コロナで変わる商品・販売・店舗
「お盆セールの変化」新型コロナによって国民生活が変わり、スーパーにとって年間の稼ぎ時だったお盆セールにも変化が起きていた。今年は山の日が10日・月に設定された為、一般企業の休暇は8日・土~10日・月までの3日間休暇と、13日・木~16日・日までの4日間に分かれた。その中でコロナによる影響で帰省する人、旅行に出かける人は減少し、在宅する人に対してどのような販促を行う事が必要なのか、新しい試みでもあった。首都圏の販促チラシを見てみると11日以降、11日~13日、11日~14日、11日~15日の期間でチラシ期間は分かれ12日以降も12日~14日、12日~16日、13日~15日、14日~16日と分かれ従って、チラシテーマも笑顔食卓セール、夏休みご馳走、ホームパーティ、週末ご馳走、家計応援とそれぞれでお盆セールと銘打ったチラシは北関東など首都圏以外に限られ、それによって日別売上動向も今までとは異なったものになったと思う。惣菜商品動向については、・温惣菜オードブルおつまみセットは小型化が進み、1000円以上は見られなくなった。・ご馳走メニューアイテムは少なく、1パック・2パック・3パックなどのバンドルセールが目立った。・米飯にメガ級の丼・弁当¥498~¥1000が出現した。 (握り寿司にはファミリータイプもるが、弁当ではほとんどなかった。)・商品の差別化、ブランド化を図りたい旨の表示が増えている。 特に鶏唐揚について、唐揚グランプリ金賞受賞や幸唐、黒の唐揚やセブンイレブンのBig揚げ鶏など 商品の品質や仕様を変更したネーミングをPRしている。 握り寿司には本鮪使用の表示が多くなった。コロナ感染状況が9月以降にどう変化するか、年末のXmas、お正月商戦に向かって、帰省や人の集まりを自粛する声が高まり、売上のピークが分散することも考えられる。「コロナ禍で広がる商品開発」コロナ禍で改めて健康や協業の動きが出て来た。・外出自粛や飲食店などの販路が減少し、出荷できずいた養殖魚のスズキやマダイをくら寿司は大量に仕入れて新商品開発につなげる。養殖業者は日々の餌代に困っている点とくら寿司の新鮮で美味しい商品化をコラボすることで漁業者とウインウインの関係を強固にしたいと同社は話す。・イオンリテールは有機野菜の新たな流通について、あいづ有機農法生産組合と豊洲市場の東京シテイ商事と連携し、収獲した野菜を包装や梱包せず、東京シテイ商事が一括して扱い、翌日にはスーパー店頭に並べる取り組みを8月から実施した。・食品素材メーカーの不二製油は植物肉関連事業を拡大し、ジューシー感などを高めた大豆ミートを3年以内に量産化する。今まではハンバーグや餃子の味改良として使われていた大豆ミートは最近は大豆原料の植物肉が広がり、市場規模が大きくなって来たと同社は捉えている。ローソンは大豆ミートを使用したハンバーガーやおにぎりなど4品を発売した。新型コロナの感染拡大が懸念される中で、巣篭もり需要でつい飲みすぎてしまう人やつい食べ過ぎてしまう人に対し、「選択的ノンアル、ノンミート」が世界的に広がっている。日本においても六本木にノンアルコールバーがオープンし、FFがノンミートのハンバーガーを発売して、健康を意識した商品や店が今後拡大して行く。<スーパーの惣菜・米飯・寿司> <煮穴子とあさり煮重>*惣菜・中食街角通信は毎週日曜日に更新しています。 もっと詳細その他情報を知りたい方はhttp://asahi-kikaku.net/ をクリックして下さい。