2008/07/30(水)03:49
イギリスの簡単で素晴らしい教育
これから先、どのような世の中になっていくのかしら?
どのような形で、現在の多発する事件の流れが変化するのかしら?
と少々人事みたいになっている私自身に気がつきました。
それらを変えるのも、我々の手である事を忘れる事があります。
これからの世界に担う子供達の人間道徳の教育は、大切な要素の一つなのではないかと思います。
そこで、イギリスの素晴らしい活動が紹介されていましたので、是非ご覧頂ければと思います。
簡単に出来て、結果が出るものだと思います。
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『ブックスタート』という言葉をご存知だろうか。
1992年にイギリスのバーミンガムで始まった
とってもユニークな政策で、乳児検診の時に
赤ちゃんに絵本をプレゼントするというものです。
そのコンセプトがまた、とてもシンプルで、
「赤ちゃんの体を育てるためにミルクが必要なように
赤ちゃんの心を育てるためには、
絵本を読み聞かせることと、話しかけることが必要だ」
というものだ。
イギリスでこういうことがあったという。
小学校に入ってきた子供に教科書を渡すと
それが本であることを認識できない。
教科書をブーメランのように投げたり、
かじったり、舐めたりする。
読むという認識ができないという。
こういう子供を矯正するのは
極めて困難なのだそうだ。
そうならないためにはどうしたらいいかと考えて、
行き着いた政策が「ブックスタート」だった。
そうして数年後、驚くべきデータが報告された。
ただ絵本をプレゼントするだけなのに、
プレゼントされた子とされなかった子とでは、
小学校に入る頃には明確に学力の差が
表れるというのです。
それ以後、イギリスの90%以上の自治体に
「ブックスタート」が広まり、
現在も続いているという。
イギリスのブレア首相がこう言っている。
「7歳の子どもの読書量が
20年後のイギリスの存在価値を決める」
いじめや学級崩壊、校内暴力といったことと、
読書離れ、活字離れは実は重大な因果関係があるようだ。
言葉を喪失すると人間は暴力化するという。
このことはアメリカのバリー・サンダースという人が
『本が死ぬところ暴力が生まれる』という本の中で
明らかにしています。
テレビやゲームを見るだけでは思考力は育たない。
活字から言葉を覚えることによって
人間として最低限必要な理解力、思考力は身につく。
ゲームをやる子どもが100%問題を起こすわけではないが
問題を起こす子どもは100%ゲーム漬けだという。
毎日、何時間もゲームに没頭していると
脳の形も変形してくるという。
なにもたくさん本を読めというのではない。
学校で朝10分間の読書をすると
目に見えて問題が減ってきたとか、
記憶力テストの前に2分間音読をさせるだけで
結果が2割近くよくなるとか、
そういう事例はたくさん報告されている。
子どもたちは少し本に触れる、
少し活字に触れるだけで
大きく変わるのです。
大人は子どもたちの読書環境を
少しでもよくなるように
考えていく必要があると思う。
※人間学を学ぶ月刊誌「致知」5月号
中島恵庭市長のインタビュー記事より
『クリックで救える命があります。』
この世に一つでも多くの笑顔を!一日一膳