わたしの足跡

2017/11/10(金)02:06

介護(207)

ある患者さん、意識はあるけれども反応が余りなく、毎日黙って一点を見つめていらっしゃっる、そのお嬢さんが本当にたまに面会にらっしゃるのだけれど、お母様の反応がないために、少しの時間一方的にお声をかけてお帰りになる。 その方は「〇〇に会いたいでしょう?!」「〇〇にも会いたいでしょう?!」「多分、〇〇は何時何時来れるかもしれないよ。」とか・・・ 〇〇は、恐らくお孫さんの名前・・・。 しかし、ある日、その患者さんの声を初めて聞いたとき・・・ 「お母さん」と何度か繰り返していらっしゃった。 彼女が会いたいのは、お孫さんではないかもしれない。 我々は、子供や孫に会わせることが、孝行であると思い込んでいるところがある。 しかし、先日ある末期癌患者さんの手記を読んで解ったことがあった。勿論個人差はあると思うが、そこには、“若い命は、今は少々重い”と書かれていた。 なんとなく、理解できるような気がする。 先週の日曜日、海外にいる孫が夫婦で母のところに面会に来てくれた。 以前は一番可愛がっていた孫なのに、始めは勿論笑顔で迎えたけれども、すぐに興味を示さなくなった。 それどころか、疲れていた母は、帰って欲しい旨の合図を私に送っていた。 やはり疲れた高齢者には“若者の命は重い”のかもしれない。。。 反面、赤ちゃんには今まで以上に反応する。

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