2015/05/12(火)01:14
中国のお茶ペットボトル
お茶ペットボトルウォッチャーのあるきち、上海でも色々探しましたよ!
というわけで、上海で見つけたお茶ペットボトルのレポなどを。
まずはコンビニで見つけた、こちらの商品。
大手食品メーカー・康師傳の製品です。
「庄」というのは簡体字なので、製品名は「本味茶荘」となります。
それの龍井緑茶と鉄観音茶です。
”原味重視”、つまり、茶葉本来の味を重視してますよ、と書いてあります。
が、左下には”調味茶飲品”つまり「調味茶飲料」と書いてあります。
本来の味を再現しようとした、調味茶ということですか。
ややこしいですねw
まずは龍井緑茶を飲んでみました。
蓋を開けた瞬間から、かなり強い香りがしますね。
お茶の味自体は渋みもほとんど無い、釜炒りな感じのお茶でなかなかイケるんですが、香りが・・・
よく知ってる香りに、物凄く似てたんですね。
これ ↓
我が家で使っている食器用洗剤と同じ香りでしたw
どうもお茶というより、食器用洗剤を飲んでいる気分になってしまい、飲み切るのはかなりキツかったです(爆)香料ってのは難しいですねぇ(^^;)
続いて、鉄観音茶を。
こちらも香りは強めではありましたが、割と自然な感じでした。
火入れが入っていない、青い鉄観音の香りが強調されているので、この手の鉄観音を飲んだことがある人は、「ああっ、鉄観音!」と分かると思います。
個人的に、面白いなと思ったのが味の方です。
日本人が烏龍茶の味に抱きがちな、苦みや渋みが全然無いんですよね。
むしろ甘い水みたいな感じで、ああやっぱり(緑茶文化圏の)中国人ってのは、お茶に苦みや渋みを求めない人たちなんだなー、と。
日本人の場合は、お茶とは、苦みと渋みと甘みに旨みが渾然一体となった味わいを評して美味い、と言うわけですが、中国人は違うんですよね。
彼らが認めないお茶に対して、よく使われる表現に”苦渋(くーすー)”というのがあります。
読んで字のごとしで、苦くて渋いのはお茶的にはアウトだ、と。彼らにとっては、お茶は甘くて美味くて、香りがあるのが最高なんですね。
調味茶であるだけに、そういう自分たち好みのお茶を作ると、こうなるんだー、と妙に感心しました。
#個人的には、何か締まりが無い感じで、物足りなかったですけどw
続いて、見覚えある感じのデザインのファミリーマートPB商品。
鉄観音茶とプーアル茶ですね。
こちらの味を見てみますと、まったく日本と同じような傾向の味で、これはこれで驚きですねw
鉄観音は火入れの入った、いわゆる日本人がイメージする鉄観音の味です。
程良い渋みも苦みもあって、日本人的にはオーケーですが、地元の人にはどうなんだろうか?と思いました。
プーアル茶も同じように少し渋みや苦みを残した感じの仕上げになっています。
食後にはこの方が良いと思うんだけど、やっぱりこれは中国人に受けるんだろうか?というのが気になりましたね。
この2ブランドは、中国人と日本人がお茶に対して持つイメージを代表している感じで興味深かったですね。
最後に、浦東空港のラウンジに置いてあった、こちらのペットボトル。
無糖大紅袍飲料だそうです。
天喔集団という食品メーカーの製品です。
こういうのは面白いですねw
日本では大紅袍というと、四大名叢だとか伝説だとかで、変に神秘がかった感じで捉えられがちです。
が、向こうでは武夷岩茶の代名詞ぐらいのイメージなので、閩北系の火入れ強い烏龍、ぐらいの意味で使っていると思います。
飲んでみると、特に香りも感じないですし、ザラッとした渋みもあるし、粉っぽい印象・・・
原材料表記を見てみると、大紅袍の茶葉では無く、茶粉を原料に作っているようです。
・・・なるほど、納得(^^;)
「サントリーの烏龍茶は、なんてレベルが高いんだ!」と実感するには最高の烏龍茶飲料でしたw
今回はこの3ブランドだけでしたが、ペットボトル茶を1つとっても、中国と日本のお茶に対するイメージの違いってのは見えてきますね。
なかなか面白いです(^^)
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