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朝来で安心、安全なお米や野菜、特産品、土産物を作っている生産者紹介ブログ

朝来で安心、安全なお米や野菜、特産品、土産物を作っている生産者紹介ブログ

Feb 9, 2014
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あさごもんの楽天ブログでアップした今ままでの記事を再度ご紹介しています。
久しぶりに、懐かしいな~って思ってみていただけたらうれしいです。





平均年齢75歳のおばあちゃんの味噌加工所



おばあちゃたちが働く朝来農産物加工所です。
これは懐かしい昔の写真です。
社長の代理で事務局がお話します。
一番前の真ん中が社長で、現在95才の椿野まさ子です。

えい、えい、おーーー




ばあちゃんたちの底力

黒大豆の栽培が朝来で本格化したのは減反政策に揺れた昭和56年頃からです。その黒大豆を生かして転作事業として何かをやっていこうと始まり、町が農産物加工所まで作りました。でも、どう活用していったらよいか町でも困っていました。
生活改善研究会という「農家の主婦の生活をよくしていこう」、「暗い台所に窓をひとつ開けよう」、「かまどを改善改良しよう」、「農家の嫁の自由になるお金を作ろう」という運動のもとにできた、若い頃のおばあちゃんたちのグループが、名乗りを上げて黒大豆入り味噌を作ることになりました。3、40年前まではこの辺りではどの家でも味噌、醤油をこしらえ、子供の頃から手伝ってきました。これもその経験を活かせば難しいことではないだろうということからでした。


みんなで



しかし、町の条件は厳しく、施設を貸すだけで、光熱費から材料費まですべて自己負担でやらなくてはいけなく、資金の工面に奔走することとなりました。昭和58年、その現状を見かねた町長の個人保証で、やっと150万円を銀行から借りることができました。この初めての借金経験がこたえたので、必死で働き2年で返済しました。
経営ということを初めて体験するのですから、おばあちゃんたちのグループは創業時から苦労の連続でした。最初の作業場は細い坂の上にあり、30キロの大豆袋も米や麦も背負って運びました。自転車で味噌を配達する夜道で何人も事故にあいました、辛い時には皆で「がまんしょうで」、「年寄りの意地をみせよう」と声を掛け合って乗り越えてきました。この苦労あっての今に感謝していると、社長から聞いております。



晴れの日はもちろん、雨の日も風の日も自転車で配達に出かける、今よりも若い頃の社長です。


若い頃の社長



味に手は抜けない。伝統の味にも工夫を加える。

仕込んだ味噌には樽ごとに、日付のほか大豆の炊き具合、気候などをメモして記します。出荷する前にこれを参考に味をみます。倉庫に寝かした樽は時折動かします。置く場所によって、また同じ樽でも上下で味は違いますから、出荷時には2、3の樽の味噌を混ぜて味を均一にします。浅漬けのもと、もろみなど新商品も作りました。畑を借りて大根、白瓜などを栽培し漬物にしました。今は塩3、米こうじ5、むし米8の割合で作った三五八漬けの素という浅漬けの素を販売しています。

味噌の塩分は最初の頃よりずっと控えていています。抑えすぎるとカビがいくから、何度も試験をしてぎりぎりの11%にしています。味噌の味は酵母菌の良し悪しで違ってきます。ここは高価な酵母菌を使っています。メーカーの説明書には、米30キロに酵母菌5gとあるけれど、いろいろ試すと4gでも効果は十分ありました。古い小説か何かで味噌作りの経験者が「味噌は少し古い米を使った方がおいしい」と語る場面があり、その通りやってみると確かにおいしくできました。ですから、今は古古米も混ぜています。自分で研究して「こうや」と確認し、温度や固さを体で覚えることが大切だとおばあちゃん社長はいつも話しています。



こんな感じでいつもせっせと働いています。



作業風景


作業風景2


楽しい職場



これがお味噌をおいしくする麹です。

麹



黒大豆入り味噌です。もうすぐ仕上がります。

黒大豆味噌



うれしかったこと

ここまでこれたのは、言葉で言い尽くせないくらいたくさんの人に支えられ、助けられて今があります。売れない物産展で励まされながら買ってもらったときのうれしさ。今でも忘れられません。これを忘れたらいけない。そのうれしさを人に分けてあげることで、自分も救われ人も救われる。この世に生まれていることは人に助けられていること。私にこれといった信仰はないが、「因果応報」とはつくづく言ったものだと思います。
こんなことも社長から教わりました。



今思うこと

自分の人生を決して順調だとは思いません。長男を小さい時に亡くし、次男は40過ぎで交通事故で死にました。自分でも体がよう壊れんと思うくらい働いた。「なんでこんな苦労を」と思うことの方が多かった。でも、きつい仕事をしたから短命で、楽をしたから長寿ということはないように思います。
若い時は苦労しても、老後のみじめさは避けたいと思います。今はえらいけど、充実した人生を送れています。あの世に行くにも人のでけんことをしないと申し訳ないと思って、年甲斐もなくいくつも次のステップを考えます。幸せも運も待っていてはいけません。棚からぼた餅はありません。
椿野社長からこんな話も聞きました。


最後に社長に代わりまして、これからも頑張っておいしい黒大豆入り味噌作りに励みますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。



うちの社長



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Last updated  Feb 9, 2014 12:22:36 PM


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