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カテゴリ:応用と実践
10月に入りました。
雨の多かった9月から、うって変わり、 気温のさわやかな、晴天が続いています。 この頃は、湿度低めで、布団を干すのに ちょうど良い気候だそうです。 早速、布団を干して、部屋の整理もして みますと、風通しが良くなり、秋に向け 気持ちが新しくなりました。 裏庭に、面白い花が咲いています。 ホクシャとか呼ばれるもので、 あかばな科に属します。風船の ように、風にゆれています。 ここ、数ヶ月は、日記も、月に一度の ペースになっていますが、細く長く、 途切れずに、続けていこうと思います。 さて、トルコ語のテキストを入手した ことは、先月お話ししました。 その後、時間を見つけては、テキストを 開いたり、CDを聞いております。 トルコ語は、シルクロードに沿った 東西の国々の言葉が、様々に溶け合い、 不思議な調和を保っている言葉です。 実際に、先月の日記では、トルコ語が ロシア語、ヒンディー語、ペルシア語、 アラビア語と共通する単語を持つことは、 少し書きました。 今思うには、トルコ語が特殊ではなく、 ロシア語、ヒンディー語、ペルシア語、 アラビア語も、文字こそ、違ったりは しますが、お互いに影響しあって、 かぶる(重複する)部分を持つので、 例えば、もしトルコ語がペルシア語と 共通する部分があれば、わずかでも ペルシア語と、発音が共通する、 ヒンディー語とも、共通部分があると いうことです。 もう少し簡単に説明すると、トルコ語は 特殊というより、トルコ語の強い特徴は、 その独自性より、その大らかさというか、 他のアジアの国の言葉との融合度が高い ところにあるのかもしれません。 それで、トルコの近代化の父、ケマル・ アタテュルクによる、言語改革では、 トルコ語の起源に戻ろうという運動に つながったのではないかと思います。 オリジナルの、トルコの歴史をまとめ たページです。 トルコの歴史をご覧ください。 トルコ語の勉強をしている間に、もう ひとつ、気がついたことがあります。 それは、”人称語尾”というものです。 トルコ語で、”家”=ev(エヴ)です。 そして、”私の”=benim(ベニム)です。 ですから、”私の家”は、benim evと なるのですが、”私の”を意味する、 ”im”を、”家”=ev(エヴ)の後ろに つけて、”evim”と出来ることです。 この、”im”は、”人称語尾”と呼ばれ ます。”あなたの”の人称語尾は=in で、各人称によって変わってきます。 (実は、”私”=ben で、それに、 (私)の、を意味する人称語尾 im がついて、”私の”=benim なのです) 詳しく、書き過ぎましたが、 この、人称語尾を名詞の後につけることで、 その、名詞のものが、だれの物なのかを、 表現することが出来るのです。 この、人称語尾という考え方は、 アラビア語やペルシア語の接尾辞と 同じ文法です。 ただ、アラビア語の接尾辞は、その形が 格変化をする(主格、目的格、などで 変化をする)ため、トルコ語の接尾辞と は比べものにならないほど、それは、 もう、気が遠くなるほど、複雑です。 頭の若返り、脳の活性化に持ってこいの ものです。アラビア語は複雑な変化を します。一度、体験してみませんか。 話が、逸れてしまいましたが、この、 トルコ語の接尾辞は、インドネシア語の、 接尾辞と、音の響きや、長さ、見た目が 非常に、似ているのに気がつきました。 実際に、トルコ語を聞いてみると、 どこか、先月書いたように、ラテン語の 響きがあるのは気がついていたのですが、 それに、加えて、どこかインドネシア語 のように、なだらかな、母音の響きも 感じました。 その、原因が、接尾辞だけにあるとは、 思いませんが、インドネシア語とも かぶる部分があるような感じです。 文法も、決まりが少なく、規則的で、 学びやすいのは、インドネシア語と 非常に似ているところです。 しつこくなるので、あまり書きませんが インドネシア語は、アラビア語の影響を 受けていることを、書いておきます。 また、トルコ語を、日本語と比較して、 特筆すべきは、語順が、日本語と同じで、 助詞など日本語の使い方とは、本当に 良く似ていることです。 これほど、日本語と同じ語順なのは、 恐らく、韓国語以外にはアジアの言葉 ではないのではないか、と言うほどです。 このように、シルクロードの西の端の国、 トルコの言葉が、シルクロードの東の端の 国々と溶け合っているのは、不思議です。 奈良の正倉院の宝のように、物は、 シルクロードを西から東に伝わったよう ですが、言葉は、もしかしたら、その 逆の要素もあるのかも、しれないと、 これから、調べるところです。 写真は、祖父の持ち物。アラビアか、 ペルシアの酒壷と、杯のセットです。 色が素敵です。 各国の国のお土産や、頂き物を写真に 整理しています。 もうすぐ、ホームページで紹介出来る ようになると思います。 アジアなど、世界の国の小物、お土産を 整理中です。 世界の小物をご覧ください。 では、良い秋をお迎え下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年10月04日 16時17分32秒
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