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カテゴリ:文字に親しむ
今年も桜がきれいに咲きました。
満開は過ぎましたが、今週末は天気もよく、 公園には人々が沢山来られるでしょう。 最近は朝、あまり寒くないので、目が覚めても、 つい、うとうとしてしまいます。 来日している中国の温家宝首相は、4月12日、 中国首相として初めて衆院本会議場で演説しま した。非常にクリアーな発音に感じました。 先週は、アジアの言葉を、発音と文字から それぞれ3つのグループに分けて考えました。 今週は、言語と民族の関係に焦点を当ててみます。 ヒンディー語(インド)とペルシア語(イラン)とは 発音が似ていると書きました。(但し文字は違います) また、ペルシア語(イラン)は、中東のフランス語 と言われるとも書きました。(文法面において) この二つの事実を合せると、ヒンディー語(インド)が、 ヨーロッパ(フランス)の言語と似ているところが あると言っても不思議ではありませんね。そして、 実際に、ヒンディー語は、英語やヨーロッパ言語と 同じ、インド=アーリア語族に属すると書きました。 でも、インド人とヨーロッパ人は肌の色が違いますね。 一体、人種的には、どういう関係なのでしょうか。 以下、フリーの百科事典:ウイキペディア(Wikipedia) より引用です。「コーカソイド」について 「コーカソイドとは人種のひとつ。 肌は白く、顔の彫りが深く、鼻が高い。 主に「白人」を指すと思われている。 ちなみにインド人は、その肌の黒さのため、 しばしば黒人と勘違いされるが、 実際は歴史時代の初期に流れ込んだアーリア人 であり、コーカソイドに分類される。 またトルコやイラン、アラブ諸国に住む人々も、 人種的にはコーカソイドなので、一概に コーカソイドが白人とは言えない。 また、中央アジアでは、その歴史的背景から モンゴロイドとの混血が進んだ。・・」 ・・つまり、インド人とヨーロッパ人は人種的にも、 そう遠い関係ではないということです。単語の発音も 似ています。しかし、文字のシステムは全く違います。 私は、文字というものは、後天的に学習によって身に つくものだと思っています。それに比べて発音・音声は、 やや先天的な色合いが強いと感じています。 つまり、その民族の体質に合ったものが存在するような 気がします。体質までは、なかなか変わりません。 例えば、ペルシア語でアラビア文字が使われるのは、 アラビアに征服されてからです。日本で漢字が使われる のは、中国の影響が大きかったためなのです。 韓国のハングル文字は、昔からあるのではなく比較的 新しいものです。(韓国で15世紀に作られました) また、スペイン語はイタリア語(ラテン語)が、さらに 西に移動した言語です。言語的にはかなり近いのですが、 スペインはイスラム教徒の征服を受けたことがあります。 そのため、アラビア語の影響も受けています。 例えば、アラビア語では右から左に読むので、”?”は 左右ひっくり返ります。 スペイン語では、さすがにアラビア文字は使いませんが、 ”?”は、今度は上下にひっくり返ります。 このように、スペイン語はラテン語に一部、アラビア語 が混血した言語といえるでしょう。 大雑把に言えば、文字というものは、民族間の征服や、 強国の文化の影響を受けるのですが、発音などは体と 民族に染み込んだものなので、影響されにくいため、 今のような、複雑な状況(文字は共通のものを使用し ているが、単語の発音などは異なったり、逆に、 単語の発音などは似ているのに、文字は違う状況) 言葉に親しむ、或いは学習することを考える場合、 以上のようなことから、文字の読み書き、文法の理解と 平行して、その国の言葉の独自の発音、深く言えば、 民族に伝わる体質や呼吸の方法も見ていくと、さらに 奥が深く、面白いのでは、と思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月14日 11時16分31秒
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