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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2009.06.21
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カテゴリ:旅行
MRT中山駅と雙連駅の間ぐらいのお茶屋さんが、最近活気を帯びています。

元々、この周辺は、日本人駐在員&出張者向けの飲食店が集まる林森北路に近いこともあり、日本人相手の土産物屋的お茶屋(お茶以外に、からすみを売っちゃうようなお店です)は多かったのです。

が、最近はちょっと傾向が違い、スタイリッシュな茶荘が集まりはじめました。

特に壮観なのは、長春路。
これから紹介する、嶢陽茶行、王徳傳(※中山北路に移転しました)、それから中国風のイラスト缶が印象的な金品茶集のお店が隣同士で並んでいます。
いずれの店舗も、大きな缶がズラリと並ぶ”お茶屋さん”というイメージよりは、間接照明をバリバリに効かせたブティックに近い感覚の店舗で、パッケージも洗練されています。

さらに、国賓大飯店向かいの路地に廣方圓茗茶も移転してきて、この一帯がなんとなく1つの勢力圏を形成しているように感じます。

これは、行かないわけにはいきません(笑)
さっそく、突撃してみました♪

<王徳傳>

今回は東から紹介していますので、まずは王徳傳から。
台湾の古都、台南が発祥の歴史ある茶荘だそうです。

王徳傳


入って左側に階段(2階はティーサロンのようです)と、奥にカウンターがあり赤いお茶の缶が並んでいます。
シルバーの缶と違い、赤い缶がズラリと並んでいると、なんだか格好良く見えます。

右手には棚があり、お茶が陳列されています。
台湾茶も多いのですが、大陸のお茶の品揃えが結構あったのが驚きでした。
というのも、台湾のお茶屋さんで白毫銀針やら岩茶をズラッと揃えているお店は、とても少ないのです。


全然関係ない話ですが、台湾の茶荘では”台湾茶”と”中国茶”の使い分けが必要です。
一例を挙げると、「私は中国茶が好きで、凍頂烏龍茶と東方美人をよく飲みます」という表現は、台湾ではアウトです。
おそらく、「どっちも台湾茶だ!」と指摘が入ります。
あんまり同じような間違いを繰り返すと、露骨にムッとされ、相手にされなくなったりもします。
#これ、別にお茶に限ったことではありません。大陸と台湾をひとくくりにしたら、嫌われます。地元の人々の感情と歴史的経緯をきちんと知らなければいけません。

さて、ここに来たのは、「ここの凍頂が欲しい!」という要望を頂いたからです(こういうのが新規開拓のきっかけになります)。
で、凍頂を探してみると、隣に見慣れない名前のお茶がありました。

安尚烏龍


安尚烏龍

「これ、どんなお茶です?」と聞いてみると、お兄さん、隣に置いてあった凍頂を手に取り、このお茶と品種は一緒で、作り方が違うとおっしゃいます。
発酵が重くて、焙煎も強いのだと。この店のオリジナルだそうです。

サンプルの茶葉もシャーレに入れて、展示してありまして、それを見るとやや撚りが甘めです。

これは、もしや伝統製法の凍頂烏龍?
#伝統技法で作ると、今のように団揉がきつくないので、球形に丸まっていないのです。

さっそく試飲をさせてもらうと、まさに思った通りのお茶です。
濃いめの水色で、発酵度の高さから来る甘い香りが印象的。結構面白いかも♪

時間の関係であまり長居できなかったのですが、まだまだ面白いお茶がありそうな気がします。


王徳傳
住所:台北市長春路14-1号1F
台北市中山北路一段95号
電話:(02)2561-8738
営業:10:30~21:00
定休:無休
日本語:?



<嶢陽茶行>

その隣にある嶢陽茶行です。

嶢陽茶行


やはり老舗で、香港にも同じ家系?のお店があるそうですね。

老舗とはいえ、王徳傳同様、これまたモダンなお店です。
入って右側が飾り棚のようになっています。左側には、棚があり引き出しを引っ張るとお茶のサンプルが並んでいるという趣向のお店になっています。
お茶屋さんというよりは、洋服かバッグでも売ってそうな店です(^^;)

ちょうど冷茶のキャンペーンをやっていたらしく、試飲で桂花烏龍とメイクイ鉄観音の冷茶をいただきました。
水筒付きでお買い得ですよ、と勧められました。
が、残念ながら、私の狙いはこれじゃありません。

店員の美しいお姉さん、とてもフレンドリーなのですが、接客の仕方がどことなくブランドショップ系(笑)
ただ、やりとりをしてみると、お茶の知識はしっかり持っているように感じました。


さて、本題に。
「鉄観音が有名と聞いて来たんだけれど」と話をしてみると、お姉さんがニヤリ(←コイツはお茶好きだ、と思われたらしい)
よくぞ聞いてくれました的な自信に満ちた表情に変わります。

「うちは色々な鉄観音があります」とガラリと引き出しを開けると、そこはほとんど鉄観音。
清香から焙煎が濃いめにかかったお茶まで、幅広く取り揃えられています。

こんなに種類があると、選ぶのに迷います。
「たくさんあるねぇ・・・」

ここで好みを聞かれました。
先程の冷茶の濃さはどうですか?あれより濃い味わいの方がいいか、清香の方がいいか?と聞いてきます。
うーん、なかなか的確な質問です(^^;)

冷茶で出てきたものは、メイクイが邪魔をして分かりにくかったのですが、やや発酵が軽めで焙煎もさほど重いとは感じない程度。その分、スッキリしていて冷茶向きだなぁと思ったのですが、熱いのを飲むならもうちょっとパンチが欲しいかもと思いました。
そこで、「もうちょっと重いのが好みだねぇ」と答えると、お姉さんがまたもニヤリ。

それなら、うちの看板茶の観音王が良いと思います、と取り出してきたのが、こちら。

金観音茶王


金観音茶王

レトロな絵の描かれた、ピンクのど派手なパッケージ。
東南アジアの華僑が好みそうな感じです。

これがいちばん濃厚なもののようです。

・・・そうなると、反対のも飲んでみたくなるのが人情というもの(え、私だけですか?)。
「清香でオススメのヤツはない?」と聞いてみたら、比較するなら奇蘭香鉄観音がオススメですね、と教えてくれたので、それも購入。


まだ飲んでませんが、鉄観音に対しての自信は凄かったので、ちょっと期待しているお茶です。


嶢陽茶行
住所:台北市長春路14号
電話:(02)2562-1999
営業:(月~土)10:30~21:30(日)11:00~21:30
定休:無休
日本語:?


次、西の方のお店に飛んで、茶荘巡りは終了です。
続く。


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そろそろ飽きてきましたよね(^^;)





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Last updated  2012.11.01 22:42:50
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