中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

2013/05/22(水)01:14

茶旅のみやげ話~梧州の六堡茶など~

お茶のイベント・勉強会など(170)

昨年のエコ茶会で好評だった、須賀努さんの「茶旅」の講演。 「すぐに満席になってしまい、聞けなかった」との声もあったので、今回、エコ茶会・番外編として開催しました。 題して「茶旅のみやげ話」。 須賀さんが回って来られたアジア各地の茶産地の様子を「みやげ話」として聞こうというものです。 今回は最近行ってこられた、六堡茶の産地・梧州、そして鉄観音の里・安渓、インドネシアのチアトルについて、お話を聞きました。 平日夜の開催でしたので、お弁当をつまみながらの茶旅話です。 まず、安渓・大坪で伝統製法の鉄観音を作っている茶農家さんの話。 産地全体が流行りの清香系鉄観音に流れていっている様子などを伺いました。 須賀さんの旅は、「茶縁」が導くままに、というスタイルなので、人が大きく介在します。 そのため、同じ産地の様子を知るのでも、家族や親戚の人間模様などから窺い知ることになるので、人情味というかそこに住む人たちの息づかいが伝わってくるようなお話でした。 持ち帰ってきた鉄観音は、伝統製法で作られた、どこかホッとさせる味。 しかし、どこまでもクリアな「鉄観音って、これだよね」と感じるお茶でした。 続いて、広西壮族自治区の梧州の話。 六堡茶で有名な街ですが、広州からの高速鉄道が開通するということで、開発ラッシュに沸いているようです。 黒茶の製法は門外不出のことが多いのですが、ここもやはり同様で、工場の建物の外観写真すら、なかなか許可されないそうです。 街の中は意外にもお茶屋だらけで、販売されているお茶の形状も様々。 六堡村の茶畑にも出向かれ、樹齢百年の茶樹を見たり、お茶の取り引きなども目の当たりにされたそうです。 お茶は、少数民族の人たちが作っているというガサッとした面白い形状のお茶と1970年代の六堡茶が振る舞われました。 最後にインドネシアのバンドン郊外にある紅茶の産地・チアトル。 アジア・アフリカ会議の開催地としても知られるバンドンの郊外にある茶産地だそうです。 オランダの統治時代から茶産が始まり、現在は国営工場が稼働して、専ら輸出向けのお茶を作っているそうです。 あまり知られていない茶産地・・・という印象がありますが、お茶のある風景は観光スポットにもなっていたそうです。 また現地の人のお茶事情「お茶よりコーヒー」なども紹介されました。 この他にも、なぜか銀駿眉が振る舞われるなど、実に様々なお茶が提供されました。 「・・・ああ、なんだか面白そうな会だったんだな」と思われた方に朗報です。 今年10月の地球にやさしい中国茶交流会でも、 須賀さんに講演いただくことになりました! テーマはまた違ったものになる予定ですが、色々な写真を見ながら、お話を聞き、現地のお茶を味わう、というスタイルで行っていただく予定です。 ぜひ秋にもお会いしましょう~(^^) 須賀さんのブログ → 寺子屋チャイナ にほんブログ村 こういう旅、してみたいですよね~

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