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わたしの足跡

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2005.04.09
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カテゴリ:徳不孤・友情

今日から私の子供みたいな子(弟?)が一ヶ月のヴァカンスに出発しました。
出発の時間まで不安そうな顔で行きたくないと言いながら、発って行きました。

何時からでしょう?この子が私のところに来るようになったのは・・・
もう5年になるようです。

不思議なものなのですが、全くの他人で国籍も違うのに家族愛みたいなものが出来上がるとは全く想像もしていませんでしたし、そういう事を求めてもいなかったのですが、子供の透き通った目を持ち、純粋な心で真っ直ぐに向って来る子を見ているうちに本当の子供のような感覚に変わって行きました。

ある日、彼にとってかなり大きなショックな事が起きた時に私のところへ来ました。その出来事を話しはじめるなり、大粒の涙がポロポロ流れ出しました。

その時に、とても辛い思いをしている私がいました。
泣き疲れて寝てしまったその子の手を取り、『夢の中では今日起きた出来事が出てきませんように!幸せな夢を見せてあげて下さい!』と祈りながら、これが子供に対する母性愛なのだろう事を感じました。
しかし実際は、寝静まったのを確認出来た後、御家族に御心配なさらぬようという報告の電話を入れました。

この子には多くの事を教えてもらったような気がします。

立場的には、彼が持ってくる悩みや問題に対して私がアドヴァイスするという形なのですが、彼の発する純粋な言葉に驚かされたり、気付かされたりします。

そして無邪気な笑顔はいつも私の心を清くしてくれます。

そして何よりも多くの感動があります。この子は何処から来たのかな?と時々不思議に想う程、大きな感動を沢山運んで来てくれます。

彼の叔父様にある日、『貴女は我々が想像を絶するほどの事を彼にやってくれています。本当に感謝します。』と言われた事がありました。

しかし、実際は私が多くの事を与えてもらっているのです。

ある日、この子が私に向って『僕達は二人とも与える事の方が好きなんだね。』
と言ってきました。

確かに、年齢はこんなに違うのにこの子は私を喜ばせたい、私に幸せを感じて欲しいという事が前提にある事を感じます。

それでも時々、話しを聞いてあげたり、励ましたり、一人で三人分くらい食べるお食事を作ってあげたり、お弁当を作ってあげたりすると(勿論毎日ではありません)仕事の時間がとられ、ヴァカンスに発ってくれる事をちょっと楽しみに待っていました。

ところが実際、発っていくと淋しいものですね。
ヴァカンスに発つ予定が一日、又一日と伸びる度にまだかな?と待っていましたのに・・・
大袈裟なようですが、身を半分削ぎ取られたような感覚です。

この子が抱えている大きな問題が解決するまでと決めていました。
それが5年目にしてやっともうすぐ解決する予定です。
その時には、元気に私のところから飛び立って行って欲しいと思っていましたのに、最近私の方が子離れが出来ないのでは?と不安に思っているこの頃です。

支えているつもりが、支えられていたのですね。

とりあえず一ヶ月のヴァカンスを思いっきり楽しんで来て欲しいと思います。
何も考えず・・・








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最終更新日  2005.04.09 11:28:14
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