中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

2016/01/13(水)21:00

梨山製茶ツアー参加記-(2)茶園見学、そして大禹嶺へ

旅行(348)

<福寿山農場の近くの茶園へ> ジョニーの車に先導されて、一行は早速茶園に。 福寿山農場の近くの茶園です。 途中の道には見覚えがありました(←9年前に歩いた人)。 途中でバスを降り、徒歩で茶園へ。 やってきたのは、こちら。 華剛茶業が契約して栽培してもらっている農家さんの畑です。 梨山の土地の事情はちょっと特殊なので、こうした土地を持っているオーナーさんにお茶を栽培してもらい、それを全量買い上げて、製茶をする、というスタイルが多いそうです。 向かいに見えるのは、ゴンドラでしか行けない茶園として有名な天府農場です。 道路が通っていないので、製茶機械を分解して、ゴンドラに乗る大きさにし、現地で組み立て直して作ったらしいです。 ただ、そんな苦労をして開拓した天府農場ですが、2年後に政府に返還されることが決まっているそうです。 これは大禹嶺とも共通する問題です。  茶園では、ちょうど茶摘みをしておりました。 ジョニーからは梨山の土壌の特徴の説明などが。 茶摘みの班長さんからは摘み方の方法伝授があり、参加者のみなさんでほんの少しだけ茶摘みをお手伝い。 製茶をする立場から言うと、理想の茶摘みの状態はこんな感じだそうです。 が、実際問題、そうはならないんですよね。 農家と茶摘みさんは重量で実入りが決まってくるので、どうしても下に1枚とか場合によっては2枚も余計なものが付いてきます。 柔らかい葉っぱと硬い葉っぱの両方が混在するお茶というのは、水分の抜け方が違いますし、お茶の強度が違うために、製茶は非常に難しくなります。 今回の製茶に利用したのは、このとき摘んでいた茶葉だったのですが、やっぱりそういうものがとても多く、製茶に苦労することになります。 茶摘みは重労働で危険も多く(斜面ですし、虫とか蛇とかも多いですし)、かといって給料が良いわけでも無いので(給料が良い=茶の値段が高いですから)、慢性的に人手不足。 こういう現実の狭間で生産者の人は苦労しているというのが、非常に良く分かりました。 一旦、街に戻って昼食。 お、ここは9年前に来たレストランですね。 やはり美味しいと地元で評判のようです。 商売が上手く行っているのか、2階が増築されていました。 食事をしながら、天候も良いので大禹嶺に行きますか、ということになりました。 大禹嶺までの省道8号線(実質、一般国道。台湾の場合、国道は高速道路を指すので)が割と派手に崩れるので、どうなることやらと思っていたのですが、天候が良いので、これなら行けるとのこと。 ただ、あまり積極的に連れて行こうとはしていませんでした。 大禹嶺は、非常に厄介な状況下にあって、それが現在進行形だったからです。 続く。 にほんブログ村 いよいよ大禹嶺へ 

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