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カテゴリ:言葉の分析
2月3日の節分前後には雪が降る
ことが多いような気がします。 昨日は、京都の鷹ヶ峰という場所に ヨガをしに行ってきました。 ドイツ人の語学の先生がする教室で、 巧みに日本語でレッスンをされます。 タイで、タイ式マッサージの資格を 取得してこられた先生です。先生が ベジタリアン用レストランで習った と言われる、本格的な、タイ料理も 頂きました。(カボチャカレー等) 帰りに、外に出ると、雪が積もって いて慌てました。無事に家についた のは、夜の12時過ぎになりました。 花は、スイセン(水仙)です。 スイセンには、色々と種類がある そうですが、これは、直径3cmほどの 日本水仙(にほんずいせん)。 良い香りがします。地中海沿岸原産。 平安末期に中国から渡来したそうです。 昨年(2009年)の7月から、 12月までの半年間、アジアの言葉を 文字や発音、語順、文法、呼吸など、 総合的に、10カ国以上で比較をして きました。 韓国語、中国語、ロシア語、タイ語、 インドネシア語、ヒンディー語、 アラビア語、ヘブライ語、ペルシア語、 トルコ語、ラテン語、そして英語です。 全く関係のないと、一見思えるような 言葉同士でも、意外に深い関係に あったりすることが分かりました。 アジアの料理を考えてみたら、想像を しやすいですが、アジアは緩やかな 関係を持つ集合体になっています。 例えばインドのカレーライスなどは、 日本にも変形して、たとえ現地の味 とは多少違っても、毎日の食生活の 一部として溶け込んでいます。 インドネシアのジャワカレーも 本場インドのカレーとは違いますが やはり有名でしょう。 また、中央アジアの国々では、 中国の餃子や、まんじゅうに似た 食べ物が、やはり、多少変形して でも、生活の中に溶け込んでいます。 このように、陸路と海路のシルクロードに 沿って、色々な文化が混ざり合いながら 存在しているのが、アジアの大きな特色 ではないでしょうか。 それは、言葉も例外ではありません。 そうした観点から、例えば、 アルメニアの言葉を見てみましょう。 さて、アルメニアと言ったら、一体 何が頭に浮かぶでしょうか。 アルメニア大地震? アルメニアブランデー? それとも、アルメニア大虐殺でしょうか。 では、アルメニアの場所は? すぐにピンと来ますでしょうか? では、首都は? 実は、日本にはアルメニアの大使館も 領事館も無く、また、アルメニア人も ほとんど在住していないので、あまり 馴染みがない国のように思えます。 場所は、黒海とカスピ海の間です。 西側にトルコが隣接しています。 アルメニアは、「剣の舞」等で有名な、 作曲家ハチャトリアンをはじめとして、 多くの音楽家を輩出している国です。 またアルメニアは、旧約聖書のノアの 箱舟の伝説で有名なアララト山(現在は トルコ領ですが)をシンボルとする、 旧ソ連の国です。ノアの箱舟のノアの 家族が、アルメニア人の先祖であると、 今も信じられているそうです。 では、そのような国、アルメニアの 言葉は、どのような感じでしょうか。 アルメニアは旧ソ連の共和国だったので、 ロシア語はどこでも通じ、特に、年配の 方は、ほとんど完璧にロシア語で話せる そうです。 (若者も、大体は、ロシア語で話せるらしい ですが、英語も勉強しているそうです) ここまでは、他の中央アジアの国と同じです。 ロシア語が、むしろ、英語より役立ちます。 しかし、アルメニア語というものも、同時に 生活の中に存在しています。アルメニア語に ついて、まとめてみます。 アルメニア語は、インド・ヨーロッパ語族 (印欧語族)です。 つまり、ギリシャ語、ペルシャ語、ヒンディー語、 ラテン語、ドイツ語、英語、ロシア語など、 ヨーロッパの多数の言葉と同じルーツです。 しかし、アルメニアは、数百年間もの間、 ペルシアの領域であったので、ペルシャ語と からも、沢山の外来語が入ってきています。 一方、アルメニア文字は、今から1500年ほど 前に、ギリシャ文字をもとにして、作られて います。 →アルメニア文字(読むのが難しい?) http://www.geocities.jp/p451640/moji/skm/07/skm_07.html 当時、キリスト教に改宗したアルメニア人が、 自分たちの言葉で聖書が読めるように考えた ものが、アルメニア文字だそうです。 ギリシャ文字をベースにしており、ローマ字、 キリル文字とは、兄弟関係です。しかし、 形はあまり、どれにも似ていない感じですね。 発音は、母音の種類が6つ、子音字が 30ほどあるようです。ローマ字と同じ ように、一つの母音文字に、一つの 子音文字を組み合わせます。 つまり、まとめますと、アルメニア語は、 文字はギリシャ風、発音の構造はローマ風、 単語はペルシャ風、文法の構造はと言えば、 インド・ヨーロッパ語族(印欧語族)風です。 実例では、 アルメニア語で、お元気ですか = ”インチペーセク ” ペルシア語で、これは何 = ”イーンチースト ” 何となく、発音した感触も似ていますね。 このように、特に中央アジアでは、 ペルシャ語+ロシア語のパターンが多く 一方、東南アジアにかけては、 文字は、デーヴナーグリー文字系 (ヒンディー語)+単語の発音は中国語 というパターンがいくつも見られます。 今週は、中央アジアの国の一つである アルメニア語を例にとって説明をしました。 しかし、アルメニアが珍しいのはなく、 アジアは、他の国においても、周辺の国の 言葉の影響を多分に受けた状態で、独特の 特徴も残した言葉が多数存在しているようです。 それを示す他の例では、何度も書きましたが ペルシャ語とアラビア語は、アラビア文字で 同じ、ヘブライ語は、セム族の言葉で、 アラビア語と共通の単語を持つ、などです。 トルコから、東に進み、ロシアにいたる間 (中央アジア、陸路のシルクロード)、 または、東南アジアにいたるまでの間、 (インド周辺の国々、海路のシルクロード) には、色々と、比較的小さな国々があります。 その国々の言葉を調べたり学んだりする時は、 ひとつひとつ、その国に独自の言葉として 勉強するよりも、周辺の大国(ペルシャ、 ロシア、インドなど)の国の言葉も同時に 勉強しておくと、能率が上がるでしょう。 なお、その際に、 昨年まとめた、アジアの言葉を 文字や発音、語順、文法、呼吸などで 総合的に比較をした表を活用下さい。 アジアの国々の言葉のまとめと比較表です。 また、表の内容を説明した下記のHPも 同時に活用下さると、効率が上がると 思っております。 アジアの国々の言葉の比較説明のページです。 オセロ式に、両脇の石の色が決まれば、 その間は、全て一変に色が変わるという 感じに似ています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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