ミハエルはゆっくりだからすごいんだね。
ミハエルは、とってもと~~~ってもゆっくり君です。ほんっっ~~~~と独特の時間の流れがミハエルの中にはあって、その時間の流れが理解できない私には、心配ばかりが膨らんでいました。そんなミハエルは本番に強い子です。初めてやる事もすんなり理解してしまったり、何をさせても入りがスムーズ。自分でも分からないけどなぜか出来ちゃう、分かっちゃうのだそう。今考えてもできなくて、分からなくて困るという事があまりなかったな。ほんっと不思議だった。面白い子だなっておもってた。ちなみに、一昔前に流行った動物占いでミハエルはペガサスくん。架空の動物なので不思議な言動が多いとなっていたような。。。でも!ミハエルの独特のテンポをミハエル自身が守り続けていたからなんだって、ここのところミハエルと過ごしていて今更ながら確信、納得、腑に落ちたので書き留めておこうと思う。朝の支度も、食事も、遊んでいても、お風呂に入っても、もうほんとにいつになったら終わるのか。。私も大概ゆっくりな方なんだけど、ミハエルの余りのゆっくりさ加減が理解できず早く早くと限がないほど一日言い続けてた。学校でも毎年担任から指摘を受け「高学年になると、量もスピードも求められるようになりますし、グループでの活動も増えてきますのでご家庭でも指導して下さい。」と言われてました。苦悶(公文式)に通っている時も、教室が始まると同時に入室して、教室が閉まる時間まで5時間ほど居る事も度々。それでも、ミハエルはひょうひょうと「ごめん。おそくなちゃった。」疲れる様子もなく。なんでこんなに遅いの?と聞いても、「周りの子のやっているところを見てたりかな、友達としゃべっていたり、色々。」このままじゃダメなんじゃないかって、学校の勉強でもどんどん難しくなってくるしスピードを求められ出せば取り残されるんじゃないかって心配でいっそう早く早くが加速。その一方で、苦悶と学校の勉強方法の違い、たとえばくもんでは120までの数字の暗唱、1200までの音読、ノートへの書き込みなどで数字の順番を覚え、10までの足し算引き算は分解を使わず数字の順番だと教わり何度も繰り返す。それが出来るようになればあとは一つずつ暗記です。繰り上がり繰り下がりも暗算、繰り上がりも記録はしません。そんな違いもも混乱する事もなかったし、図形や文章問題に困る事もなかったので、なんでこんなに柔軟なのか考える事もせず、後はスピードを付けてあげないととミハエルが考える間も与えずに「次はこれするのよ、その次はこれ、早くして」本当に毎日毎日ギャンギャンと怒鳴り倒して。気が付いた時には私から指示がないと何をしていいのかさえ分からないような状態。自分のやりたい事や些細な事も私の許可を求めるのでそこまできて初めてこれはおかしいと気付いたしだいで。。それでも、そんな毎日を過ごしていてもミハエルは自分の中の時間の流れを変える事はなかった。私に従う事によってこの大事な部分が守られていたんだろうとも思う。クーが、「自分のやりたい事は自分で決める」って私に反発しガードを固め私の攻撃から必死で守り続け闘い続けてていたのに対し、ミハエルは私の言う事を聞き、従う事で自分のしたい事は出来ないし、自分で決める事も出来ないけど自ら早くする事を意識しなくてよかったという事なんじゃないのかと感じる。どちらも、方法は違えど同じ自己防衛反応なんだろう。結局、一生懸命子供の為にと私のやっていた事は、子供への攻撃で、子供達を傷つけ、大事な時期に大事なものを失わす残酷なことだった。本当にヒドイ事をしてしまった。 でも、ミハエルの防衛反応が守り続けたゆ~~~っくりなミハエルの時間の流れ。自分のテンポが守られている事の強さというのは凄いです。どんぐりの問題をやる時もゆ~っくり。700問の中からじっくり1問を選び、キャラの性格や背景設定も頭の中にあるようで、描いたキャラに吹き出しで台詞を与えています。上手な絵ではないしたくさん描くわけでもないけど、その台詞でミハエルの世界を感じホントに抑えきれないくらい嬉しさが込み上げてきます。どんな事でもゆ~~~っくりとした時間の流れで関われるミハエルはそのゆ~~っくりした時間の中で一瞬では見れない知る事の出来ない物事の奥行や裏側、温度や香り、いろんなものを感じている。その膨大な量の情報をインプットし続けている。そして、インプットされた情報を必要な時に利用する。しかも、一瞬で。だから、なんでか知らんけど出来ちゃったり、分かってしまうだろう。不思議に思ってたけど、そう考えると当然だし必然。不思議な子、面白い子で終わってしまうところだった。気が付く事が出来て本当によかった感じることが出来た私は幸せだな~ だからって言って特別に頭が良いとか成績が良いとかどんぐり問題正解ばかりとかそんなんじゃないですよ。分からん帳行きも結構あるし、いたって普通の子です。ちなみにこれはミハエルの初のどんぐり問題。1年半前、5年生になる前の作品。頭の健康診断の問題。赤いカメと白いカメが瓢箪の様ふつ~でしょ?ってふつ~じゃないか! 一瞬の判断を支えているのが、情緒の安定だと思うけど、今まで情緒を著しく乱す事が無かったのも、やっぱりこのゆ~~~っくりなテンポが守られていたからだろうな。私が傷つけ続けた自尊心も自分を信じて決断して行く力も徐々に確実に取り戻しつつあった。。。。んです。今は大きく乱されてしまって、学校に行けなくなりました。前に書いた夏休みの宿題で、気付いた時にもう少し突っ込んで対処すべきだった。親として守るべきところが分かっていながら、いつも事後対処になってしまって情けない。でも、どんぐりを知ってずっとミハエルを見ていたのですんなり受け入れ楽しく過ごしています。ちょっと(だいぶ)長くなったので、詳しく書こうと思ったけどまたにします。