付下げと訪問着ってどうちがうのって付下げと訪問着ってどうちがうの。仕立て上がってみると、たいして変わらないじゃないかって。 いえいえ、違います。 まず柄のいれ方の工程が違います。 訪問着・振り袖・留め袖 柄を入れる前に反物を裁ちます。まるですぐに着物として縫う直前状態にします。 ここで柄を置いていきます。こうすると肩から襟に掛けての精密な続き柄とか 裾のおくみから前身頃に掛けて大きく続き柄がいれられます。 また背中に掛けて大胆な染め分けとかもバッチリはいります。 着物にした状態で一枚の絵に描くように意匠が入ります。 これを絵羽仕立てといいます。 手間もかかり、工程も複雑になる分価格も上がります。 また八掛けも共柄とか凝った物が付く事が多いです。 高名な作家物になると落款も入ります。 でもこうしないと、一枚の絵のような着物はできません。 付け下げ 柄をいれるのは反物状態でします。 おおまかにここはおくみ、ここは袖という風に柄をいれます。 続き柄も襟部分と肩にかけてという仕事は無理です。 おくみと裾にかけてはそこそこの続き柄がはいりますが、 どうしても他の部分は単体で柄いれとなります。 工程が少ない分価格も安いです。落款物になる事もあります。 こんな違いがあると言うことでおわかりでしょうか。 絵羽仕立ては、羽織や道行きなどでもあります。 いずれもお仕立ての時に絵羽をほどいて湯のしなので割高になります。 |