中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

2014/11/04(火)18:44

日本全国茶館巡り-雲悠茶房(島根県松江市)

茶館・茶藝館・カフェ・サロン(58)

島根県松江市は不昧公ゆかりのお茶の街でもあります。 そんな街の中心部付近に2013年5月にオープンした中国茶のお店があります。 こちらの雲悠茶房さんは、中国茶に特化した喫茶店(茶館)です。 お店はカウンター2席に、4名がけのテーブルが2卓と2名がけテーブル1卓と大きな構えではありません。 が、メニューを見せてもらうと、地方の茶館にしては珍しいほど豊富にお茶を揃えています。 日本人に人気の烏龍茶の品揃えはかなりバリエーションが多く、それ以外にも緑茶や黄茶、白茶といった六大分類のお茶が一通り揃っています。 中には、香六安など、あまり日本のお店では見かけないお茶も取り揃えています。 お値段も、東京の茶館の3分の2ぐらいのお値段だと思います。 松江価格で「結構お安く出している?」と思います。 色々見て悩みまして、まずは武夷岩茶の基本品種である、肉桂を注文してみました。 工夫茶器で出て来て、1煎目は高級茶藝師の資格も持っているオーナーが淹れてくれます。 2煎目以降はテーブルに備え付けの電気ケトルで自由に淹れていけるというシステムです。 お茶にはお茶請けがもれなく付いており、こちらはドライフルーツ。 これを摘まみながらお茶を飲んでいきます。 さて、肉桂ですが、水色からも分かる通り、やや焙煎が軽めの感じですね。 その分、香りが華やかに出ていて、これはかなり期待できそうな感じです(^^) 飲んでみると、やはり香りも余韻もしっかりあるので、お値段以上な感じですね。 割と地方の茶館だと、地元の値頃感に合わせるためにグレードの低い茶葉を使わざるを得なくなり、「お茶の品質が・・・」なことも多いのです。 が、ここのオーナーさんは、昨年まで東京にいて昨今の中国茶事情をよくご存じなので、ワンランク上のお茶が出てくる印象です。 なので、思う存分、煎を重ねられますね。工夫茶器の真価が発揮される感じです(^^) お茶の他にスイーツも色々あります。 杏仁豆腐を注文してみました。 かなり気をよくしたので、もう1種類。 香六安を注文してみました。 香港などではよく飲まれるお茶ですが、いわゆる安茶というやつのブレンドで花などで香り付けをされているものです。 店によって味わいが違うのですが、こちらのは花の香りと後味がスッキリした感じで、なかなかではないかと(^^) こちらのお茶請けは豆菓子で。 カリッとサクッと美味しかったです(^^) 面白いな、と思ったのがこちらのお店のスタンプカード。 飲んだお茶の名前を押してもらえるので、前回何のお茶を飲んだっけ?というのが一目で分かります。 ラジオ体操のスタンプみたいで、集めるのが楽しみになりそうです。 お店は喫茶がメインですが、入り口のところには茶葉の販売コーナーも設けられています。 気に入ったお茶や気になるお茶を買って帰れるのは良いですね。 最近は景徳鎮の蓋碗の展示なども始められたそうです。 地方にありながら、ハイクオリティのお茶を楽しめる茶館というのはなかなか少ないのですが、こちらはそうした1軒になりそうな感じです。 地元や近県の方はもちろんのこと、松江市内観光の定番ルートである堀川めぐりのカラコロ広場に近い場所にあるので、観光の際に寄ってみても良いのではないでしょうか(^^) 雲悠茶房 住所:島根県松江市東茶町35 電話:0852-23-6948 営業:10:00~20:00 定休:火曜日 https://www.facebook.com/unyusabo 中国茶情報局の紹介ページ 日本全国茶館・茶荘巡り一覧 にほんブログ村 地方の本格派茶館(^^)

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