2010/07/08(木)01:37
「夜曲」 はじめての夜 あたちなりの原風景
「夜曲」を聴くとマブタにうかぶ風景については、先日かいたとおりなのですが、
これのモデルがあったりします。
昭和55年の8月のこと。
新宿駅から、23:55分発の列車に乗って長野方面へ向かう途中。
とある駅(※1)で45分ほどの時間調整ありました。
ホームに下りてみる。
列車を包みこむのは、静まりかえった夜のシジマ。
駅も、駅前の家々も、田も、畑も、 寝静まっていて。
町場ソダチの自分には、見慣れない風景。
ビドウだにしない架線や鉄塔。
何かのキッカケがあれば、
この静寂が破られて、時が脈動を取り戻すのではないかと・・・。
などと、はじめての「夜の寂しさ」にひたったものです。
が、5分としないうちに、
別の車両に乗っていたどこかの高校の野球部の十人あまりが、
ホームの上でキャッチボールをはじめてしまい、
駅員さんが静止にまわったりで、てんやわんや。。
「夜曲」を収めたアルバム『臨月』が発売されたのは、
この夜から約半年後の昭和56年の3月。
はじめて「夜曲」を聴いたときに、あの夜の肌寒さを思い出しました。
そんなこんなで、
あたちの「夜曲」に対する心象は、かなり偏ってしまっております。