(墨絵:朝野家社長/朝野 泰昌)
今日はクリスマス。昨日のイブから世界の国々では、どんな料理が食卓を飾っているのでしょうか。
イギリスやアメリカでは、七面鳥の丸焼きが主役ですが、サンタクロースの国と言われるフィンランドでは、クリスマスのメイン料理といえば、大きなハム。
ハーブと一緒に塩漬けした豚肉のかたまりを、オーブンでじっくり焼き上げ、飾りにスパイスのグローブを刺して、マスタードをつけていただきます。調理に時間をかけて、ハムをジュージーに仕上げるのが、腕の見せどころだとか。
そして、もう一つのお楽しみは、お米でつくったミルク粥にシナモンをかけた甘いデザート。スパイスやハーブをふんだんに使うフィンランドのクリスマス料理は、香りを楽しむ料理でもあるのですね。
また、世界で最も有名なクリスマスマーケットで賑わう国ドイツでは、魚の「鯉」がクリスマスや大晦日の伝統的なごちそうなのだそうです。ご存知でしたか?
日本の真鯉とは違い、食用に品種改良されたものですが、ワインビネガーで調理すると表面が青っぽくなることから、「青い鯉」という料理名で親しまれているとか。
ところ変われば、料理も変わる。日本に暮らす私たちは、大晦日に年越し蕎麦を食べ、お正月をお節料理で祝う縁起の良い伝統を、これからも大切にして行きたいですね。
さて、『朝野家・香りの散歩道』の今年の放送は、今日が最後です。今年も一年、おつき合いいただきありがとうございました。皆さまどうぞ良いお年をお迎えくださいませ。
*『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞・大阪日日新聞に掲載されます。
また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。