので、なおさらその変化の幅が大きくて面白かったです。

実は、あるきち茶は、このあとの工程で少々化けるのです。
(2007.09.27 01:16:28)

ちび子さんへ   あるきち101 さん
相変わらずマニアックなネタで、すみません(^^;)
やはり自分で作ると、なかなか楽しいですよー。
・・・眠れませんけどね(苦笑)

多分、お茶づくりもお料理も一緒なんですよ。
このあと挽回するんですが、ちょっと無茶しまして、一発で見破られるのです。。。
(2007.09.27 01:19:16)

ぽっくんママさんへ   あるきち101 さん
いやあ、ホントに時間と手間のかかる作業でした~

なかなか細かく茶葉の変化を見ることは少ないと思いますので、私も忘れないうちに書いちゃいます(^^;)
(2007.09.27 01:20:41)

ティーコジーさんへ   あるきち101 さん
発酵を途中で止めるというのが、やはり烏龍茶の凄さ、でして手間がかかりますし、ホントに難しいです。
お茶の世界、まったくキリがありませんね((((((^^;
(2007.09.27 01:22:10)


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