卒業式
ご無沙汰ばかりのこのブログ どんぐり関西のトークあんど新年会の事も書きたかったのですが、その後本当にいろいろあって、怒涛の三学期を過ごしました。 ミハエルは、二学期中ごろから不登校していました。先生が怖い。というのが理由です。6年生で先生が怖いというのも何だかな。。と思う方もいるかもしれないんだけど、そこに至るまで、何度も先生と話す機会もあり、私の感覚からもシンドイな~と思える所が多々あったので、ミハエルの訴えを受けてすぐに不登校を決めました。その間、担任の先生を始め、校長先生とも担任の先生の指導について何度も話し合いを重ねて、行きすぎた指導があった事を、担任も校長も認め、「もうこのような事は、決して無いように担任を厳しく指導して行きます。」「もう大丈夫です。」と校長は言っていました。クーからの熱烈な、「学校行こう!」コールもあり、3学期から2週間ほど登校しましたが、どんぐりの新年会の翌日からまた行けなくなりました。「先生は何も変わっていない。」ミハエルの感覚。間違いは無い。ミハエルは守れているけれど、他の子供達は大丈夫なのか?何人かの保護者の方から大丈夫ではない、と話も聞いていた。ミハエルの他にも何人か不登校の子もいるとも。もうすぐ卒業だからとか、もう6年生なんだからとか、中学に行けばそんな事何ぼでもあるからと理不尽な事に毎日耐えているクラスや学年の子供達の事を考えるといても経ってもいられなくなり、校長や担任との話し合いを重ねました。その後、ミハエルの不登校を心配してくれるお母さん達が、思い出交流会(=6年生の最後の保護者会で、学校の講堂で、お茶とお菓子を用意してそれを頂きながら子供たちが合唱、合奏をしたり、親への感謝の言葉を一人一人舞台で発表したり、学校での思い出のスライドショウを見たりするんです。校内でする謝恩会の様な感じかな。)今年の交流会は、合奏も合唱も2曲ずつ、感謝の言葉は原稿用紙1枚暗唱。これでは、不登校している子供が学校に来たくても、交流会に急きょ参加したくてもできない。不登校している子供達も参加出来る内容に変更してもらったら、ミハエル君も参加して最後の思い出を作れるのでは?と声を掛けて下さった。そして、先生に打ちのめされてしまったけれど、ミハエルが辛いと思ったその感覚は間違っていないと、親の私が思っている事。家でゆっくりと自分自身と、自信を取り戻していてミハエルは心配いらない事。卒業式には出たいと思っているが、交流会には出る気持ちは無い事を話し、ミハエルは学校に行かない事で、先生から守っているが、辛い思いをしながら学校に通っている皆さんの子供が心配でしかたがない。と話すと、3学期に入っても先生の態度は変わっておらず、沢山の子供たちが傷ついているという事を、皆、口々に話し、「子供達に失望感を持たせたまま卒業させたくない!」と、言ってくれた数名のお母さん達と共に保護者会を開き、その内容を持って皆で校長へ話をしに行きました。何度も話し合いを繰り返し、その度に期待を持たされ、裏切られ。。。感情が抑えられなくなって怒鳴りあげてしまったり。。冷静に客観的に話を進めるようにと思って話を重ねてきていたけど、思いっきり感情をぶつけてしまった事を心底反省し、感情的に話が向かっている事に不安を覚え、どうしたら冷静に話が出来るのかと、糸山先生に電話を掛けて相談させてもらいました。糸山先生からのアドバイスは、 「どうしても感情的になってしまうよね。でも、感情的になって謝罪をさせたりしても何も変わらない。感情で動くのはとてもシンドイでしょ?学校が文章を書くったって大したことは書いては来ない。求めている事は『今』を変えてもらう事でしょ?だったら、作戦は楽しく考えないとね。」 は~~。御もっともです。そして、秘策を伝授して頂きました。(秘策なんで未公開です。)今まで、いかに感情で動いていたか、そして、感情で動いていても何も変えれなかった。今までの自分の行動が効果が無いのが分かっていたから。。もっと早くに相談したらよかったです。でも、最後は秘策でびしっと決めてきました。 その後の残り15日間、授業には校長と教頭とが交代で必ず教室に入りました。私も20日ほど、他のお母さんと交代で6年生の授業を受けるという貴重な体験をしました。「卒業式には出たいし、今まで自分で決めれなくって、余り物とかの長い文章を読まされていたから呼びかけの言葉は自分で決めたい。」ミハエルはそう卒業に向けて登校し始めました。ミハエルの決めた言葉は本当に短い、ミハエルらしい一言でした。 そして、今日卒業式を迎え、ミハエルは小学校を修了しました。冷たい小雨降る寒さの中、皆が名残惜しそうに写真を撮ったり話していましたが、ミハエルはあっさりと家路につきました。最後の2週間で、ミハエルは十分に名残を惜しんでいたのかな?余りの潔さにこっちが拍子抜けしてしまう。さあ!ここからミハエルの人生の始まりです。今思うと、不登校を決めた時からミハは自分の事、自分で決めてきていたな。私の出来る事なんて、なにもなかった。もう、始まっているんだな。もっと、しんみりするのかと思っていたけど、ミハエルの潔さに今日はなんだかものすご~~くスキッとした気分です。