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カテゴリ:アフリカ
みなさんナイジェリアといったら何を浮かべるでしょうか?
原油価格高騰の一因となっている話題の国? ボビーの母国? 六本木で客引きをしているお兄さん?(おじさん?) 自分の旦那さんや彼氏さん? それともナイジェリアって…イマイチわからない? 私はアフリカに全く興味がなかった約2年前、高校3年の地理の授業でイヤというほどナイジェリアの勉強をしました。 というのも、センター試験でアフリカといったらナイジェリアが一番大切だと言われていたから。 ではなぜそんなに大切か? それはアフリカ最大の人口を抱える国であり(1億超え。)アフリカ唯一のOPEC(石油輸出機構)加盟国だからです。 で、なんで今日ナイジェリアの話を書こうと思ったかというと… 先日BBCのネットニュースであるナイジェリアの有名人の記事を読んだこと、そして今日「世界の政治クリーン度ランキング」を 見たら、ナイジェリアはアフリカ最下位、しかも全世界でビリから2番目だったからなのです(>_<) 私が知っているナイジェリアの有名人と言ったら、まずは大統領のオバサンジョ。 劇作家でノーベル賞を受賞したウォレ・ショインカ。(ショインカが3年位前にNHK出ていたけど見たかな?) そしてデビュー作兼世界的なベストセラーである「Things Fall Apart」を生み出した小説家のチヌア・アチェベ。 今回はこのチヌア・アチェベのニュースについて書こうと思います。 (ちなみにグラミー受賞したThe Rootsのアルバム、Things Fall Apartはこの小説からインスパイアされた結果できたんです。) 実は最近ナイジェリア政府がチヌア・アチェべに2番目に高い勲位を与えようとしていたのだけれど 彼は断ってしまいました。 その理由を彼はこう語ります。 「ナイジェリアは機能していない国家だ。学校も、道路も、病院も、水も、経済も、安全も、そして生命も。」 ナイジェリアンの友人を持つ身としては心が痛むけれど、確かにナイジェリアからのニュースはろくなものがない! (それともイギリスの通信社とかが悪いニュースしか流していないのだろうか?) イスラム教徒とキリスト教徒の衝突による死者はここ数年間で数万人。 労働者のストがついこの間まで続いていたので原油の価格は世界的に高騰、記録更新中。 政府軍と市民軍とは産油地の利権を巡り一触即発状態。(現在は停戦合意中) 加えて腐敗しまくっている政界。 国民の3分の2は貧困層。(何を基準に貧困と判断しているのかは不明だけど、新聞にそう書いてあった。) まぁとにかく、北部はイスラム教の厳格な法律(シャリーア)で人権団体やら西欧諸国から批判を食らい続け 南部は産油地の利権を巡って度々衝突と、日本とは比べられないほど状態は悪いのです。 (シャリーアに関してはちょっと白黒つけられない、私は。) だからアチェベが断るのも分かる気がします。 でもね、ナイジェリアには素晴らしい歴史と文化もいっぱいあるんです。 代表的な民族であるヨルバ、イボ、フラニそれそれが文化を持ち、その昔は国のあらゆる場所に それはそれはたくさんの王国があったのです。 代表的なものはまずカネム=ボルヌ帝国。(これはチャド湖周辺であってスーダンとかも関係するんですが。) あとはソンガイ王国、フラニ王国、ベニン王国、オヨ王国…。 もう聞いただけでワクワクします(^-^) この話はまた後で。 私が日本に住んでいるアフリカンの人と仲良くしてきて思ったことがあります。 確かにここで暮らすこと自体大変だし、黒人が少ないということもあって辛い思いをしている。 けれども、やっぱり日本で暮らしているという事実だけでも幸せな部類に入るんじゃないかなということです。 その「事実」は主に物質面であるんだけれど…。 でもどうなっちゃうんだろう、アフリカ。 出稼ぎや勉強のために先進国に行く人はいっぱいいるわけだけれども、国に帰って自分たちの国をもっともっと よくしていこう!って考えている人ってどの位いるんだろうか? う~ん…日本人の私がこんな意見を出すこと自体変な干渉みたいでいい気分しない…。 でもでも、アフリカの将来を変えられるのって、アフリカンしかいないと思うのです、基本的に。 ということでみなさん、台風に気をつけてください! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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