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カテゴリ:成長
朝起きた時一番辛いように見える。 夏海はまた沢山咳をして、咳をするたびに喉が痛いらしく半泣きになる。 もう2日も薬を上げているのに、熱がすっと引いたのに比べると喉の方は一向に良くなっていないように感じる。 今日も昨日と同じクリニックに朝から夏海を連れて行く。 全然良くなっていない、と思ったがクリニックでの様子は全然違って、待合室でファインデリングニモが流れる画面をじーーっと見ていた。 昨日は結構愚図っていたが、今日は愚図らずいつものお利口さんの表情で周りの子供たちを観察する。 今日は私の手落ちでクリニックがオープンする8時半ちょうどにしか着けず、すでに5組の親子が待っていたので1時間近く待たされてしまい、朝食後に飲んだ薬が効いてきたのか最後は眠そうになって愚図りかけていた。 その頃夏海の番になって診察室に入ると昨日とは違う先生で、どうやら今日の年配の女医さんが院長らしく、昨日だけ違う若い先生が担当されているということだった。 結局昨日説明したのと全く同じ説明をまたして、昨日一日殆ど病状が変わっていないように見えることを説明した。 先生も喉がとても赤いので、昨日一旦止めた抗生物質をもう一度処方するのでそれで一気に喉の腫れが収まってくるのを期待しましょうと言う。 毎日診察に来るように言われているけれど、いつもたっぷり昼寝する午前中にこうして連れ歩いていることがすごく気になるし、感染室があるとはいえ他のどんな病気をもらうか分からないので、具体的にどうなっていたら明日も来たほうが良いのかを聞くと、先生の方も少し真剣に私に対峙し始めた感じで、明日の朝に抗生物質が効いた様子が見られたら明日は来なくていいといわれる。 今日も吸入したが、昨日よりもお薬が濃かったようで、今日初めて吸入の効果があったように思われた。 帰りに薬局に寄ったらこの辺で夏海はダウンして寝てしまった。 家に着くとやっぱりおきてしまって、それからは寝かしつけても寝ないのでお昼ご飯にすることにした。 ご飯作りはすっかり裏ごし時代に逆戻りしていて、全て裏ごししている。 食欲は結構あって、喉越しが滑らかだとかなり食べる。 お昼ごはんを食べるた後に昨日までも飲んでいたシロップ(タンきり、咳止め、喉の薬)に抗生剤と整腸剤を混ぜて飲ませたら、例によって力いっぱい抵抗。 発熱してからは、朝ごはんと昼ごはんの後に昼寝をして、夕ご飯の前にもちょっと寝る、というリズムになっているので、今日も昼ごはん後にすぐ寝てしまった。 昨日と一緒で昼ごはん後のお昼寝の後は機嫌が最悪で、めそめそ泣きまくる。 どこか痛いのかと思ったが、どうやら機嫌が悪いようだ。 でもこの辺からめきめき回復の様子が見られた。 咳をしても前のような深い嫌な雑音が聞こえなくなったし、咳をしてもあまり痛くないらしく、顔をしかめるだけになった。 声もがらがら声、声にならない声しか出なかったのが、かわいい夏海の声が聞けるようになった。 よくおしゃべりもする。 何より機嫌がものすごく良くなって、あぁ夏海はやっと復活したなぁ、と思えるくらい。 昨日もそうだったが、今日もものすごくアクティブで、CDコーナーに頭を突っ込んだと思ったら、次はお雛様にいたずらし、更にビデオコーナーを物色し、空気清浄機のコードを持って立ち上がりきちがいのように振り回し、少し目を離すとソファの上に乗せておいた本を一つずつ持っては落とし、、、、とめまぐるしく動く。 話しかけてもちらっと振り返るだけで、にこっと笑ってまたすぐに今の作業に没頭する。 ずっと眺めていたが、本当にものすごい運動量だ。 それにとても集中しているので、よくそんなに次から次へといろんなことができるなぁと感心するほど。 この一連の病気の間に、絵本を楽しむ習慣はしっかりついたようで、「絵本読もうか」と声をかけると少しだけ迷ってから「ええぃ!」と今やってることを投げ出してハイハイして私の前にお座りする。 絵本を読んでいる間は、好きな箇所で笑ったり、叫んで合いの手を入れたり、たまに眉間にしわを寄せて絵を指で触っていたりする。 今日面白かったのは、“いないいないばぁ”を読んでいたら、くまちゃんが“ばぁ!”となるページを読んでいたら、おもむろに夏海が本を閉じて表紙を見る。表紙もくまちゃんの“ばぁ!”の絵なので、「そうか。これもくまちゃんが“ばぁ!”だねぇ」というと、私の顔をみてにやっと笑って喜び、またすぐさっきのページを探してめくる、そしてまた表紙、という風に何度もめくって見せて喜んでいた。 大好きな“きゅっきゅっきゅっ!”の絵本は、各ページ、手をバタバタしてみたりして喜び、誰かがスープをこぼすとそのこぼれたところを人差し指のつめでカリカリやっていた。こぼれたのを取ってあげようとしていたのだろうか。 絵本を読み出すと、かれこれ7~8冊はそこにちゃんとお座りして聞いている。そんなことが日に3回くらいあるので今日も20冊くらい読んだだろうか。 最近のお気に入りは、仕掛け絵本で“いただきます あそび”“よいお返事”の2冊で、これは園長に薦められた本で、最初に開いた時からお気に入りだった。 それにひそかなブームなのが“ねないこだれだ”で、何が好きかというとオバケが出てくるところで、何となく子供を脅して寝かせようという本なのは気がついているようだが、そんなのはどうでもよくてオバケが気に入っているようだ。オバケが出てくるとにやっと笑って私の顔を見る。 今のところ、一番長い本でちゃんと集中して聞いているのは、“おおきなかぶ”、“うずらちゃんのかくれんぼ”(調子いい時だけ)かな? 寝る前に寝室に移動して、絵本を読もうとしていた時、夏海が例によって棚の中に頭をつっこんで何かを物色中だった。 私が「なっちゃーん、絵本読むよう」と絵本を何冊も積んで待っていると、一通り何かを調べ終わって棚から顔を出し、何だかノリノリで立ち上がって屈伸運動して見せていた。 こういうとき、何故か鼻の下をものすごく伸ばして、おちょぼ口で「ほっ!ほっ!」と言っている。 と、いきなり3歩歩いた。 1歩だけなら大分前からよく見かけ、4、5日前に妹宅で2歩歩いたのを見たが、3歩、しかもちゃんと交互に左右の足を出して自分でもちゃんと意識して“一人で歩いてみよう”という感じでチャレンジした。 私が狂喜乱舞して夏海を抱っこして踊りまくったのは言うまでもない。 この週末も旦那と二人で、「あんなにしっかり歩いているのに、いつやる気になるんだろうねぇ、夏海は」と話したところだったが、ついにやる気になったようだ。 その後絵本を読んであげていると、絵本も聞きたいけれど、歩くのもやりたい、という感じで、絵本を見ながら立ちあがり、そのまま歩く練習を何度もしていた。 彼女が歩く気になったのなら、きっとあっという間に上手に歩けるようになってしまうだろう。 夏海が私の元気のバロメーターであることが名実ともに明らかになった。 ここのところ、妙にふさいでいていろんなことがマイナスでしか考えられなくなり、日記ももうやめてしまおうかという気になっていた。 それなのに今日のお昼過ぎから夏海が元気を見せるようになって、私もみるみる元気になり、気がつけば笑っていたような気がする。 あー、本当によかった。なっちゃんが元気になってくれて。 病気だったのは夏海もそうだが、むしろ私のほうだったのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.02.22 23:51:01
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