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カテゴリ:言葉と体質の関係
中国四川省では、大きな地震が発生して
から、5日が過ぎようとしています。 死者の人数は5万人以上ですから、 中国の人口(13億、日本の約10倍)から 考えると、1995年(平成7年)1月17日に 発生した、阪神淡路大震災の死者の人数 (約6500人)の割合に匹敵します。 3ヵ月後に控えた、オリンピックにも、 少なからず、影響がでるかもしれません。 被災者の方々は、大変な毎日です。 今日は、穏やかな天気です。 昨日も、天気でしたが、何かの花粉が 飛んでいるのか、くしゃみや、鼻水が 出ます。ヒノキか、イネ科の植物かも しれません。ちなみに、英語で花粉症は、 hay fever(枯草熱)だそうです。 さて、 ひと月以上連続して、西洋の言葉、特に 英語と、アジアの言葉について、主に発音の 違いに注目して、比較して書いております。 発音は、体格や、筋肉、骨格など、体の構造 とも深い関係です。また、呼吸の方法とも 関係があるでしょう。単語を丸覚えするように 一度に、簡単にはうまくなりません。 そして、呼吸により、気持ちや、ものの見方 や感じ方、考え方までが変わることを考えると、 発音の違いは、発音だけにとどまることなく、 その言葉や民族や文化自体に深く関わって いると思われます。 発音が変われば、体も心も変わる?ですね。 英語の発音の特徴ですが、1~5回まで、 下にメモしたようなことをヒントに、書いて きました。つまり、 1回目は、ネコの鳴き声をヒントに、 2回目は、テレビのアメリカ政府の報道官の ジェスチャーをヒントに、 3回目は、バッハの曲を歌う、コーラス グループの練習をヒントに、 4回目は、ヨガの聖音(マントラ)の母音を ヒントに、 5回目は、クリントン大統領候補の演説での 笑顔とあごの形をヒントに、 6回目は、機関銃の音をヒントに、 書いてきました。 今週は、歯の使い方について、書いてみます。 まず、ものを食べる時の感覚を思い出して みて下さい。想像する食べ物は、ご飯、お米に してみましょう。2、3回噛んで見ましょう。 恐らく、下あごの奥歯を、上あごにすり上げる ように噛んでいるかと思います。 この状態では、上あごの奥歯には、あまり 意識は行っていません。 次に、奥歯を、カチカチと鳴らすようにして みて下さい。口を閉じても、開いていても、 どちらでもよいのですが、この時には、 上あごの奥歯に、意識が行っているような 感じはしないでしょうか。 この、ちょっと、大げさな、奥歯をカチカチと 鳴らすような歯の使い方で、英語を話すように すると、舌がからまらないようになります。 舌がからまるのは、舌が、だらりとしている からです。口の中で、敏捷に動かすためには、 舌が動く空間を、多めにとる必要があります。 英語特有の、込み入った発音の単語の場合、 口に力を入れず、ダラリと発音すると、 舌がからまりそうになります。そうした時に、 奥歯を意識すると、口の中の容積が少しは 大きくなるようです。 例えば、 活用する=take advantage of を、もごもご発音すると、ごちゃごちゃした 感じですが、上あごの奥歯を意識すると、 割合楽に、発音出来るので、試してみて下さい。 もうひとつのポイントは、自分が、骸骨 (ガイコツ)になったように意識して、 話してみることです。 白い骨の、あのガイコツです。 ガイコツが、口を開いて話しているのを 想像すると、奥歯が、見えてきますね。 そのように、自分がガイコツになった気分で 話してみると、案外、英語特有の、難しい長め の単語でも、発音しやすい時があります。 ガイコツが笑って、こんにちは(Hello!)と いうと、明るく聞こえます。試しましょう。 奥歯の次は、前歯です。 何か、嫌なことがあった時に、不平不満の 気持ちを持って、「チェッ!」と言うかも しれません。 「チェッ!」と発音している時には、 前歯と前歯がスレスレに合わさっています。 英語の単語、check(確認する)を連続して 数回発音して見て下さい。 check check check check! この「チェッ!」という音を練習しておくと 英語が話しやすくなるようです。 それは、日本語(東アジア全般)では、あまり この、歯と歯を合わせて発音する音は、使用し ないからです。(中国語では結構使いますが、 韓国語では、日本語以上に使わない) 日本語では発音に歯を使うときには、大体、 歯と歯の間に、「舌」が、うすく挟まるので、 (タの音のように)、歯と歯の間を狭くして 使う訓練が出来ていないのです。 英語でも、歯と歯の間に、「舌」をはさむ 音があります。それは、"th" の音です。 英語で、3は、Three(スリー)ですが、 発音は、スリーではなく、"th" の音を 使います。発音記号は、"θ"ですね。 日本人の場合は、舌の使い方が、弱い(上品) です。普通に、歯と歯の間に「舌」をはさむ だけでは、足りません。 それで、舌を訓練しておきましょう。 まず、レロレロレロ と言ってみます。 言いにくいですね。 もう一度、レロレロレロ です。 そして、歯と歯の間に「舌」をはさんで、 Three(スリー)と言ってみましょう。 少し、ネイティブの英語のように聞こえませんか。 長くなりましたので、以上をまとめますと、 まずガイコツ君になって、上の奥歯を意識します。 次に、意識を前歯に移してから、 check check check check!と、「チェッ!」 の音を練習します。 最後に、レロレロレロ と舌を刺激し、 歯と歯の間に「舌」をはさんで、 Three(スリー)と言ってみましょう。 これで、ちょっと、英語の発音がそれらしく なり、また、長い発音の単語も話しやすく なるのではないでしょうか。 何も変わりません?そういう方は、もしかし たら、もう、既に口が英語口の人かもしれ ません。(西洋風の顔つきでしょうか) 今回は、食べ物の噛み方に始まり、 ガイコツ君に登場してもらいましたが、 英語の発音を、ネイティブ風に変えるには、 頭のやあごの骨格、歯の使い方をいつもより、 意識する方が良いようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月17日 16時24分20秒
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