「歩きつなぎの旅」の記録

2008/04/30(水)11:34

【四国遍路37日目(後編)】

(完結)四国遍路(77)

(37日目前編よりつづく) 上ってきた同じ道を下る。群馬の歩き遍路氏はこちらより2時間遅れで出発したはずだから、国道に出るまでのどこかで行き合うはず。どこで行き合うか期待しながらどんどん下ってゆくが、いっこうに上って来ない。行き合うことのないまま、12:00とうとう国道193号線まで下りてしまう。群馬氏はショートカットの山道を通らず、農道を行ったのかも知れない。 日陰のない国道歩きで、直射日光にちりちり焼かれる。雲ひとつない上に空気が澄んでいるから、今日一日で相当日焼けしそうだ。上流では水量の多かった曽江谷川が、下流になるにつれ細くなり、ついには伏流になる。乾いた河原が暑さを増幅してくれる。ようやく公園を見つけて休憩。靴を脱いで木陰に寝転ぶと、気持ちよさで眠気を催してしまう。 15:00「阿波の土柱」に到着。今日の宿はこにある「土柱パラダイス」という民宿。インターネットで1泊2食付5250円というのを見て予約した。素泊だから3150円。1階は土産物屋と食堂、2階が民宿になっている。店番のおじさんとおばさんが食堂のテレビを見ながら世間話の最中。連休が終わっているからお客は誰もいない。こちらが歩き遍路だと知ると、「どこから?ずっと歩いて?何日くらいかかって?」とお決まりの質問。この辺りに遍路客が来るのは珍しいようだ。 案内されたのは、ちゃんとテレビもある6畳のきれいな部屋。これで3150円なら安い。広い風呂にひとりゆっくり浸かる。洗濯のあと土柱見物に行こうかと考えるが、また靴を履くのは面倒。夕方までゴロゴロして過ごす。 夕食は1階の食堂でカレーライス大盛を注文。お盆にのって出てきたのは、2人前ほどもありそう。店のひとがサービスしてくれたらしい。朝からロクなものを口にしていないから、本当にありがたい。安いだけで選んだ宿だからハズレでも仕方ないと思っていたが、大アタリ。 明日は鳴門西10:21発の高速バスを予約してあるので、真夜中02:00ここを発たないと間に合わない。20:00就寝。「土柱パラダイス」、素泊3150円。 民宿八十窪→土柱パラダイス:37.8km(第一番霊山寺より1280.9km)

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