2024/02/12(月)18:39
【乗車記録018】しなの鉄道SR1系軽井沢リゾート号(長野→妙高高原)
↑一応全席有料の車両。停車駅がかつてこの地域を走っていた特急や特急型快速を踏襲していたりするSR1系軽井沢リゾート号。
収益増や地元PRの為、各地のローカル鉄道や第三セクター鉄道は様々な施策を打ち出している。
↑此方はJR東のリゾート車両。JRすらこうした車両をガンガン投入している。
借金を抱えた赤字スタートから始まり一時期は黒字転換まで果たしていたしなの鉄道も、時代の激流や予期せぬ事態の多発とかもあり現在は赤字を強いられ減便や最高速度引き下げ等を強いられている状況だ。
今回はそんな第三セクター鉄道に貢献する気も更々無くただただ新幹線代をケチりたいという酷い理由で結果的に乗ってきた。すんませんマジで……
元々軽井沢リゾート号に意図的に乗ろうと思っていた訳ではなく、当初の旅行プランの関係で長野への最短到着時間が10時台だったから新幹線を使わず13時の上越妙高発しらゆきに間に合わせるには10時53分の軽井沢リゾート号しか無かったという事情もある。
当初は4時台の中央線(もとい中央本線)をひたすら使い山梨県を越えて長野へ向かう予定だった。しかし大月から甲府行きへの乗り換え時間が僅か3分しか無いことや、直近で都内の積雪がひどく、長野や山梨も雪とか結構ヤバイかも知れないと考え新幹線で長野行きに変更したのである。
誰も聞いてないのに書く必要があるか迷ったが、中央本線は始発が早いので新幹線代ケチって新幹線でGOをやりたいとか長野行きたい人がいると思うので記載(住んでる場所にもよるが)。
でも長野まで新幹線に変更ならもっと早いしなの鉄道の電車にも乗れるよね?って話なんだが、既に指定券を公式予約でネット決済していたこと、更にゲスト購入だった為払い戻しが効かなかった事もある。
単純に乗れるなら乗りたいって言うのが一番だが。
↑綺麗な車両が来たなと思いながらも、やたらホームに人が多くこれ本当に全員指定席乗れるのか?と気になっていた。
今回は軽食サービス付きプランが偶然一席余っていたから購入(2000円)
長野から新幹線で上越妙高行くより高いのは内緒だぞ。
普通に乗るなら指定席料金500円(席がなく立つ場合も)。
収益とか考えたら仕方ないだろう。
SR1系は中古車両だったりドアを車掌が手動で閉めないといけないようなボロボロ車両の運用を強いられているローカル鉄道会社が多い中、あのE129系(JR新潟支社管轄地域で使われている最新鋭車両)をベースにしなの鉄道用に改修された新車である。
これはしなの鉄道が贅沢してるというより、単純に新車更新した方が整備とか維持で結果的にコストを抑えられるから妥当な対応なのは言うまでもない。
それすら厳しい位の状況を大半の第三セクターやローカル路線は強いられているという話だからだ。
実際、しなの鉄道も収益悪化で当初よりSR1系の投入を減らさざる得ない結果となってしまった。
その一方で性能は申し分ないと思う。
で、軽食はポツンと席に置かれてあった。
これ途中で誰かに食われてる可能性無い?とか思うが性善説を信じろ(多分直前に置くんだとは思うが)。
一般席と異なりテーブルがつく。但し椅子はリクライニングではないため、前屈み寄りに食う必要がある。
青いSR1系は有料車両としての運用を主眼に置きつつも、通勤車両としても転換出来るようにつり革や手すりが充実している。関東圏の方なら京王線や西武線などの通勤ライナーを思い浮かべると分かりやすいと思う。
↑コンセントは完備しているのでライナーよりは充実している。たまたま相席した方と充電器の形似てるだけで独り占めしている訳ではない。
別ブログなどで軽食プランだとテーブル一席丸々独り占めみたいなモノをみたが、普通に相席だった。おそらく乗降客が普段そんな感じなだけなのでそこは了承しといた方が良い。
この車両レビューの多くがコロナ禍真っ只中だったのもあるだろう(SR1系自体が2020年投入だし)。
↑別記事と重複するが、軽食プランだと軽食がつく。付加価値を感じるか否かは乗る人次第。フォーク手拭きはつくが飲み物は別途必要。
↑E129系と異なり液晶は正面に外付け(側面は通常のLED表記)。長野の観光名所や広告を表示することでPRや収益に繋げようと図っているのが分かる。
長野から妙高高原までは約40分ほど。凄まじい乗車時間にはならないが、軽食食う時間としては程よく妙高高原までの外景色もそこまで悪くはない。
↑雪景色に染まったローカルな軒並みを走る。
↑雪少ないかなと思ったが、除雪が進んでるか進んでないかの違い位だった。全くしてない場所は駅でもこんな感じに。
↑調べたらいわゆるご当地女子高生アニメらしい。少子化過疎化で地方の子どもなんかガンガン減ってる中、こういうのってなんか逆に悲しくなるんだが(俺もオタクだが)。必死なんだろうけどさ。
まぁフリーパスで来てる身だし色々割り切りつつ、軽井沢リゾート号は定刻通りに妙高高原に到着。
↑昭和な感じ満載の駅舎に出迎え掲示。温泉多いから秘湯ファンとかならよさげ。ただこの辺り駅レンタカーあるのかちょっと分かんなかった。
↑昭和な感じ満載の改札外の待ち合い室。かつてはここで帰りの特急が来るのを待っていたのだろう。現在も暖房ちゃんと効いてた。
↑外は地元の人達によってしっかり除雪されている。酒屋があったくらいで他は何もない。駅自体は有人だし駅前の自販機はICカード対応のものがあったりと一応飲み物は買える。
ここまで来ると妙高高原に新幹線駅置きたくなるが、ルート的に無理なんだろうか?うーん………………。
たまたま俺が来た日は本当に賑わってたからアレだが(何故か海外旅行客がめっちゃいた)。
↑えちごトキメキ鉄道の雪月花がPRされている。サンライズ片道1.5倍位の料金で乗れるリゾート列車。某ななつ星とか四季島よりは手が届きそうな絶妙な値段設定。手前のこの頭巾像は昔からあるのかレトロに作ったのかは不明。
↑帰り側のホームの掲示は行きと対照的な文言が添えられている。だが無慈悲な乗り鉄にとってここは途中駅に過ぎない。
待ち時間駅でブラブラしてたら軽井沢リゾート号は普通列車として軽井沢に折り返して行ってしまった。
軽井沢リゾート号の指定席は500円、軽食プランで2000円のため観光列車として考えたら安い(間合い運用だから設備も相応だが)。
別記事でも記載した通り、きゅんパスや青春18きっぷだとこの辺りの区間は利用制限が多い。
JR東の週末パス唯一の強みのため、オススメだ。