芦田晋作の三文レビュー
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2023.01.17
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背が伸びないことは死を意味した。 サッカーができなくなるだけでなく家族の人生まで背負っていた。 死から逃がれるように相手を抜き次々とゴールを決めた。
2023.01.16
斬るために斬らなかった。 五感を封じ「最速の五感」を手に入れるために。 命より大事なものを取り返すために。
2023.01.15
少年も戦いに加わることで大人になるしかないのか。 大人も戦いに加わることで少年でなくなったのか。 少年たちはただ自分たちにできることを探す。
2023.01.14
演じることと欺くことの違いを考えていなかった。 木に登った猫は下りる時のことを考えていなかった。 なりすますのをやめる時のことを考えておけばよかった。
2023.01.13
子どもでも騙す。 殺し屋でも騙す。 その嘘の上で踊りたがる男たちがいる限り。
2023.01.12
光学迷彩で肉体を消してもGhost(魂)まで消えるわけではない。 消すのは新しく仲間になる者たちの脳内データだ。 忌まわしい過去には上書きで消えてもらう。
2023.01.11
小さな悲劇を含めて日常という。 積み重ねたものが崩れ落ちた夜も次の新しい朝に繋がっていた。 雨は一粒ずつ落ち、日常は一日ずつ作られ、詩は一語ずつ完成されていく。
2023.01.10
いつか誰にも見えない誰かと話せていた時代が終わる。 鳥と言葉が通じないことにも気がついてしまう時が来る。 少女は幼児だったことも忘れてしまう。
2023.01.09
気が弱くて、優しくて、傷ついて犯罪者になる者と創造者になる者とに分かれる。 権力にも弱く、世界の諸問題も解決しない。 それでも創造的であらざるを得ない者たちが今日も机に向かいペンを握る。
2023.01.08
大人になるにつれて戦争はポケットに入らなくなっていく。 身近な人々を失って戦争が見えてくる。 憎しみもなく殺し合うモビルスーツたちの悲しみはポケットには入らない。
2023.01.07
将棋だけが心の通う会話だった。 会話のない世界には馴染めなかった。 将棋の家を生き延びてからも誰かと話をしていたかった。
2023.01.06
敵はいなかった。 世界のルールを変えていく無名の男たちの前に古い巨人はなすすべもなくただ倒れていくだけであった。 時勢に乗った者たちの強さに敵う者は無い。
2023.01.05
話はいつから歌になるのか。 旋律がなくても伝えられることなら話して伝えればいい。 囁きより大きな声と叫びになる前の声とがリズムのない荒野でメロディを探し出した。
2023.01.04
幸せは終着駅にあるとは限らなかった。 駅に停車するたびに迷いが生じるようになった。 機械の体を手に入れた人々が幸せそうに見えなくなってきたのだ。
2023.01.03
飛行機がホワイトハウスに墜落するのを防いだのは勇敢な乗客たちだった。 その力はついにコクピットのドアを突き破るに至りテロリストたちと操縦桿の奪い合いになった。 10時3分10秒、時速900kmで地面に激突し、地下12mにまで埋まってしまうまで。
2023.01.02
全てはまばたきする間に起きたこと。 そうは思えなくても。 その間をどう生きるか。
2023.01.01
新しい隣人に心があるのかを恐れている。 優位性を保てなくなる不安、隷属させられるのではないかという妄想。 サイボーグに自らの心を投影して相手に心があるように見えたと思うだけなのかもしれないが安心していいと思う、人は今も人に投影しているだけであり、今と世界は変わらない。
2022.12.31
手紙の方が歌よりも響くことがある。 絶望の中の出会いは時を経て輝きを増すことがある。 出さなかった手紙を歌にした方が届くことがある。
2022.12.30
兵器を造る悲しみは使うことで増す。 戦争は悲しみのメロディを繰り返す。 誰かの誕生日を祝う歌が途切れようとも。
2022.12.29
電脳にすらある魂(GHOST)さえ持ち合わせていない者たち。 電脳にすらある孤独さえ感じることもない者たち。 電脳にすらあるパーツ(仲間)への信頼さえ信じることもない者たち。
2022.12.28
人を撃てないパイロットがいた。 操縦は一流でも戦闘員としては欠陥品だった。 引き金を引けるようになることは誰を幸せにするのか。
2022.12.27
肉体の持つ優しさが表れることもある。 柔らかな肌が表れることもある。 石から現れることもある。
2022.12.26
転んだ人間だけが歌を歌う。 失敗した人間だけが歌を歌う。 歌に聴こえる雑音とは違う。
2022.12.25
人間たちの罪を背負って同胞にも罪を問う。 侵入者が虐殺者としての行進を止めるかは分からない。 野生性と民族性を都会的な音楽に融合して問いに答える同胞が現れるのを待つ。
2022.12.24
何のために。 誰のために。 生きるために。
2022.12.23