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アジアの言葉を丸かじり

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2007年07月07日
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カテゴリ:文法について
今日は七夕です。

そして、大阪の現在の天気は、曇りです。

毎年思うのですが、この時期は、梅雨なので
晴れた夜は、全国的に少ないですね。

けれども、どうして学校では、子供達は、
願い事を書いた短冊を笹の葉につけたり、
天の川や彦星、織姫のことを教わり、
観察して見ましょう、などということに
なるのでしょうか。

梅雨が明けないこの時期、天の川を見るには、
ちょっと早いですから。

調べてみると、七夕を7月7日に行う地域と、
8月7日に行う地域、さらに、旧暦の7月7日
(8月後半?)があるようです。

そもそも、彦星と織姫が、年に一度だけ
天の川をはさんで会うことが出来るという、
七夕の伝説は、中国から伝わったようです。

中国では梅雨はありませんから、天の川が
見えるのかもしれません。

では、今週のテーマ「動詞の変化」に入ります。

先週は、「形容詞の変化」について書きました。

アジアの言葉にも色々と種類があり、
名詞に性別の区別がある言葉は、修飾する形容詞も、
性によって変化するということでした。

例えばヒンディー語、ラテン語、ロシア語は、
形容詞が性別によって変化します。
アラビア語(中性はない。男性形、女性形)
ヘブライ語(中性はない。男性形、女性形)
も形容詞が変化します。

一方、日本語や韓国語、中国語、タイ語等には、
形容詞の性別による変化はありません。


今週は、形容詞に続き、動詞の変化について、
アジアの言葉を比較をしてみようと思います。

動詞の変化には、大きく分けて、二つの変化が
あります。

まず、一つ目は、現在、過去、未来といった、
時制による変化です。

もう一つは、動作の主体(主語)による変化
です。

馴染みのある英語ですと、”する”は、現在形で
goですが、過去形ではwent、主語が私の時は、
go、彼、彼女の時には、goesになります。

なお、二つ目の、動作の主体(主語)による変化
には、性別による変化だけではなく、単数、複数
もしくは、人称(私、彼、彼女)による変化も
含まれます。

私の知る限り、ほとんどの言葉で、動詞が
性別による変化をする場合には、単数、複数の
そして、人称による変化も伴うようです。

さて、では、このような、動詞の変化の内、
2番目の、動作の主体(主語)による変化、
そして特に、性別による変化のある、なしで、
アジアの言葉を比較してみましょう。

<動詞の性別による変化がないアジアの言葉>

日本語、韓国語、中国語、タイ語、

ペルシア語、ラテン語
(単数、複数、人称の変化はする)

<動詞の性別による変化があるアジアの言葉>

ヒンディー語(現在形において、男性形、女性形)
ロシア語(過去形において、男性形、女性形)

アラビア語(中性はない。男性形、女性形)
ヘブライ語(中性はない。男性形、女性形)

全て、単数、複数、人称の変化も伴う。


以上のようでした。

形容詞の性別による変化のがあるなし、
の分類結果と、ほぼ同じでした。

ただ、ラテン語は、形容詞は性別による変化を
しましたが、動詞は、性別による変化はありません。

つまり、形容詞に、性別の区別がある言葉は、
大抵の場合、動詞も、主語の性によって変化
するということが分かります。


ヨーロッパの言語である、英語はどうでしょうか。

ペルシア語、ラテン語と同じように、単数、複数、
人称の変化はしますが、性別による変化がない分、
規則を覚えるのは楽かもしれません。

私が、最も勉強で大変に感じたのはアラビア語
でした。アラビア文字はクネクネして複雑です。
文は、日本語や英語と違い、右から左に読みます。

さらに、非常に難しく感じたのは、アラビア語の
動詞が、動作の主体である名詞の、単数、複数、
人称の変化に加え、性別による変化もするのが
主な理由でした。

同様に、ヒンディー語も、デーヴナーグリー
(あるいは、ナーガリー)文字と呼ばれる、
その独特な文字に加えて、ヒンディー語の動詞が
性別による変化をするために、難しく感じました。


アラビア語が話されているサウジアラビアや、
ヒンディー語が話されているインドは、
イスラム教や、ヒンズー教の影響で、
男性と女性の性差を強く意識しています。

特に、サウジアラビアでは、女性は外出時に
黒い衣服で、素肌を隠すなどが義務付けられ
ています。

そして、聞くところによると、サウジアラビア
でも、インドでも、若い男性の女性に対する
興味は非常に高いそうです。

こうした、性別への意識の高さが、言葉に反映
され、その言葉の複雑さ、難しさへとつながって
いるということは、面白いことだと思います。


今日の日記は、難しかったでしょうか。

最後に、ちょっと、私の解釈が入りました。







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最終更新日  2007年07月07日 16時23分17秒
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