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カテゴリ:文字に親しむ
桜の開花を目前にして、寒くなったり、天気が崩れたり
今年も、すんなり素直には、春はやってこないようです。 先週の日記の後半で、インドのヒンディー語と、 イランのペルシア語のことを、少し取り上げました。 例えば、ヒンディー語で”本”のことを”キターブ” と発音し、ペルシア語でも、似た発音で”ケターブ” と言いますが、表記は全く違うということでした。 ヒンディー語はデーヴナーグリー(あるいは、ナーガリー) 文字と呼ばれる文字を使い、ペルシア語は、アラビア文字を 使います。 でも、この”本”という単語に限らず、インドの隣といえば 隣であるイランとは、他にも、数字の数え方が似ています。 例えば、1-2-3-4を ヒンディー語では、 エーク・ドー・ティーン・チャール ペルシア語では、 イェク・ド・セ・チャハール と発音します。似ていませんか。 でも表記は全く異なります。 ヒンディー語で ![]() ペルシア語で ![]() では、もう一つの中東の大国であるサウジアラビア やイラクで使われているアラビア語では、数字を どのように発音するのでしょうか。 例えば、上記の1-2-3-4の場合、 アラビア語では、 ワーヒドゥ・イスナーニ・サラーサ・アルバア と発音します。 ペルシア語とアラビア語はこれほどにも違うのです。 しかし、表記は ![]() で、ペルシア語と似ています。 ペルシア語とアラビア語は、どちらもアラビア文字を 使っているため、初めての人には、言語的に同じだと 誤解を与えてしまうのです。表記が似ているだけです。 実は、ペルシア語はインド=アーリア語族に属し、 英語やヨーロッパの言葉、ヒンディー語と近い関係に あります。ペルシア語は、中東のフランス語とも 呼ばれる、文法の整った言葉です。 それが7世紀にアラブに征服されアラビア語の影響を うけるようになったわけです。アラビア文字が使われ ているのはそのためです。 ややこしくなるのでまとめておきますと、 ヒンディー語とペルシア語は、発音が似ています。 しかし、文字や表記は全く異なります。 ペルシア語とアラビア語は、文字が似ています。 ほとんど同じです。しかし、発音は大きく異なります。 このように、一見、文字が違うので別の種類の言葉かと 思えば、地理的に近い地域では、似たような発音を持つ 場合があります。 (3月10日の日記:漢数字圏の数字の数え方など参考) また、逆に、同じ文字を使うので、親戚同士の言葉かと 思えば、発音や構造は全く異なる場合があります。 それは、日本語と中国語では漢字を使いますが、文法 構造は異なっている部分等、他にも例があります。 次回の話になりますが、中東で何世紀にもわたって、 アラブ諸国と争っているイスラエルは、民族的には アラブと同じセム族で、その言葉にも共通点があります。 アラブはアラビア文字、ヘブライ語はヘブライ文字ですが 両方とも、右から左に文字を書くところは似ています。 このことを考えると、もう少し文化的に互いを尊重し、 争いが減らないのだろうかと、感じております。 ちょっと、今日の日記は難しかったでしょうか・・。 ★☆★発行中です★☆★ 私事で恐縮ですが、下記メールマガジンを発行中です。 4月のスタートに向けて、何か新しいことを始めようと お考えの方に。(1ヶ月は、無料の購読です。) 自分の能力を引き出すための方法をご紹介する、メールマガジン、 「生活改善のためのメールマガジン☆あかり☆」 「メールマガジン☆あかり☆」へジャンプ! 下記の無料のメールマガジンでは、このブログとは違った切り口で、 アジアの天気、その他の情報を紹介しています。 週1回の発行です。少しだけ、日本から視点を外してみませんか。 生活にリズムをつける、「世界のトピックス(天気)」 「世界のトピックス(天気)」へジャンプ! 本メールマガジンに関するホームページは下記のとおりです。 健全な生活をする方を応援するサイトへジャンプ! ☆★☆★☆★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年03月24日 16時48分01秒
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