英語の発音と喉の使い方について
梅雨入りして1週間が経ちました。昨日と、今日は、梅雨の晴れ間で、雨上がりの穏やかな天気になっています。庭のアジサイが、咲き出しました。街でよく見かけるのが、西洋アジサイ、時々見かけるのが、ガクアジサイです。花のように見えるのは、実は、がく(萼)の部分で、花は、中心の地味なつぶつぶの部分です。これが、ガクアジサイ(書斎) 日本語の漢字では、紫陽花、中国語の漢字では、綉球花となります。さて、西洋の言葉、特に英語と、アジアの言葉について、主に発音の違いに注目して、比較して書き始めてから、2ヶ月になります。発音は、体格や、筋肉、骨格など、体の構造とも深い関係です。また、呼吸の方法とも関係があるからでしょう。英語の発音がうまくなりたいと思っても、単語を丸覚えするように、そうそう、簡単に一夜漬けでは、うまくなりません。また、呼吸により、気持ちや、ものの見方や感じ方、考え方までが変わることを考えると、発音の違いは、発音だけにとどまることなく、その言葉や民族や考え方、感情、文化自体に深く関わっていると思われます。一方、文字というものは、その時の権力者や支配者が何か目的を持って、短期間で制定することにより作られることが多いようです。発音は、文字の場合のように、政治的には、そう簡単には定着しません。それは、発音を習得する方が、文字を習得するよりも、人の体に深い影響を与えるからだと思います。発音とは、文字よりも、人間と深い関係があるのです。発音が変われば、体も心も変わる?でしょうか。ヨガでも、自分の発する音を、振動として聞くことにより、体の調子を整える方法があります。いわゆる、サウンドセラピーです。どのようにするのかは、次のページを参考に!耳の振動を聞く呼吸法の説明へ英語の発音の特徴ですが、1~9回まで、下にメモしたようなことをヒントに、書いてきました。つまり、1回目は、ネコの鳴き声をヒントに、2回目は、テレビのアメリカ政府の報道官の ジェスチャーをヒントに、3回目は、バッハの曲を歌う、コーラス グループの練習をヒントに、4回目は、ヨガの聖音(マントラ)の母音を ヒントに、5回目は、クリントン大統領候補の演説での 笑顔とあごの形をヒントに、6回目は、機関銃の音をヒントに、7回目は、歯の使い方をヒントに、8回目は、くちびるの使い方をヒントに、9回目は、頬(ほお)の形をヒントに、書いてきました。10回目の今週は、のどの使い方をヒントに、書いてみます。英語の授業で聞いたような、きれいな、教科書どおりの発音をする人ばかりだと良いのですが、実際には、もっと砕けた早口の英語を話す人が多いようです。英語を、外国語として勉強してきた人にとっては、そのような、ネイティブの人が話す、独特の英語には抵抗がありますね。大リーグの野球観戦をしている、現地のファンが話しているような、ちょっと、下町のオヤジさんが話すような英語はどのようにすれば、それらしく、真似が出来るでしょうか。そこで考えついたのが、喉の使い方です。少し、意識して、喉を、しわがれ声を出すように、締め付ける感じで話すのです。そうすると、喉に力が入る分だけ、口が緩み、細かい音、小さな音が出しやすくなるようです。細かい、小さな音とは、例えば、on, up, in, over, out, once, など別に、これなの単語がないと、意味が不明になるのではありませんが、この小さな単語がつくと、より、微妙なニュアンスが伝わるようです。例えば、 What are you doing up there ?(そこで、何をしているのですか?)この場合、upがなくても、意味は通じますが、upがつくと、何か、上の階で、作業をしていると、伝わります。この、upが自然につけられる人は、ネイティブに近い感覚の人でしょう。さて、このちょっとした、小さな言葉は、喉をしわがれさせると、発音しやすい時があります。例えば、while you were out.(あなたが、いない間に)流暢に発音するのは、骨がいります。舌が、ついていかない感じがします。これを、喉に力入れて、しわがれ声を出すつもりで、締め付ける感じで話すのです。どうでしょうか。実は、この方法は、日本人が苦手な、r(アール)とl(エル)の発音を連続してする時も、使えます。look real(本物に見える)これも、流暢に発音するのは、舌が、ついていかない感じがします。でも、同様に、喉に力入れて、しわがれ声を出すつもりで、締め付ける感じで話すようにすると、うまく行きませんか?日本人は、どちらかというと、口の中で英語を発音しようとする人が多いようです。思い切って、喉に意識を集めて、口は、成り行きに任せるくらいの感覚で話すと、意外にうまく話せる時もあるように感じました。一つひとつの子音を、しっかり、几帳面に発音するのではなく、口を閉じないで喉で発音するように、適当に口を動かすつもりで発音してみると、下町のオヤジさんのように、なめらかに行きそうです。日本人は、修行を積む時に、基本に10年などと言って、ややもすると、完璧さを求めて、小さな部分をきちんと修正しながら進める傾向があるために、良い面で言いえば、出来上がりは、非常に立派なものをつくります。反面、遅い、固い!でも、「成せばなる」方式、「完璧さはあまり求めない」方式も世界に存在し、ポイントさえ、大きく間違っていなければ、成り行きは、自由に任せるという方式で英語の発音も流すと、難しい発音も、意外にうまく発音が出来るのではないかと感じました。色々なところで、文化の差が出ますね。