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2009.06.25
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カテゴリ:旅行
今回、とても幸運だったのが、品評会に出品するクラスのお茶づくりを間近で見られたことです。
しかも、それを最初から最後まで。


茶農家に到着した頃、わずかな量の茶葉が2袋やってきました。

こんな量しかありません


その茶葉は、本当に華奢で、素人目にも明らかに良い茶葉でした。特に量の少ない方は。

コンテストに出すというお茶


先生曰く「これは両方ともコンテスト茶にする」と。
ここから、本当に手塩にかけるという言葉がピッタリの作り方を見ることになります。


とにかく、全ての工程が慎重かつ繊細なのです。
まず、茶葉の状態を見るのがとてもマメです。
手を使って、茶葉の乾燥の状態を常にチェックしています。

そして、茶葉の一枚一枚に至るまで、目を配り、少しでも発酵が上手に進んでいないもの(製茶後、黄片になりそうなもの)は、取り除いていきます。
そのさまは、まさに工芸品です。


さらに、室内萎凋中は、風などの影響を避けるために、このように厳重ガードしています。

厳重に囲われてます


まさに徹底的な箱入り娘です。
#東方”美人”ですから。

茶葉の発酵を促進する揺青も、とにかく柔らかくやります。
手の動きがとても小さく、指の振動だけで茶葉を触れ合わせているのが分かります。

普通の茶葉は、奥さんやお子さんにも揺青をやらせるのですが、特に量の少ない華奢な方は先生以外一切触らせません。
もう1つの方も、「もっと軽くやれ!」としきりに注意が飛びます。


実は今回期せずして、揺青の作業をお手伝いしたのですが(お茶を作ったということですね!)、さすがに品評会受賞茶は手は出せないね、と思っていたのです。


しかし、

これを一緒にやって

と、茶葉が入ったカゴを渡されます。
ええ、小町さんと2人で、この貴重なお茶の揺青を担当いたしました(^^;)

手タレは小町さん♪
↑別のお茶ですが、揺青の様子


このお茶が品評会で受賞したら、エライことですよ~うっしっし

* * * * * *

茶作りの合間に、先生が今までの苦労話をお話してくれました。

簡単にざっくりと書いてしまうと、

とにかく金がなかったので、自分の腕を認めてもらえるよう、品評会に出した。
品評会で認められるにつれ、自分の腕を信頼してもらえるようになり、茶葉を買ってもらえるようになった。
この工場もそうして出来たのさ。


と。


それを聞いていて、品評会というのが農家にとっては、アメリカンドリームならぬタイワンドリームを掴むための数少ないチャンスだということを感じました。

どこの国でも、農家というのは大変な環境におかれています。
何が厳しいかといえば、自分の行った仕事に対しての評価、特に値段です。
努力に見合った報酬を得ているとは言い難い面があります。

お茶の場合、茶農家の評価(=値付け)を担うのは、一般的には茶商です。
しかし、茶商も商売ですから、どんなに良い出来のお茶だと思っても、相場とかけ離れた値段を提示することはできません。一般のお客さんに値段の高い理由を説明しきれないからです。
「出来が良いから」という理由だけで、数倍の価格をつけて売り切るのは大変なのです。

そんなわけで、どんなに良いものを作っても、茶商の評価だけに頼っているうちは、まあ、多少は色が付いたかな、という程度。
これでは、自分の努力が認めらていない、と思うこともあるのではないかと思います。


ところが、品評会受賞茶となると違います。
コンテストで1位ともなれば、その年のナンバーワンというお墨付きがつきますから、茶商としても売りやすい。
場合によっては、値段は暴騰し、夕張メロンの初競りのように、とんでもない値段が付いたりします。

もっとも、それで儲けるというのは副作用のようなもの。
それよりも大きな効果として、品評会で評価してもらうことによって、自分の作るお茶の品質にお墨付きが得られるということがあります。「あの人の作るお茶は良い」と。
これが広まることで、自分のブランドになるわけです。

このように品評会は、農家が自分の技術を世の中に問える、本当に数少ないチャンスという一面もあるわけです。
#色々問題があっても、です。


ちなみに、この先生、自分の技術には絶対の自信を持っています。
作り方を真似されても、全然構わないといいます。

だって、茶葉の状態も違うし、温度も湿度も違う。
やり方だけ真似たって、俺と同じお茶は出来ないよ。


とのこと。

烏龍茶の作り方のポイントとして、”看青做青”という言葉がありますが、この”看青”=茶葉の状態を見るというのが、とにかく重要なのです。
茶葉の状態が把握できなければ、揺青のやり方や萎凋の時間を細かくメモって真似しても、まったく意味がないわけです。

技術というと、茶葉を動かしているときの動作に目が行きがちですが、五感でお茶の状態を看ることも大事な技術なのです。

* * * * * *

深夜、コンテスト茶たちは殺青と揉捻の工程に入ります。

驚いたのは揉捻の工程です。

まず、茶葉の量が少ないと揉捻機にかけるのは難しいのです。
機械の力が強すぎてしまうので、布を放り込んだりして力加減を調整するのですが、それにしても量が少なすぎます。
特に量の少ない、繊細なやつは柔らかいので、あまり強い力をかけては、茶葉が壊れるのではないかと。

すると、先生が突然ザルを床に敷き、茶葉の入った袋を腕で押したり、脛で押したりして、ぐるぐる円を描くように回り始めました。
なんと機械を使わず、自分の身体を使って体重をかけ、揉捻するのです!

まさに全身全霊でお茶を作るとは、このことです。

横で見ていて、そのあまりの凄さに震えが来ました。
凄い、凄すぎます。


この伝統技法ができる奴は、俺ぐらいしかいないよ

とのこと。
やっぱり、この人、ハンパない技術の持ち主です。


そのあと、玉解きし、乾燥機へ。
これで毛茶(荒茶)の出来上がりです。

毛茶の出来上がり


この時点で、時間は既に深夜の2時40分でした。
茶葉が農家に到着してから、実に14時間が経過していました。

あとは12時間ほど、焙煎というか強めの乾燥をして、製品になります。
ええ、出来上がりまでは、まだかかるんですよ(^^;)


それにしても、これだけのお茶の製茶を見られたことは、本当にラッキーでした。
もう十分とも思いました。

ここで、思いがけない声がかかりました。

じゃあ、この毛茶を飲んでみよう

えっ!!びっくり

まさか、こんな貴重なお茶を飲ませていただけるとは思っていなかったのです。
#工程を見ているだけに、貴重さが分かるのです。


鑑定杯にお茶が入れられ、5分間。

鑑定杯で入れます


こちらがそのお茶です。

きれいな水色


水色は浅めですが明るい。そして、パーッと華やかな甘い香りが立ち上ります。
口に含むと、本当に柔らかい口当たりで、戻りの甘さがあります。
これは美味い!

俺が作りたいのはこういうお茶なんだ。これは今年でいちばんだね。

とのこと。

いやー、本当に貴重な体験をさせていただきました。
#でも、こういうお茶は売ってくれないのです。当たり前ですが。


この後、夜食まで作っていただいて、就寝。
既に3時半を回っていました。
小町さんは、先生のお嬢さんの部屋に。
私は空き部屋を片付けてもらって、そこに寝ました。


ただ、あまりにもスゴイお茶づくりを見た後だったので、横になってうつらうつらしたものの、結局、私は一睡もできませんでした。
続く。


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名人はやっぱりスゴイです







Last updated  2009.06.25 18:39:33
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