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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2011.05.21
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消費者でありながら、マニアックな情報を追っかけている理由は、前回の記事でお分かりいただけたのではないかと思います。

次に、イベントやWebサイトをやっている理由についてです。
長いので、2回に分割します。

お茶の間口を広げることには興味があります


まず、多くのお茶好きさんが感じるように、私も、

 「こんなに美味しいものを、みんな何故飲まないのだ?」

という気持ちがあります。

また、大勢でお茶を飲むと楽しいですから、お茶をもっと飲む人が増えればいいのにと思います。


これは、お茶好きさんの共通の心理ではないでしょうか。


また、ここまでお茶を勉強する中で、

 お茶を飲む人の裾野が広がらないと、美味しいお茶を飲み続けるのは不可能である

ということが分かってきました。


マーケットの縮小は消費者にとっての不幸


一般にマーケットが縮んでいる分野というのは、正直な商売をしている人ほど、厳しい経営を強いられてしまいます。

というのも、マーケットが縮んでいくと、消費者にとってマイナスにしかならない競争が始まりがちです。

たとえば、

 本来かけるべきコストを省いた”激安”商品を販売する
 商品に必要以上の美辞麗句を並べたてて販売する


ということをする人たちが出てくるのです。

一例を挙げると、知ってか知らずかわかりませんが、”明前西湖龍井”を現地でも入手できないような”手頃な”価格で販売するのです(中身は当然、違うものです。現地で1斤数千元のお茶をそれを下回るコストで販売するのは経済原則として不可能ですから。)

これ、短期的には爆発的な成功を収めます。
有名ブランドを”焼畑”のようにしているのですから、当然です。

しかし、長い目で見ると、このような販売方法は、消費者の商品離れを引き起こすことになります。
本来の値段で、モノが売れなくなるのです。


まさに「負のスパイラル」で、この流れに陥ったら、マーケット自体が壊れ、良いものが出回らなくなります。
↑いわゆるレモン市場というやつです。


・・・こうなることは、お茶好きとしては、断じて困るわけです。


そんなわけで、マーケットを広げる、つまり、お茶の「間口を広げる」ということは、

 美味しいお茶を飲み続けるためには、やらなきゃしょうがないでしょう

と思っています。


お茶に関わる人を整理する


「マーケットが広がればいい」といっても、これは簡単な問題ではありません。

ここは、マーケティングの考え方を応用してみましょう。

お茶という商品が売れていく際の”モノ”と”情報”の流れに注目して見てみます。

図にするとこんな感じです。

ペンタゴンモデル

商品が流通する中で主役となる人たちには、生産者、卸売業者、小売業者、消費者、そして専門家・メディアという5つのグループがあります。

”モノ”の流通という点では、生産者→卸売業者→小売業者という流れが浮かびやすく、一般に「業界」というとこの人たちだけがクローズアップされがちです。


しかし、私は残り2つのグループ、つまり、

 「メディア・専門家」と「消費者」

という存在に、もっと光を当てるべきだと思っています。

この2つのグループも「業界」を担っている大切な存在なのです。


ここが機能し始めると、上の図の五角形がグルグルと回り出し、大きくなっていくのではないかと考えています。


特に、メディアや専門家というのは、今まであまり独立した存在とは見なされてきませんでしたが、とても重要な存在だと思います。
一例を挙げましょう。


日本における中国茶の飲み方


現在の日本における中国茶の飲み方というのは、かなり独特だと思っています。
中国本土や台湾などとも、ちょっと違う飲み方をしていると思います。

たとえば、日本のいわゆる「お茶マニア」な方の飲み方というのは、

 さまざまな地域の名茶を取り寄せて飲む

ということをします。それも特に上質なものを選んで取り寄せます。

これは昔なら、中国の皇帝ぐらいしかできなかった、とても贅沢な飲み方です。
最近の物流事情の改善などによって、中国国内でも、ようやくできるようになった芸当です。

ワインにたとえると、ビンテージ物や有名シャトーのものを飲んでいるような感覚でしょうか。
ブランド品を選んで取り揃えるというイメージです。


その一方で、日常的に消費されているお茶というのもあります。
ティーバッグやペットボトルの烏龍茶やジャスミン茶、プーアル茶の類です。

こちらは、どちらかといえば、お値段あるいはコストパフォーマンス重視の考え方。
日本茶のように、「自分の地元で作られているお茶を消費する」という場合は、この考え方に近くなるかもしれません。

ワインにたとえると、テーブルワイン的な飲み方です。
コストパフォーマンスを重視するといいますか。


大きく分けると、このような2つの飲み方があると思います。

前者の飲み方は、基本的に”情報”というものが商品を形作る上で欠かせないものですから、産地やら伝説やらの付帯する情報量は多くなりがちです。
#といっても、それらの情報は「消費」の意味では、あまり価値を持たないことも多いのですが(いわゆる”蘊蓄”です)。


これまでの日本の専門家やメディア(本)が流す情報は、基本的に前者の流れに乗っているものが多いと思います。
ある意味、現地よりも先に”名茶お取り寄せ文化”が発達しているといえます。

ただ、消費者にとって知りたい情報であるはずの、お値段についてはあまり触れないという傾向があります。


一方、日本の一般的なお茶の習慣というのは、やはり「日常茶飯」。
そうなるとお茶というのは「手頃なもの」という後者のイメージが強くあります。
種類もせいぜい、煎茶、ほうじ茶、玄米茶ぐらいのものです。

そのようなイメージのまま、前者のイメージの中国茶販売店に行くと、

 「なんで、お茶が50gで4000円もするわけ??」
 「たくさんありすぎて、よく分からない」


という反応が起こります。

こうなるのも致し方ないのです。

全く違うお茶の消費スタイルにぶつかっているわけですから。


で、名前の聞いたことのあるお茶で、いわゆる”手頃な”価格で販売する激安名茶に手を伸ばしてしまい、ガッカリするということが起こります。

これは、販売店にとっても、消費者にとっても不幸なことです。。。


消費者の方にきちんとした情報が入っていないから、こんな戸惑いが生じているのです。
こういうことをきちんと説明する役割の人が必要です。

これができるのは、業者さんの代弁者のような専門家ではなく、生産から流通、消費という全体を熟知し、適切な情報発信する専門家やメディアしかないと思います。


消費者にとっても生産者、流通業者にとっても、メディアや専門家の存在は、かなり重要なのです。


続く。





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Last updated  2011.05.21 08:58:40
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