「歩きつなぎの旅」の記録

2007/09/21(金)13:20

【四国遍路24日目(前編)】

(完結)四国遍路(77)

2003年11月04日(火)快晴 05:00起床。岩屋寺の「打ち戻り」なので、納経に必要なものと飲物だけをザックに入れ、05:45「民宿和佐路」を出る。暗いのと濃いガスとで、マグライトを点けても視界が効かない。山道の入口を間違えて別の道に入ってしまい、しばらく行ってから引き返す。明るければ見落とすはずのない道標に従い、蜘蛛の巣を払いながら山道を進むうちに、だんだんガスが晴れてくる。 1時間ほど登り下りして、第45番岩屋寺に着く。ここは八十八ヶ所のなかでただ一ヶ所、車遍路が駐車場からの相当長い石段を上がらなければ納経できない寺である。歩き遍路は裏山を下って境内に至るのだが、バスや車の遍路にとっては一番の難所かも知れない。 09:00宿に戻る。「早いですね」と女将さん。残していった荷物をザツクに詰め、出発。今日は松山17:00発三宮行きの高速バスに乗るので、15:00までに別格札所・文殊院に着きたい。 峠御堂トンネルまでに数人の打ち戻り遍路と行き合う。10:20国道33号線沿いの三嶋神社で昼食休憩。また、パンとコーヒーである。腹持ちのいいお握りを食べたいのだが、そうそうコンビニはないし、日持ちのいいパンを持ち歩くことになる。その結果、今回の区切り打ちの5日とも、昼食はパンと自販機飲料になってしまった。 国道33号線、手押し車遍路に追いつく。段差の多い歩道で難儀している。「普通の道の3倍大変ですよ」と60歳くらいに見える手押し車氏。これまでにも何度か手押し車遍路に会っているが、とにかく荷物が多い。一度手に入れたものはなかなか捨てられないのだろう。日常生活でも周囲を見回すと、ものを捨てられず、ものに埋もれて暮らしているひとが多いからなあ・・・。三坂峠ではトンネル工事が進行中。 (後編につづく)

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