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またパパさんが中国に出張になってしまいました。家族と離れるのが嫌なパパさん。冗談か本気かわからないくらいの勢いで「ずっと行って来い」と言うかーさん。 全てゲームセンターでセイくんが取って来てくれたのであります。 あたくしが取ったのはこの中でたった2個でございマース。セイくんの偉大さを感じております。 最近は会うたびに1個、ハイ、どうぞ。とくれるのです。彼の凄さは1個としてダブっていないという事ですよ。 初めは素直に喜んでいたのですが、だんだんコレだけ取ってくれていると言う事は相当お金を使っているよなぁ、と思ってちょっと申し訳なく思ってしまった。 いくら使ったの?と聞いても、さぁ、知らん。たいしたことあらへん。と言ってはぐらかすので余計に心配になってきた。 なので、一緒にゲームセンターに行って彼が一体いくらで取っているのかをこの目で見よう、と思いセイくんをゲーセンに連れて行った。 何も知らないセイくんはホラ麻美(アサヤン)、ガッチャピンあるで、と言って指差した。おぉ!! ホンマやなぁ。ちょっとやってみるわぁ。お金両替してくる。とあたくしが言い、1000円札を両替しに両替機に行って、100円をチャリチャリいわせて戻ってみると 「ハイ、どうぞ。」とセイくんがあたくしに手渡したのですよ、 「ガッチャピン」・・・。 アニキ・・・。早すぎるぜ・・・・。 両替機に行って、戻って来ているほんのわずかの時間にセイくんはガッチャピンをさくさくーっと取ってしまったのであります。 100円で取れたよ。とセイくんは言いました。アンビリーバボーでございマース。 その後、取れずにムキー!!!となるあたくし(負けず嫌い) わずかな金額でサラリと取るセイくん。 この調子ならもしかしたらそんなにお金を使わず取ってくれているのかもしれない。そう思えてきた。よかったぁ。 コレだけ取る為に1万円とか使われていたらどうしようかと思ったのであります。 ですがあたくしの為にセイくんが相当頑張ってくれているのは事実なのでお礼にセイくんに帽子を買ってあげようという事になった。いろんなお店に入っては色々かぶらせてはみるのですが、 あたくしが気に入ったものはセイくんが気に入らず(サイズが合わないとかいう) セイくんが気に入ったものはあたくしが気に入らず(デザインが気に入らなかった)なかなか決まらない。 やけっぱちで入った偽物のブランドとかが売られているお店で見つけた帽子がガツンとあたくしたちのハートを射止めて購入決定。 その帽子はつばの部分が黒いベージュのキャップで、端っこに『A』と書かれていた。ソレが何となく可愛かった。セイくんによく似合っていた事と、セイくんが目深にかぶれるのが良いという希望を見事に叶えておりました。選んだときセイくんはこう言いました。 「この帽子・・・『A』って書いてあるやん。 『麻美』の『A』って感じで気に入った。」 え?気に入ったポイント、そこ!? そう思ったのですがあまりにもセイくんが嬉しそうに言うので黙っておいた。 帽子も買ってあげたし、 もうコレでガッチャピンを取って来てくれても申し訳ない気持ちにならなくても大丈夫やな。そう思って心の中でニヤリとしたあたくし。 セイくんいつもありがとう。全てがあたくしの宝物であります。これからもよろしくお願いします。 ではまた明日。
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