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カテゴリ:文字に親しむ
やっと桜が満開になったかと思えば、週末は天気が
崩れて雨になってしまいました。難しいものです。 さて、「文字に親しむ」というテーマで日記を書き 出してから、今回で5回目にまります。 ここで、発音と文字の関係を、一度まとめておきたい と思います。 ◆発音の3つのグループ★ まず、発音のグループでは、中国を中心とする「漢数字圏」 がありました。(3月10日の日記) 例えば、1-2-3-4を 日本では、イチ・ニー・サン・シー と発音します。 中国では、イー・アル・サン・スー と発音します。 韓国では、イル・イー・サム・サー と発音します。 タイでは、ヌン・ソーン・サーム・シー と発音します。 似ていますね。 また、インド、イランなどの、「インド=アーリア語族」が ありました。(3月24日の日記) 例えば、1-2-3-4を インド(ヒンディー語)では、 エーク・ドー・ティーン・チャール と発音します。 イラン(ペルシア語)では、 イェク・ド・セ・チャハール と発音します。 似ていますね。 さらに、サウジアラビアやイラクのアラブ諸国、イスラエルの ような、「セム語民族系」がありました。 アラビア語では、 ワーヒドゥ・イスナーニ・サラーサ・アルバア と発音します。 ヘブライ語では、(今日初めて紹介します) エハッド・シュナイム・シュロシャー・アルバアー と発音します。 似ていますね。 ◆文字の3つのグループ★ 次に、文字のグループでは、これも、 中国を中心とする「漢字系文字文化圏」があります。 これには日本も含まれます。 次に、インドを中心とする、「インド系文字文化圏」が あります。インドのヒンディー語、タイ語を紹介しました。 タイ語は文字の感じが、ヒンディー語に似ています。 (3月10日の日記) 実は、デーヴナーグリー(あるいは、 ナーガリー)系文字と言われる、インド系の文字で、その 起源は同じだということです。 さらに、アラブ諸国を中心とする、「アラビア系文字文化圏」が あります。日記では、イランのペルシア語、サウジアラビアや イラクのアラブ諸国のアラビア文字を紹介しました。 (3月10日の日記など) ------------------------------------------------------- そして、ここが、ややこしくなる原因なのですが、例えば、 発音は「漢字文化系」なのに、文字や表記はインド系のもの (タイ語)や、発音は「インド=アーリア語族」なのに、 文字や表記はアラビア文字系のもの(ペルシア語)が あることです。文字は、例えばペルシア語の場合、アラブに 支配されたのが原因で、アラビア文字を使っています。 (3月24日の日記など) さらに、発音のグループは同じでも、その国独自の文字や表記を 使っている国があることです。 例えば、韓国は発音は「漢字文化系」なのに、文字や表記は 独自のハングル文字を使っています。また、イスラエルも、 発音は、サウジアラビアやイラクのアラブ諸国と似た、 「セム語民族系」ですが、文字や表記はヘブライ文字を使って います。 また、地理的に近い国は、発音や文字など、全く別のグループでも 思いがけない共通点があったりします。 ロシア語とヘブライ語(イスラエル)の”シュ(sh)”の文字などが その例です。(3月17日の日記) ですから、一つの国が一つの固有の言葉を持っているという 単純な構造ではなく、大まかには発音や文字のグループが3つ ほどあるけれど、グループの境界では、グループ同士が重なり あって複雑であること、さらに、グループに関係なく、地理的な 関係も、時には、影響するということです。 --------------------------------------------------------- アジア広しと言えども、こうしたことを比較しながら考えてみると、 意外な共通点や相違が浮かび上がってくるようです。 アジアの言葉を一度に勉強するためには、このように、意識的に比較 分析をして進めると効果的だと思います。 お疲れ様でした。 またもや、タフな日記になってしまいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月07日 15時55分51秒
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